2010年3月27日土曜日

英語落語:桂あさ吉

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 イベントウイーク第3弾。
 「英語落語」、桂あさ吉。
 下は日豪プレスに出ていたご案内の記事。

● 英語落語の会


 英語落語でインターネットを検索すると、いろいろな資料を見ることができる。
 だいたいは、小話だけとか、通訳つきとかが多い。
 その中で全編英語で落語を演じているものもみられる。
 桂あさ吉の出し物は「時うどん」。

時うどん
http://www.youtube.com/watch?v=Vaf0esKLMZg&feature=related

 
 協賛しているのがジャパンファンデーション、つまり国際交流基金。
 それに領事館。
 入場無料だが無料チケットをゲットしないといけない。
 そこでインターネットで申し込みをした。
 返ってきたのが、このチケットのデータ。



 一人一枚あたり必要な枚数をプリントアウトして使用してくださいとのこと。
 ただし、マックスは4人までとある。

 開演は7時。
 その前に軽く「新ばし」でモリソバでも食うか。
 お!
 「時うどん」なんて落語あったかな。
 [今なん時だい。へえ九つで。十、十一、十二---]
 だよな。
 とするとやっぱり「時ソバ」だよな。

 公演は前半、後半の2つある。
 まずは前半。
 初めはしっとりと横笛。
 横笛というのは音が高いから「シットリ」とはいかないのだが。
 でも楽器を扱えるだけでもなかなかのも。
 落語は小話を挟んで「動物園:Zoo」。
 小生、あまりというより、ほとんど英語はダメ。
 この地では英語ができなくても生活にまるで不便は無い。
 聞いていりゃ何が言いたいくらいは解る。
 でも聞いていってまったく解らないのがインド人の英語。
 それをこちらの人に言ったら、やはりあれは難しいとの答え。
 インド人の英語をのぞけばアジア人の英語はわかりやすい。
 ネイテブな英語はまえの音と後ろ音がくっつくて機関銃のように出てくる。
 フランス語でいうリエゾンというやつだ。
 だから慣れないと単語が読み取れない。
 でも日本人英語は実に単語と単語の切れ目がはっきりしていて解りやすい。
 英語落語はじつに面白い。
 なるほど英語で落語をするとこうなるのかと、納得。

 後半の初めの芸は「南京玉スダレ」。
 落語の出しものは「モモ太郎」。
 英語でいうと「ピーチ・タロー」。
 あさ吉はいったいいくつくらいの英語の出し物を持っているのだろうか。
 いや、楽しませてもらいました。

 ところで写真はというと、2枚のみ。
 1つは頭に掲げた会場案内の写真。
 1つは下の演台の写真。



 別にカメラが壊れて写せなかったわけではない。
 司会者がカメラは控えてくださいというアナウンス。
 その程度のマナーは心得ている。
 よって、公演が始まってから終わるまで、カメラはoff。
 さて、公演が終わったら、通常は写真を撮ってもいい時間を設けてくれるのが普通。
 見にいくほうはこれも楽しみの一つ。
 異国で暮らすものにとって、いい思い出が一つできた、と。
 「この間、桂あさ吉が来て、英語落語っていうのやったの、イヤ、面白かった、桂あさ吉ってなかなかの芸人よ!。これがその人」
 てな具合。
 が、お役所仕事というのはドライ。
 公演が終わったのだから、質問表に書き込んで、
サッサと帰れ!
 なんともサービス精神のないこと。
 隠密剣士の爪の垢でも煎じて飲ませてやりたいくらい。


 あさ吉はカメラを演壇に持ち込んで、
 「ハイ、チーズ」
 と言って、われわれを高い演壇から写しているのだ。
 なのにお客様の方はあさ吉の写真1枚撮ることすら許されない。
 ここは共産圏か?
 落語って大衆芸能だろう。
 皇室御用達ではあるまい。
 



 29日はブリスベンで、4月1日はシドニーであります。 欲しいものはさっさとゲットしたほうが得ですよ!。

ローカルニュース&イベント情報 - 2010年3月21日 Web 25today
http://www.25today.com/column/2010/03/syd_233.php
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【SYD】英語で落語-ジャパンファウンデーション - 2010年3月21日

 ジャパンファウンデーションは4月1日、シドニー大学内で英語による落語会を開催する。
 無料イベントで要予約。
 出演は桂あさ吉さん(桂米朝事務所)。
 桂あさ吉さんは2000年から英語落語の会を始め、これまでに豪州のほか、北米やアジアの英語圏を中心に海外公演を行っている上方落語界のホープ。
 『時うどん』といった古典落語のほか、若手ならではの切り口による創作落語も行う。
 メルボルンではメルボルン国際コメディー・フェスティバル(3月25・26日=P75参照)にも参加する。
 同会に先立ち、論文「落語と明治時代の法律改正論議」で井上靖賞を受賞したイアン・マッカーサー博士(シドニー大学)による落語の講演会も行われる。
 講演は英語で行われ、落語の歴史から、しぐさの解説などについても解説される。


■英語落語の会 Eigo Rakugo -Japanese 'Sit-Down' Comedy Performance in English
出演:桂あさ吉
日時:4月1日(木)6:30PM~8PM
会場:Eastern Avenue Auditorium
住所:Eastern Avenue, University of Sydney, Sydney NSW
料金:無料(要予約)
予約Tel: (02) 8239-0055
予約Email:reception@jpf.org.au

■Rakugo lecture by Dr Ian McArthur
講師:イアン・マッカーサー博士
日時:3月26日(金)6PM~8PM
会場:ジャパンファウンデーション多目的ルーム
住所:Level 1, Chifley Plaza, 2 Chifley Square, Sydney NSW
料金:無料(要予約)
予約Tel: (02) 8239-0055
予約Email:reception@jpf.org.au


 ところで「落語」を英訳すると、トップの写真のように
 「Sit down comedy」
 になるのですね。
 「落」とは話の「オチ」ではなく、腰を「落とす」すなわち「座り」ということのようです。
 ちょっと知識が増えました。

Wikipediaに桂あさ吉のプロフィールが出ていました。

桂 あさ吉(かつら あさきち、1970年6月21日 - )

 大阪府大阪市港区出身。 本名:藤原 勇(ふじはら いさむ)。
 阪南大学卒業後、1993年5月に桂吉朝に入門、一番弟子となる。
 吉朝の弟子になったのは元々米朝の弟子になりたいと手紙を送ったが返信で断られたので、米朝の家を調べて会いに行き落語界入りするための渡りを作りそこで米朝から吉朝を紹介されたため。
 同年6月、「岡町落語ランド」にて初舞台。
 古典落語の他、創作落語、英語落語も手がけ、桂かい枝らとともに、アメリカ、オーストラリア、シンガポールなどでの海外公演多数。
 笛、三味線、日本舞踊を得意とする。 
 1999年 「NHK新人演芸大賞」最優秀賞

DVD [編集]
* 「英語落語 RAKUGO IN ENGLISH」
(「『時うどん/Time-Noodles』桂あさ吉、『花嫁修業/Bridal Training』大島希巳江、『禁酒番屋/The Prohibition』林家いっ平」、2005年8月10日、ビクターエンタテインメント)




● 花いろいろ

2010年3月26日金曜日

「The Last Station」




● 「The Last Station」 トルストとその妻の最終年の物語


 イベント・ウイーク第2.5弾。
 アートセンターへ「The Last Station」を見にいく。

 「2.5」?
 予期せぬイベントが突然紛れ込んできたのである。
 隠密剣士を見に行ったとき、この映画のフリーチケット(無料券)が配られた。
 はがき大の大きさで下のもの。





 「タダ」と聞いただけで触手が動く根っからのビンボー根性。
 「行かなきゃソン!」
 前もってわかっていれば、「週4本のイベント」となるが、世の中明日に何があるかわからないのが常。
 よって「2.5弾」となったわけである。

 無料期間は26日から28日の3日間限定とある。
 27日は第3弾の日。
 とすると26日の金曜か28日の日曜日のいずれかになる。
 日曜は込むだろうから金曜だろうと当たりをつけた。
 帰りにアートセンターのカウンターでタイムテーブルを貰ってきた。
 

 


 それを見て驚いた。
 3日間限定になるわけだ、なにしろその3日間しかやっていない。
 それだけならなんということはない。
 ところがこれ、上映は1日1回、「2:00」開演の部のみ。
 ということは、あわせて3回しか上映しないということである。
 そんなあ!
 そんなことで、フイルム契約ができるのであろうか。
 確かに「おくりびと」もガラガラではあったが。
 あくまでも市民サービスということか。
 映画は晩年の「トルストイ物語」。
 日本では封切りされていないようです。

 さて、その内容はですが、米国在住のこの方のサイトがわかりやすいです。
 抜粋で紹介しておきますので、詳しくは本文へジャンプしてください。



サンフランシスコ・シネマライフ
http://d.hatena.ne.jp/doiyumifilm/20100226/1267194292
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 ロシアの文豪トルストイは私有財産に否定的で、晩年に印税や財産のすべてをロシア国民に残そうとしていた。
 ところが妻のソフィアは、「私は『戦争と平和』を6回も清書したのよ、残る家族のことを考えて」とこれに大反対。
 きっぱりとした性格で、トルストイの理想主義などに耳をかさず、朝から晩まで再考を迫る。
 彼女はトルストイにとって48年間も連れ添った最愛の女性だが、この問題で仲の良かった夫婦関係に大きな危機が訪れ……というお話だ。
 
原作はジェイ・パリーニの『終着駅トルストイの死の謎』。
彼の身近にいた人々の日記や記録をもとに、謎が多いと言われたトルストイの晩年の姿に迫った小説だ。
 本作にもトルストイの理想を形として残そうする高弟や、トルストイを神のように崇める主治医が登場し、彼の一言一句を書き留めて、妻ソフィアを苛立たせる場面が出てくる。
 財産を守ろうと孤軍奮戦する妻の騒ぎぶりに辟易としたトルストイはついに家出する。
 家出したトルストイは1910年、旅先の小さな駅で亡くなっている。
 82才だった。
 彼の死は世界中に報道され、特にロシアの農民たちの悲しみは大きかったという。

 見終わると物足りない印象。
 本作では理想と現実の狭間で揺れた文豪トルストイの晩年を、妻ソフィアとの対立を通して表現しようと試みたが、逆に彼自身の苦悩の陰影が見えなくなってしまった。
 もの足りない印象はそのためだろう。


 私自身のこの映画の印象はいうと、自然風景の見事さに尽きる。
 ストーリーはどうでもいい程度。
 強いていえばサイトの方のように物足りない。
 が、地と森と空と、それが実にいい。
 そのカメラワークも。
 撮影地はどこなのだろう。
 アバターが3Dの美しさなら、こちらは自然の息遣いの美しさ。
 深みのある自然、その映像だけでも見るかいはある。



予告編
http://sonyclassics.com/thelaststation/



 ロシアの文豪といえば、トルストイとドフトエフスキー。
 ドフトエフスキーはのめりこむように読んだ。
 が、トルストイはダメ。
 2,3回チャレンジしたが、ついに読書を放棄してしまった。
 どうも貴族風がなじまなかったのではないかと思っている。
 ドフトエフスキーは貧困層スタイルでわかりやすかったのだろう。



● 花いろいろ

2010年3月24日水曜日

「隠密剣士」登場

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● 侍・新太郎と有名な忍者軍団来る


● 映画のポスター
  大瀬康一
  藤 純子
  牧 冬吉
  竹内 満
  天津 敏
  品川隆二
  香川良
  加賀邦男


イベント第2弾。
 「隠密剣士」。
 ご存知の方は、血沸き、手に汗を握ること間違いなし。
 忍者寺と称される四ツ谷の西念寺に住まいするあの公儀隠密「秋草新太郎」の登場である。
 主演はなんといっても「正義の味方よ良い人よ!」で有名な月光仮面こと祝探偵。

 「サムライ」、
 「ニンジャ」、
 と言う言葉を世界の隅々にまで広めたワールドヒーロー。
 それが「サムライセンセーション:Shintaro!」。
 一世風靡のスパースター。

 このイベント情報が載っていたのは地元のローカル新聞で、広告料で運営されている週1回配布のタダ新聞。
 この新聞は地元のゴールドコースト・ブリテンという日刊紙の子会社なので、おそらく日刊紙にも掲載されたものと思われます。


● サムライセンセーション:「隠密剣士」上映ご案内
 
 上の記事には
 「シンタローが来豪したときは、ビートルスのときよりも空港ははるかに混雑をきわめた」
 とある。
 ならば、是が非でも見にいかねばならない
 なんたって、若き日にのめりこんだテレビ映画の一つである。
 「月光仮面」のときはサミシイことにテレビがなかった
 「隠密剣士」のときは、ちゃんと我が家にもテレビがあったのである。
 そのとき見た映像が今日夕方、この地で上映されるのである。
 果たしてそのテレビのダイジェストか、それとも映画版「隠密剣士」か。
 行ってみないことには、まったく解らない。
 インターネットで「admin@filmfantastic.com」で見てみる。

Gold Coast Indie Night Kicks Off in Samurai Style!
http://www.facebook.com/group.php?gid=52839692550
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Local writer and director Marco Sinigaglia's new documentary Shintaro!
The Samurai Sensation That Swept a Nation will screen as the feature event of the inaugural bi monthly Gold Coast Indie Night at 6.30pm Wednesday March 24 at The Basement at the Gold Coast Arts Centre.

Gold Coast Indie Night is presented by Caroline Russo Media and Public Relations and is proudly supported by Gold Coast Film Fantastic and the Gold Coast Arts Centre.

With the WWII Pacific conflict with Japan still fresh in the memories of most adult Australians, a TV show that was completely Japanese in traditional culture, dress, martial arts and violence appeared suddenly on Australian after-school screens.
Within weeks, The Samurai kicked The Mickey Mouse Club off its mantle to become the most popular children's show in Australia.

Shinatro!
The Samurai Sensation That Swept a Nation is a cultural exploration into how and why Australia children took so fanatically to a show from a radically different world.
It looks at children's perception and the equally profound perception of their parents and randparents.

Following the screening of Shintaro!
Marco Sinigaglia will participate in a Question and answer session hosted by radio personality Greg Newman.
Also on the night we will be joined by special guest Garry Renshaw, who featured in the documentary as the owner of the authentic and original wig of Shintaro!

"Shinatro! recently aired on SBS and yielded excellent ratings.
I'm thrilled to be able to show it here on the Gold Coast at the inaugural Gold Coast Indie Night and I look forward to meeting and speaking to people after its screened".
Marco Sinigaglia.

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Local film makers with short films, television pilots or specials under 60 minutes who are interested in having their work featured at a Gold Coast Indie Night should contact Casey Marshall Siemer at admin@filmfantastic.com

Entry to the Gold Coast Indie Night at The Basement will be $10.


 入場料は「10ドル」。


隠密剣士 テレビ プロローグ
http://www.dailymotion.com/video/x95gbv_jp-old-drama_shortfilms
』 


● 隠密剣士のTシャツ 


 さて、行ってきました、見てきました。
 「
サムライ、センセーション!
 まずは、マニヤによって大切の保存されているグッズの数々を。














 下は秋草新太郎からMr.Garryへの手紙とはがき。
 ちなみに写真に写っている指はMr.Garry。

『                  27 June 1988
  Dear Garry

  ----<略>---

  Your's 秋草新太郎 (Shintaro Akigusa)
  Koichi Ose 







 下はMr.Garryに贈られた「Shintaro」の鬘。




 イベントの内容だが、上記の記事の写真に出ているフイルムデレクターが制作した45分もののドキメンタリー映画で昨年テレビ放送したものである。

 はるか昔の1960年代に日本からこの隠密剣士というテレビドラマが輸入され、
 「THE SAMURAI」
 というタイトルで「チャンネル9」で放送された。
 これがニンジャブームを引き起こす。
 が、教育界では波紋を広げる。
 なんといったって、主体がニンジャ。
 常識を覆す設定とリアリテイー。
 刀が体にブツリと突き刺さり、その刃が背中からズッバーと突き出る。
 血がドクドクドバーと噴出す。
 何しろ暴力的。
 あの、ハリー・ポッターですら文句が出るというキリスト教圏のお国柄。
 今なら笑えるが、そのころは我が世を謳歌したすこぶる偽善がからまったマジメを理想に掲げた国。
 そこへ突然降って沸いた残酷無比なテレビドラマ。
 殴りこみをかけたのが「異文化・マルチカルチャル:SHINTARO」。
 ということは、ここは「風魔の里」か。
 グリーンピースなどを見ていると確かにそうかもしれない。
 「先進国のスパー・イナカッペ」。
 文化の違いではどうもやりにくい。
 父兄はキャンキャンいうが、親や先生の願いとは別に子どもは「
シンタロー」にのめりこんでいく。
 覆面をかぶり腰を落としてツツツーとニンジャ走りをし、シュッシッュシュー「シュリケン」を打つ。
 同じ時期、西部劇の「アニー・オークリー」が上映される。
 日本題はご存知の方も多いと思うが「アニーよ銃をとれ」。
 が、こどもの関心は「ニンジャ」。
 などなどいろいろ隠密剣士に関する数々のエピソードや社会動静などを取り上げたのがこのドキメンタリーということになります。

 使われている隠密剣士の映像はテレビのものです。
 チャンネル9にいって調べたところ、フイルムは破棄され保存されていないということで、巷に出ているビデオやDVDから引っ張ってきたとのことです。


 少しですがビデオを撮りましたので紹介しておきます。
 まずオープニングから。



● ドキメンタリーのオープニング


● 隠密剣士ストーリー:スタートシーン


● ガイジン女ニンジャ


● shintaro 海をわたる


● 飛行場の隠密剣士


● shintaro パフォーマンス


● Shintaro ビートルスを斬る


● Shinntaro 去る


● 隠密剣士ラストシーン


● ドキメンタリーのエンデイング


 場所はアートセンターの地下にあるちょっと天井の低い試写室。
 椅子を敷き詰めると百数十人ほど入れる大きさ。
 でも今回は前の方に数十人ほどの椅子が並んでいただけである。
 天井には映写装置がセットされており、前の演壇には3m×2mほどのスクリーンがある。
 後ろはバーになっており、ワインやジュースが頼める。
 6時半というのでその時間に合わせて出向いていったが、実際に始まったのは7時過ぎ。
 皆、のんびりとビールを飲んで歓談している。
 車を運転しないといけない私は、いつはじまるのだろうと静かに待っていた。
 東洋系は4人ほどであった。

 上映のあとにQAレクチャーが行われた。
 下はそのときの映像。
 写真を撮ったつもりであったが、短い映像になっていた。



● 質問会

 左の「SAMURAI」のTシャツを着ている司会がラジオパーソナリテイーの Greg Newman
 中央の若い人がこのドキメンタリーの制作者である Marco Sinigaglia

 右の白ヒゲのオッサンが
Garry Renshaw である。


 なを、このドキメンタリーは下記に出ています。

Shintaro! The Samurai Sensation That Swept a Nation
http://www.imdb.com/title/tt1531012/

 「The Samurai」は英文Wikipedia に記載があります。

http://en.wikipedia.org/wiki/The_Samurai_(TV_series)

 また、インターネットで「SHINTARO THE SAMURAI」を検索するとたくさんの情報が出てきます。

 you tube には「SHINTARO」ビデオがいろいろあります。
 その中からいくつかを。

Shintaro The Samurai "Intro"
http://www.youtube.com/watch?v=yxtUrjOi9jY

The Samuri Shintaro
http://www.youtube.com/watch?v=L1eq1XVM-eg

Shintaro Meets The Deadly Koga
http://www.youtube.com/watch?v=pui1K3B3K8Q&feature=related

Theme for 'SHINTARO ' THE SAMURAI ( not actual opening theme).
http://www.youtube.com/watch?v=NFiJflAn2cA&feature=related


 サイトがありました。
 詳細をぜひぜひジャンプしてみてください。
 必見です。

No Worries Diary [2009-12-01]
メルボルンに越してはきたけれど
http://noworriesdiary.blogspot.com/2009/12/60samurai-ninja.html

 60年代のオーストラリアでSamurai & Ninjaブームがあった!
 オーストラリアで暮らすようになってから気になっていたことの一つに、テレビ等で「samurai」「ninja」という単語を耳にする機会が多いことがあった。
 とりあえず自分の中で「単なるエキゾチックでオリエンタルなものへの憧れだろう」と納得してはいたものの、それにしては彼らが「samurai」「ninja」について語る時、言葉の端々からその認識が妙に”正しい”印象を受けるのが謎ではあった。

 ちょうど1ヶ月前のこと。
 豪テレビ局SBSが放送した1時間のドキュメンタリー番組「Shintaro!」を見て、ついにその理由を知ることになった。
 私が生まれる以前の60年代、オーストラリアのテレビで日本の時代劇「隠密剣士(英語版タイトル”The Samurai”)」が放送され、子供たちを中心に一大ブームを巻き起こしていたのだ。





 ● 花いろいろ

2010年3月22日月曜日

Essence of Japan 2010 (2)

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● 合気道


● 杖術 49sec


 日本文化の紹介という点からいろいろな出し物がある。
 運動系から一つ。

 「杖道」ってご存知ですか。
 私はこちらにきてはじめて知りました。
 武術には棒を使った技が幾つかある。
 剣術もその一つ。
 あるいは槍術、薙刀など。

 槍術は遥かむかしに消えてしまったものと思っていた。
 戦国時代なら刀より槍の方が有効であろうが、鉄砲の世の中ではスポーツとしての槍はどうだろうか。
 剣術は剣道として生き残ったが。

 wikipediaを見てみる。

 1887年(明治20年)、旧日本陸軍は、宝蔵院流や佐分利流などの日本の伝統的な槍術を元にした日本式の銃剣術を制定し、それまで行われていたフランス式銃剣術を廃し、これに改めた。
 旧日本陸軍の銃剣術は、現在は競技武道の銃剣道となり、陸上自衛隊で、戦後に制定された自衛隊銃剣格闘とともに戦技として訓練されている。
 槍術を中心とする流派は、明治から昭和にかけて多くが失伝した。
 但し、槍術中心ではないものの、槍術を含む総合武術の流派なども存在する。


 薙刀は大学のクラブには必ずあり、また各地の文化センターや体育センターなどにも、剣道とならんで設置されているところが多い。
 どちらかというと女性の間では活発な古武道といえる。
 「薙刀道」になっているはずである。
 では槍はというと、「槍道」というのは聞いたことがない。
 自衛隊で使われているとのことだが、あまり活発ではないようだ。
 ビデオはたくさんありますが、どうみてもポピラーなスポーツにはなりにくいようである

槍術:So Jutsu,YARI
http://www.youtube.com/watch?v=KTqtr1yEPU8

宝蔵院流 第20世宗家
http://www.youtube.com/watch?v=RoU7hecX7B4



 なら棒術は?
 むかしの東映の時代劇などみると町の捕り方は棒を縄を持っている。
 棒はどうも戦争系というより捕縛系になるらしい。
 棒には「棒術」と呼称する流派と「杖術」と言う流派とあるようです。
 内容的には同じもといえる。

 wikipediaで見てみる。


* 棒術と称する流派
o 九鬼神流(棒術・半棒術、高木流に併伝)
o 相心流
o 高雄流
o 竹生島流
+ 霊山竹生嶋流(竹生島流の一派か?)
o 椿木小天狗流
o 無辺要眼流(諸賞流宗家が継承していた時期があったが、現在は別々に伝承)
o 養心流
o 古杉天神流

* 杖術と称する流派
o 神道夢想流(江戸時代中期まで棒術と称していた)
o 無比無敵流(5尺5寸だが杖術と称す。為我流派勝新流と併伝)
o 今枝新流(杖術・短杖、今枝流より)


 棒術を「棒道」とはいわないようだが、杖術の方は「杖道:JODO」というようです。
 さて、この「杖術(杖道)」の免許皆伝の方がこの地におられました。
 世界は広いようで狭い。


 杖道を少し見ていきます。
 wikipediaから。


 杖術(じょうじゅつ)とは、4尺(約120cm)前後の杖(じょう)を用いる日本武術である。
 ただし、四尺前後の棒の事を杖と呼ぶようになったのは杖道の普及による影響が大きく、実際は流派によって杖と呼ぶ長さは違う。
 なお江戸時代以前は一丈(10尺であるが、古くは7尺5寸)の長さの棒の事を杖と言う例も多く見られる。
 技術としては棒術の一種である。捕り手役人が犯罪者を捕縛する者の捕手術として発展した。
 また身分階級の士農工商において脇差以上の帯刀を許されなかった農民や商人等の護身術としても行なわれた。

 なお、神道夢想流杖術の技法の一部は、日本の警察で警杖術として採用され、全日本剣道連盟の杖道形として普及し、剣道の理合と融合した武道の「杖道」となった。


 神道夢想流杖術の技法が警察に採用されて「警杖術」となり、「杖道」へと発展していったようです。
 つまり上記の新井師範(杖道では師範というのだろうか?)はその流派の免許皆伝ということになる。
 ではこの神道夢想流とは何ぞやということになります。

 これもwikipediaから。


 神道夢想流杖術(しんどうむそうりゅうじょうじゅつ)は、杖術の流派のひとつ。
 流祖は夢想権之助勝吉(通称は夢想權之助、姓は山本、諱は勝吉)。
 江戸時代には真道夢想流棒術、新当夢想流棒術という名であった。
 神道流剣術を含む。
 現在は一達流捕縛術、一角流十手術、一心流鎖鎌術、中和流短剣術が併伝されている。

 『海上物語』と『二天記』では、夢想権之助は宮本武蔵に敗れたとされているが、当流の口伝では、後日に権之助が宝満山の竈門神社で祈願し杖術の研究を重ね、再び武蔵と立会い、ついに破った後に開いたと伝える。(二度目は引き分けとも)道歌に
 「疵つけず 人をこらして戒むる 敎えは杖の ほかにやはある」(平野國臣)
とある。

 江戸時代初期に成立して以来、福岡藩で主に下級武士が学ぶ捕手術である「男業」のひとつとして伝えられてきた(神道夢想流杖術に併伝されている一達流捕縛術、一角流十手術、一心流鎖鎌術も男業であった)が、明治維新後、24代の統である白石範次郎や内田良五郎(内田良平の父)らによって全国普及の端緒が開かれ、昭和に入って白石の弟子、清水隆次、高山喜六、乙藤市蔵らによって本格的な全国普及が行われた。

 杖術の流派では唯一、全日本剣道連盟に所属し現代武道である杖道の元となった。
 そのため日本の伝統的な棒術・杖術の流派中もっとも修行人口が多く、また、太平洋戦争の敗戦後、警察官がサーベルを携帯できなくなって代替する武器として警察が採用して以来、現在でも「警杖術」として正式に採用されている。

 その技法の大要は
 「突けば槍 払えば薙刀 持たば太刀 杖はかくにも 外れざりけり」
 と伝書に記される。
  すなわち杖は突き、払い、打ちの千変万化の技を繰り出すことができるということである。


 杖道に関するビデオもたくさんあります。


JODO
http://www.youtube.com/watch?v=korfP04OGFs&feature=related

武踊・神道夢想流杖術(不殺の杖)
http://www.youtube.com/watch?v=C_vpvPYEC64


 この「不殺の杖」を踊られている方は新井師範でしょうか。
 今回撮ったビデオを載せてみます。
 よく似ているのですが。


● 杖術 67sec


 杖術の上位に君臨するのが合気道らしい。 
 合気道についてはポピラーなので調べるほどのこともない。
 あの服装からいって、山伏・修験道から出ていると考えられ、もしかしたら「始祖は役小角だ」といわれたら素直に納得できてしまう。
 伝説などというものはそういうものだ。
 一本歯のゲタでお面をかぶっていれば天狗、京の五条の橋の上に出れば弁慶だろう。
 つまり古くからある山岳信仰の行者の護身術が合気道だと思っていた。
 山伏は杖をもち、弁慶はナギナタ。
 弁慶のナギナタは長刀で、女性が主として習得する薙刀よりもビッグバージョンである。
 つまり、ほとんど古武道は修験者から出ているといってもいいだろう。
 ましてあのユニフォームとなると、荒修業の行者が始祖、元祖でフィットする。




 が、である。
 wikipediaにはこうある。


 合気道(あいきどう)は植芝盛平が昭和前期に創始した現代武道。
 日本古来の柔術・剣術・杖術などを基に成立した、体術を主とする総合武術である。
 合理的な体の運用により体格体力によらず「小よく大を制する」ことが可能とされている点が特徴。
 技の稽古を通して心身の練成、社会に有為の人材育成、自然との調和、世界平和への貢献等を主な理念とする。


 これはとんでもない驚き。
 なんと昭和に創作された「現代武道」だという。
 世の中、思い込みとは恐ろしいものだ。

超偉人伝説 神様と呼ばれた男
http://www.youtube.com/watch?v=haN1jQumCLM


 ビデオで。










● 合気道&杖道メンバー




● 花いろいろ

2010年3月21日日曜日

Essence of Japan 2010 (1)

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● 和太鼓チーム:KIZUNA 絆




● 演奏a-1


● 演奏a-2


 今週はイベント・ウイーク。
 日曜から土曜まで、3本のイベントがある。
 まずは第1弾。



 サザンクロスタイムスに載っていたのが上の記事
 アルバート・ウオーターズ・コミニテイー・センターで「Essence of Japan 2010」を開催しますという案内。
 場所は簡単にいうとパシフィック・フェアーの後ろになる。
 「エッセンス・オブ・ジャパン」は今年で2回目。
 昨年はランナウエイベイ・コミニテイー・センターで行われた。
 コミニテイセンターというのは体育館兼講堂といった建物。
 でもここ、2階席があったので、本格的なものである。 


 さて、開幕の出し物はいつものように琴「なごみの会」である、と思ったが大外れ。
 勤めたのは和太鼓グループ「絆」。
 成長しました、このグループ。
 昨年のこのフェステイバルでは影も形もなかった。
 この時、和太鼓をやったのは日本からきた「天空」。
 ちなみに、一昨年の「マルチカルチャル・フェステイバル」も天空。
 「和太鼓チーム 絆」は昨年の市役所の広場で行われたマルチカルチャル・フェステイバルで初登場。
 といっても、調べてみたらすでにボンド大学で公演しており、そのYouTubeがインターネットに載っていた。
 が、一般に顔を出したのはこのフェステイバルが初めてといっていい。
 でもこのとき出し物のトップをつとめたのが「琴:なごみの会」。
 あれから5カ月ほど。
 そして今回は堂々の首座にきらめく。
 いや、うまくなった、びっくりするほど。
 






 よくまあ、ここまで仕上げたものだ。
 すばらしい!。


● 演奏b-1


● 演奏b-2














 さてさてすごいのは、新調された太鼓。
 なんと「絆」の刻印がされている。
 日本なら文部科学省の文化助成金といったものがあるだろが、此処だと領事館。
 外務省管轄だと思うが。
 ちょっと助成金など考えられない。
 ということは強力なスポンサーがいるということか。
 スポンサーが喜ぶような演奏は嬉しくもちゃんとやってくれている。













「ヤッター!」て感じかな。




 開演はこの演奏から始まります。
 曲の前半を。


● 演奏c-1


● 演奏c-2


● 演奏c-3


● 演奏c-4


 最後の演奏を。



 終了したとき、観客が立ち上がって拍手喝采であった。
 その興奮がビデオからも伝わってきます。





● 花いろいろ

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