2010年3月26日金曜日
「The Last Station」
● 「The Last Station」 トルストとその妻の最終年の物語
イベント・ウイーク第2.5弾。
アートセンターへ「The Last Station」を見にいく。
「2.5」?
予期せぬイベントが突然紛れ込んできたのである。
隠密剣士を見に行ったとき、この映画のフリーチケット(無料券)が配られた。
はがき大の大きさで下のもの。
「タダ」と聞いただけで触手が動く根っからのビンボー根性。
「行かなきゃソン!」
前もってわかっていれば、「週4本のイベント」となるが、世の中明日に何があるかわからないのが常。
よって「2.5弾」となったわけである。
無料期間は26日から28日の3日間限定とある。
27日は第3弾の日。
とすると26日の金曜か28日の日曜日のいずれかになる。
日曜は込むだろうから金曜だろうと当たりをつけた。
帰りにアートセンターのカウンターでタイムテーブルを貰ってきた。
それを見て驚いた。
3日間限定になるわけだ、なにしろその3日間しかやっていない。
それだけならなんということはない。
ところがこれ、上映は1日1回、「2:00」開演の部のみ。
ということは、あわせて3回しか上映しないということである。
そんなあ!
そんなことで、フイルム契約ができるのであろうか。
確かに「おくりびと」もガラガラではあったが。
あくまでも市民サービスということか。
映画は晩年の「トルストイ物語」。
日本では封切りされていないようです。
さて、その内容はですが、米国在住のこの方のサイトがわかりやすいです。
抜粋で紹介しておきますので、詳しくは本文へジャンプしてください。
『
サンフランシスコ・シネマライフ
http://d.hatena.ne.jp/doiyumifilm/20100226/1267194292
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ロシアの文豪トルストイは私有財産に否定的で、晩年に印税や財産のすべてをロシア国民に残そうとしていた。
ところが妻のソフィアは、「私は『戦争と平和』を6回も清書したのよ、残る家族のことを考えて」とこれに大反対。
きっぱりとした性格で、トルストイの理想主義などに耳をかさず、朝から晩まで再考を迫る。
彼女はトルストイにとって48年間も連れ添った最愛の女性だが、この問題で仲の良かった夫婦関係に大きな危機が訪れ……というお話だ。
原作はジェイ・パリーニの『終着駅トルストイの死の謎』。
彼の身近にいた人々の日記や記録をもとに、謎が多いと言われたトルストイの晩年の姿に迫った小説だ。
本作にもトルストイの理想を形として残そうする高弟や、トルストイを神のように崇める主治医が登場し、彼の一言一句を書き留めて、妻ソフィアを苛立たせる場面が出てくる。
財産を守ろうと孤軍奮戦する妻の騒ぎぶりに辟易としたトルストイはついに家出する。
家出したトルストイは1910年、旅先の小さな駅で亡くなっている。
82才だった。
彼の死は世界中に報道され、特にロシアの農民たちの悲しみは大きかったという。
見終わると物足りない印象。
本作では理想と現実の狭間で揺れた文豪トルストイの晩年を、妻ソフィアとの対立を通して表現しようと試みたが、逆に彼自身の苦悩の陰影が見えなくなってしまった。
もの足りない印象はそのためだろう。
』
私自身のこの映画の印象はいうと、自然風景の見事さに尽きる。
ストーリーはどうでもいい程度。
強いていえばサイトの方のように物足りない。
が、地と森と空と、それが実にいい。
そのカメラワークも。
撮影地はどこなのだろう。
アバターが3Dの美しさなら、こちらは自然の息遣いの美しさ。
深みのある自然、その映像だけでも見るかいはある。
『
予告編
http://sonyclassics.com/thelaststation/
』
ロシアの文豪といえば、トルストイとドフトエフスキー。
ドフトエフスキーはのめりこむように読んだ。
が、トルストイはダメ。
2,3回チャレンジしたが、ついに読書を放棄してしまった。
どうも貴族風がなじまなかったのではないかと思っている。
ドフトエフスキーは貧困層スタイルでわかりやすかったのだろう。
● 花いろいろ