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● 本当の「トトロの家」「トトロの木」「トトロの森」
昨日のニュース。
『
NHKニュース 6月14日 18時31分 ビデオあり
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20100614/t10015103631000.html
“トトロの森”雑木林を取得
映画「となりのトトロ」の舞台とされる狭山丘陵を保存し、後世に伝えていこうと取り組んでいる財団が14日、新たに丘陵の周辺にある埼玉県所沢市の雑木林を取得しました。
狭山丘陵は所沢市から東京・瑞穂町にかけておよそ3500ヘクタールにわたって広がる首都圏では数少ない緑豊かな丘陵です。
自然保護団体などでつくる「トトロのふるさと財団」は、全国から寄せられた募金などで狭山丘陵や周辺の雑木林を取得し、「トトロの森」として保存するナショナルトラスト運動を進めています。
そして14日、狭山丘陵から北に4キロほど離れ、エゴノキやコナラなどがうっそうと茂る所沢市北中4丁目の雑木林、5200平方メートルをおよそ3,700万円で新たに取得しました。
この結果、財団が取得した狭山丘陵とその周辺の土地はあわせて12か所、およそ2万4500平方メートルまで広がりました。
「トトロのふるさと財団」事務局長の荻野豊さんは「今回買い取った雑木林は緑豊かな貴重な場所なので、手入れをして武蔵野の里山としてとして残していきたい」と話しています。
』
あれ?
トトロの森、トトロの家、そしてネコバスはこの地にあると聞いていましたが。
稿頭の写真がその「トトロの家」であり「トトロの木」です。
トトロのビデオ。
『
となりのトトロ -My Neighbor Totoro- A Cappella
http://www.youtube.com/watch?v=zGn8xONcpOY
』
まず「トトロの家」から。
『
トトロの住む家 (単行本)
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%88%E3%83%88%E3%83%AD%E3%81%AE%E4%BD%8F%E3%82%80%E5%AE%B6-%E5%AE%AE%E5%B4%8E-%E9%A7%BF/dp/4022563850
# 単行本: 74ページ
# 出版社: 朝日新聞社 (1991/12)
# 発売日: 1991/12
● By なら夫
宮崎駿監督の『となりのトトロ』を観て、すべての人が、トトロや、猫バスだけに目を奪われていたわけではないでしょう。
キャラクターや、ストーリーそのものよりも、もしかすると、メイや、サツキが引っ越してきたオンボロ家の方に、心奪われた人も多かったのではないでしょうか。
この本はそういう人たちには間違いなく共感を持って迎えられる本だと思います。
本の内容は、宮崎駿本人が、「トトロが喜んで住みそうな懐かしい家」というテーマでみつけた東京近郊の6軒の家を、彼自身のイラストと、和田久士の写真を交えながら紹介しているものです。
紹介されている家は、決して、高級な、あるいは、立派な家というわけではないのですが、たとえば、なんでもなさそうな家なのに、「どんな人が住んできたの!だろう。」「どんな人が住んでいるのだろう。」そんな風に、何故か心に引っ掛かってしまいそうな、なんとも不思議な引力(?)を持った家ばかりです。
』
上は「Amazon.co.jp」に載っている書評です。
中古本では千円前後で5件出ていました。
残念なことにこの本を私は読んでいません。
日本にいればすぐに取り寄せて、確かめてみるのですが。
『宮崎駿本人が、「トトロが喜んで住みそうな懐かしい家」』
とありますが、これどれもが普通の家。
つまり人の住む家。
どうしてここに大人には見えないトトロが住むことができるのだろうか?。
● 杉並区阿佐ヶ谷ににあるトトロの家(近藤宅)
『
You Tube 阿佐ヶ谷のトトロの住む家
http://www.youtube.com/watch?v=j74h1Rzsoz4
』
では「トトロとは何者なのか?」
Wikipediaでにはこうある。
『
トトロ(大トトロ。初期の設定ではミミンズク)
森の主であり、この国に太古より住んでいる生き物。
毛色は灰色で、たいてい塚森にあるオオクスの虚で眠っている。
子供にしか見る事ができない。
まいたばかりの種を一瞬にして木に成長させたり、回転するコマの上に乗って空を飛んだりする。
月夜の晩にオカリナを吹いている。
メイが最初に「トトロに会った」と言い出した際、サツキは北欧の伝承に登場するトロルのことかと述べたが、実際の由来はメイに名前を問われた時、トトロが「ドゥオ、ドゥオ、ヴォロー(眠いよー)」という声を上げ、これをメイが名前だと思い込んだことによる。
中トトロ(初期の設定ではズク)
毛は青く、よく木の実が入った袋を持っている。小トトロより一回り大きく、胸には大トトロと同じ模様がある。
小トトロ(初期の設定ではミン)
映画コミック等では、チビトトロと表記される事もある。
』
「ミミンズク」っていうのはナニ?
『
「トトロ」の名前は「所沢のとなりのお化け」に由来している。
初期の設定では、大トトロは「ミミンズク」で1302歳、中トトロは「ズク」で679歳 、小トトロは「ミン」で109歳。
』
どうも「ミミンズク」というのは「ミミズク」から転じたらしい。
ミミズクをWikiprdiaで見てみる。
『
ミミズク(木菟、木兎、鵩、鶹、鵂、角鴟、鴟鵂、耳木菟、耳木兎)は、フクロウ科のうち羽角(いわゆる「耳」)がある種の総称。
古名はツク、ズクとも。
フクロウには含めることと含めないこととがある。
羽角とは、哺乳類の耳(耳介)のように突出した羽毛である。
俗に耳と呼ばれるが、ミミズクに限らず鳥類に耳介はない。
ミミズクの語源には諸説あり、以下のようなものがある。
* 「耳付く」もしくは「耳突く」の意味。ツクはミミヅク(ミミズク)の略で、実際はより新しい表現。
* ツクは「角毛」の意味。原義が忘れられた後、さらに「ミミ」をつけて呼ぶようになった。
* ツクは「鳴く」の意味で本来フクロウ・ミミズク類の総称(現にアオバズクに羽角はない)。耳のあるツクがミミヅク(ミミズク)。
漢名木菟・木兎(ぼくと)は、樹上性のウサギの意味(菟は兎に同じ)で、羽角をウサギの長い耳になぞらえたもの。
鵩(ふく)・鶹(りゅう)・鵂(きゅう)は1文字でミミズクを表す。
角鴟(かくし)・鴟鵂(しきゅう)の鴟はトビ・フクロウ類の総称。耳木菟・耳木兎は漢名ではなく、ミミヅク(ミミズク)のミミとツクにそれぞれ漢字を当てたもの。
』
とすると、トトロとは鳥。
それも「耳をもつフクロウ」という。
そのフクロウであるトトロが何故に人の住居に住みたいと願望するのか。
まず、ありえない。
とすると、どうなるのか。
「トトロの住みたい家」ではなく、
「トトロの作家の住みたい家」
が正しい表現になるのではなかろうか。
Wikipediaにはこう書いてある。
『
宮崎駿著書「トトロの住む家」で「トトロが喜んで住みそうな懐かしい家」と紹介されモデルになったとされる東京都杉並区阿佐谷北の通称「トトロの家」は、杉並区が所有者から買い取り公園として残される予定であったが、2009年2月14日深夜に発生した火災により全焼してしまった。
その後再建は見送りになったものの、宮崎駿のデザインスケッチを元にした公園へと生まれ変わることに決まった。
』
トトロ関係の「家」にはもう一つあります。
「サツキとメイの家」
これはアニメにでてくる、姉妹が住むことになった家です。
この家は実際に愛知万博で会場に建設されました(下)。
● サツキとメイの家
『
You Tube サツキとメイの家
http://www.youtube.com/watch?v=7fl2CdTc8Dk
』
では、実際トトロは何処に住んでいたのでしょう。
そこで出てくるのが、「トトロの木」なのですが、これにもたくさんの説があります。
Wikipediaより。
『
神奈川県秦野市鶴巻
* 宮崎駿の親族が女将を務めており、幼少期に宮崎がこの旅館で過ごした思い出が『となりのトトロ』『千と千尋の神隠し』に影響を与えたとされている。
旅館内の庭園には『となりのトトロ』で描かれている楠の木のイメージになったとされる「トトロの木」がある。
』
ほかに3つを挙げておきます。
『
「トトロの樹」とは
http://www.gut.co.jp/totoro/about.php
トトロの樹東京都、杉並区西荻北四丁目の住宅街の一角にそびえる様に立っている一本の大ケヤキは、近隣の人々からいつの間にか「トトロの樹」と呼ばれるようになりました。
樹齢は推定200年以上、 枝の広さは20m四方にも及び、3本の大きな幹が根本でつながったような形をしているまさに巨木です。
(余談ですが個人的には「トトロ」と同じスタジオジブリの「天空の城 ラピュタ」に出てくる大樹にも見えます。)
』
『
You Tube いとしのヒナゴンロケ地になったトトロの木(大トチノキ)
http://www.youtube.com/watch?v=QK15VeLZ7U4
2009年07月11日 — 庄原市西城町熊野に国の天然記念物熊野の大トチノキがあります。
映画いとしのヒナゴンロケ地にもなり、トチノキの周りが整備されました。
現在はロープで柵が張られ木に触れることができなくなりました。
』
『
「トトロの木」調査報告
http://www004.upp.so-net.ne.jp/will/totorok.htm
世の中には「トトロの木」なるものがありまして、その筋では結構有名です。
3年前にも一度訪れていますが、現地の様子も少し変わったと聞いて、またトトロの木を訪ねてきました。
トトロの木は、山形県鮭川村の小杉と言うところにあります。
県庁所在地・山形からは75kmほど離れており車なら1時間30分くらいはかかるでしょう。
携帯GPSによる「トトロの木」測位
北緯 38度48分51秒
東経 140度10分58秒
』
こうなるとなんだかかんだかまるで分からなくなってきます。
つまり、「トトロの木」というのはあちこちに分布しているということのようです。
そしてこの
「トトロの木に住まいする精霊がトトロ」
というわけです。
次は「トトロの森」
二つあります。
①.狭山丘陵
②.大分県佐伯市宇目町南田原轟
狭山丘陵は所沢近辺にある自然林で、稿頭のNHKニュースに載っているところです。
ここを管理しているのが「財団法人 トトロのふるさと財団」
サイトはこちらになります。
『
財団法人 トトロのふるさと財団
http://www.totoro.or.jp/
』
アドレスが「totoro」です。
さて、もう一つのトトロの森は九州の大分県。
『
ととろの森 大分県佐伯市宇目町南田原轟
http://zom.jp/totoro/
ここが有名な「ととろのバス停」。
大分バス停留所「轟」です。
少女が待合室の中に、母親と一緒に書いたトトロの絵を貼り付けたことから、騒動が始まりました。
猫バス:
最初は、バス停の横に誰かが深夜に持ちこんだのですが、交通の妨げになるので近所の方の畑の中に移転したそうです。
』 こちらのアドレスも「totoro」です。
さらにもう一つ。
「トトロの森」で検索したところ写真が出てきました。
「トトロの森 の画像検索結果 - 画像を報告」
『
トトロの森
http://himazin.jp/image/555
』
これ、どこなんでしょう?。
場所が記載されていないのです。
これまで見てきてわかると思いますが、「トトロの家」「トトロの木」「トトロの森」の3つは別々のところにあります。
これでは、トトロの住みかとしての説得力がありません。
もちろんこれは童話のお話で、何も説得力など必要ないのですが。
落語の「ももたろう」ではないですが、昨今のガキは理屈に合わぬことに対して結構ウルサイ。
そこで浮上してきたのが、4点セット(猫バスを入れて)で登場する本家本元といわれる「トトロの家」なのです。
ではこの地のトトロの家、トトロの木、それを含む熱帯雨林であるトトロの森のビデオを。
● トトロの森にあるトトロの木
ここオーストラリアは宮崎駿の作品のメッカとなっていることはご存知だと思います。
例えば「風の谷のナウシカ」の「風の谷」は実際エアーズロックの近くにその名前の谷があり、そこを歩いたことがありますが、左右の岩山は本当にオームそっくりでした。
宮崎駿の作品が上演される度に、日本語新聞は彼の作品とその舞台となったオーストラリアの場所を特集します。
その中にあったのがビデオで取り上げた「トトロの家」です。
下のバスはお分かりのように「猫バス」のモデルです。
トトロの名前は森の動物たちを意味する「Tootooroo」(ツーツッルー)からきたとあったような記憶があります。
トトロは「ミミンズク」で元のモデルは「ミミズク」だそうです。
ミミズクは耳のあるフクロウですが、図鑑で調べた限りではこの地にはいないようです。
耳のないのはフクロウでポピラーなのが下のフクロウです。
「Boobook」(ブーブック)といいます。
あるいは愛称で「Boobookoo」(ブーブークー)ともいいます。
この地でイメージを膨らますことのできる動物はなんていってもコアラとカンガルー。
でもコアラはトトロには似合わない。
とするとカンガルー。
耳の形状はそっくり。
トトロをダイエットさせて、スマートに絞り込んだら、カンガルーに似てくるかも? ちなみにカンガルーは「kangaroo」です。
つめると「カンガロ」でしょうか。
[◆]
トトロのバス停はイギリスにもあるそうです。
ということはトトロは英国生まれなんでしょうか。
『
トトロのバス停
http://labaq.com/archives/51472256.html
』
● 花いろいろ