_
● 公式blog より
「はやぶさ」の話をしたら、カンペイについても語らないといけない。
が、カンペイの姿はインターネット上から消えている。
アースマラソン公式ブログの「You Tube」の最後は下のものです。
『
2010年05月04日
http://www.youtube.com/user/earthmarathon?gl=JP&hl=ja#p/u/0/zvCJEbo3x_s』
カンペイは宿舎の床の上にブランケットにくるまって起きる気力もなく横たわっている。
顔は出さず、腕だけ出して「ツルンツルン」だと言っている。
今日は5月31日。
ちょうど4週間、消えている。
何が起こっているかは想像がつく。
この前に、放射線治療による副作用を訴えていた。
この治療によるホルモンのバランスの崩れが、カンペイを痛めつけていた。
おそらくこの延長線上にカンペイはいるのだと思う。
若干の知識によれば抗ガン剤で治療をすると頭の毛が抜けるという。
とすれば放射線治療により、腕の毛が抜け始めたといっていいだろう。
ガンの放射線治療とは、『
癌治療(がん治療)の不安・悩みを克服
特集:最先端の免疫療法(免疫細胞療法)
ガン患者の集い
http://www.gan-joho.com/chiryou/chiryou03.html
■ 放射線療法とは?
X線やγ(ガンマ)線といった放射線を照射すると、癌細胞(がん細胞)は分裂が出来なくなり、増殖が抑えられます。
正常な細胞も放射線によって損傷(障害)を受けますが、この損傷(障害)を出来るだけ少なくし、癌細胞(がん細胞)だけに最大の効果を発揮できるように照射法を工夫して治療するのが放射線療法です。
放射線療法は手術(外科療法)と同じように、癌(がん)の主要な局所療法の一つです。
手術(外科療法)に比べると体を傷つけたり、治療の際に痛みを感じたりする事もありません。
また手術や化学療法と併用する事により、単独で治療するよりも大きな効果をあげることができます。
■副作用に対する不安
放射線療法による副作用には治療終了直後(急性期)のものと、終了して半年から数年たった後(晩期)から出てくるものがあります。
副作用の症状として一般的なものに、疲れる・だるい・食欲が無くなるというもの挙げられます。
その他程度の差はあれ副作用と思われる症状が出る事があります。
しかし、たとえば皮膚のかゆみには刺激の少ないステロイド(副腎皮質ホルモン)軟膏が用いられたり、食道や胃の炎症には食事指導がなされるなど、症状に応じた処置がそれぞれとられています。
予測される副作用については、治療前に症状と対策について説明があるはずです。
』
これは大変だ!、大変だ!
と思いきや、カンペイはひじょうに元気にしている。
なんで?
「放射線治療」というキーワードでサイトを次々めくっていたら、出てきたのがカンペイのもう一つの公式サイト。
つまり「You Tube」でないヤツ。
『
放射線治療 - 公式BLOG > 間寛平 アースマラソン
2010.05.25 10:40 [DAY525]
http://www.earth-marathon.com/2010/05/25/104008.html
今日で20回目の放射線治療を受けてアパートに帰る所です(上の写真)。
4月20日にサンフランシスコにきて診察をして頂き本格的な治療を開始し、最初はホルモン治療の副作用で吐きけとホットフラッシュで辛い日々が、続いていましたが5月の中旬頃から少しずつ楽になりトレーニングも開始出来る程にまでなりました。
しかし、先生のお話では放射線治療の3週間過ぎたあたりから、今度は放射線治療の副作用がくるでしょう。
と言われていましたが今の所、そういう兆候が見られないので安心しています。
皆さんにご心配して頂いておりますが、日々寛平さんの身体から悪いものが消えていってくれているようで、二人で喜んでいますので皆さんもご安心くださいね!』
こうドキドキさせるのは「You Tube」が悪い。
ちゃんと次のビデオを入れておけ!。
製作委員会の編集態度が悪い。
もう勝手に八つ当たり!
今日31日のサイトから、昨日の出来事を。
『
題名 『アースマラソンの製作委員会のマドンナ竹野さん登場!』
http://www.earth-marathon.com/2010/05/31/
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今日のお昼頃アパートに竹野さんが日本から来てくれました。
ご存知の方も多いと思いますが、竹野さんは、アースマラソンの事を何もかもやってくれています。
写真の寛平さんと竹野さんが持っている応援メッセージはニューバランスの方が皆さんから書いて頂いた寄せ書きを竹野さんに預けてくださりました。
寛平さんは、お一人お一人の温かいメッセージを食い入るように見ていました。
皆さん、ありがとうございます!
一日も早く再スタート出来るように頑張ります。
竹野さんは、私達の娘の美代と同じ年なんですが、私達 夫婦は竹野さんに頼りっぱなしです!
』
よーし、これなら大丈夫。
カンペイは中央アジアの大地に帰還できるだろう。
[◇]
これはないよな!
上の記事、5月31日に書いている。
ところが翌日の6月01日付けでYouTubeに載った。
『
Day504~507 in SF
http://www.youtube.com/user/earthmarathon?gl=JP&hl=ja#p/u/0/fqUYkfrS2-A
From: earthmarathon | 2010年06月01日
http://www.earth-marathon.com
』
5月31日に4週間もビデオに音沙汰ないのはおかしい、致命的な問題が発生したのではないかと「放射線治療」についていろいろ調べていたら、そこからでてきたのがカンペイの元気なブログ。
私はアースマラソンについてはYouTubeしか知らない。
アースマラソンについてはいろいろサイトがあるんだ、ということを知らなかった私が悪いのかもしれないが、500日近く毎日のように更新されていたビデオである。
それを日ごとに見ていれば、それ以外のサイトなど覗かないのが普通。
それが4週間も途切れれば、どうしたんだろうと心配になるのがごく普通の心情。
そしてその心配事とホット安心したことを書いたら、翌日のYouTubeに載っている。
「バカにしているのか!」
と叫びたくなる。
これどう考えたって、製作委員会の態度が悪いとしかいいようがない。
「 いいですよ、気にしていません、一言いいたかっただけ」
元気でなによりです。
でも、心配していたんですよ!
本当に。
「しつこいって」
ごめんなさい。
カンペイが帰ってくれれば、
すべて済むことです。
● 花いろいろ
2010年5月27日木曜日
はやぶさ!、地球は君の帰りを待っている
_
● JAXAより
なんともうれしいこの記事。
『
日本経済新聞 2010/5/27 10:54
小惑星探査機「はやぶさ」、地球帰還に向け軌道修正に成功
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819695E0E5E2E2858DE0E5E2E7E0E2E3E29180E2E2E2E2;at=ALL
------------------------------------------------------------------------
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は27日、小惑星探査機「はやぶさ」の地球帰還に向けた2回目の軌道修正に成功したと発表した。
今回、実施した軌道の精密補正により、地球から約750万キロメートルの距離に近づいた。
6月上旬に実施する3回目の軌道修正がうまくいけば、地球に確実に戻れるという。
地球帰還は6月13日の予定。
はやぶさは火星と地球の軌道の間を周回する小惑星「イトカワ」に2005年に着陸。
その際に舞い上がった惑星表面のホコリなどをカプセルに詰めることができたと期待されている。
オーストラリア大陸にカプセルを落下させるため、軌道修正は計4回実施する。
地球帰還が成功すれば、惑星に着陸した探査機としては世界初となる。
エンジンの故障などが相次ぎ一時は帰還は絶望的とみられたが、運用方法を工夫して危機を乗り越えてきた。
』
ご存知ですかこのセリフ。
「
人類滅亡といわれる日まで、あと365日。
ヤマトよ、地球は君の帰りを待っている。
」
そうです、放射能除去装置を求めて飛び立った
「宇宙戦艦ヤマト」。
「運命背負い、イスカンダルへ、
--- うちゅうせんかん、ヤーマートー」
よく歌ったものです。
感動で涙をこぼしたものです。
「はやぶさミッション」のアニメがあります。
そう、このバックに流れる曲が遥かな時の向こうで胸震わした「宇宙戦艦ヤマト」なのです。
聴いてて、泣けてきました。
「ヤマト ?」
「エっ、知らない!」
「????」
あの壮大なロマンを君は知らないのか!
ホメロスの書いた「オデッセイ」にも匹敵するといわれる
美麗な叙事詩「ヤマト」を君は知らないのか?
ほんとうに知らないのか?
「そうか、君は破壊された地球に生まれ育った
ニュータイプのガンダム世代
なのだな!」
かわいそうに!
ミッションのアニメをどうぞ。
30分あります。
『
「イトカワをねらえ!」
第一話
http://www.youtube.com/watch?v=End_iJDRJws
第二話 1/3
http://www.youtube.com/watch?v=pxbHXkfKSkk&NR=1
第二話 2/3
http://www.youtube.com/watch?v=Ye_hhbM6v1E&feature=related
第二話 3/3
http://www.youtube.com/watch?v=tUwy4pSQ1o4&feature=related』
● JAXAより
予告にあった第三話:最終編はまだできていないようです。
そこで、第二話以降のプロセスを別のアニメで。
『
今度いつ帰る ~はやぶさ探査機~ その後・おまけ編
http://www.youtube.com/watch?v=G6Xav-tD8SY&feature=related
』
次のアニメはなんと「宇宙戦艦ヤマト」スタイルで、はやぶさの苦難に満ちた道のりでいかに致命的な問題を解決していったかという技術陣の活躍を描いています。
『
こんな事もあろうかと思って用意しておいたんだ
http://www.youtube.com/watch?v=Qt0umk4--3k&NR=1
』
さまざまな障害に出会い、はやぶさは満身創痍の体で地球に帰ってきます。
そして、大気圏で燃え尽きます。
果たしてカプセルはどうだろうか。
燃え尽きてしまうだろうか。
次はカプセル回収隊メンバーの話。
『
ひとつの探査機の最後
カプセル方探2班 班長 関 妙子:2010年5月27日
http://hayabusa.jaxa.jp/message/message_017.html
--------------------------------------------------------------
6月にオーストラリアに直接出向く回収隊メンバーは、年齢も経歴も専門分野も、実に様々な人々で構成されています。
「はやぶさ」プロジェクトに最初から関わっていた方もいれば、回収フェーズになってから参加したメンバーもいます。
かく言う自分も、ほんの一年前までは外野から応援する一人のファンにすぎませんでした。
スイングバイ、タッチダウン、通信途絶、そして救出…大きなイベントのたびにプレスリリースを見ては、一喜一憂していました。
まさか、回収隊の一員となって頭にヘルメット、足には安全靴、脚立に上り、片手にレンチを持ってアンテナを組立て、真夜中のウーメラの砂漠で「はやぶさ」の届け物を探すことになるとは、思ってもいませんでした。
ふとしたことをきっかけに得られる、またとない経験。
人の縁というのは不思議なものです。
「はやぶさ」がM-V-5号機で内之浦から宇宙へ出発したのは、2003年5月9日のこと。
その頃、私は大学院生で、就職活動の真っ最中でした。
宇宙業界を志望していたのですから、当然「はやぶさ」打上げ成功のニュースなど目にしているはずですが、なぜだか一切記憶にありません。
この年は、2月1日にスペースシャトル・コロンビア号の事故があったばかりでした。
おそらくそちらのほうがインパクトが大きかったのでしょう。
あれから7年が経ちました。
もうすぐ地球に帰ってきます。
2004年4月、JAXA発足後の宇宙研に配属されて間もない頃、太陽観測衛星「ようこう」の運用を見学する機会がありました。
管制室には多くの人が集まっており、何やら緊張した雰囲気の中待っていると、追跡局から入感の連絡。
しばらくデータチェックなどしたのでしょうか、この辺はもうあまり覚えていませんが、そのうちオペレータがコマンドをいくつか送信し、衛星から出ている電波を止め、「停波」を確認。
10年以上続いた「ようこう」の、最後の運用でした。
集まっていた方々は皆、感慨深げな表情をしていました。
入社したての私は、「ひとつの衛星が終わるのを見たんだな」と思っていました。
でも、それはちょっと違ったのです。
1年5ヵ月後の2005年9月12日。
「はやぶさ」、小惑星イトカワに到着。
同日。
「ようこう」、大気圏再突入、消滅。
衛星の本体がなくなるという決定的な最後は、イトカワ到着の興奮の裏側で粛々と進んでいました。
そして、今度は「はやぶさ」にもその瞬間が近づいています。
しかも、我々の目の前で起こります。
最後の運用から消滅までの時間は長くないはずです。
心の準備は出来ていますか?
方向探査班の第一の役割は、電波によってカプセルの落下地点を特定することですが、再突入時に空力加熱によって発光する「はやぶさ」とカプセルを目視確認する、という役目もあります。
用意万端整えて、その瞬間を待つつもりです。
【筆者紹介】
---------------
関さんはカプセル回収隊の一員ですが、普段は通信・データ処理グループに所属し、衛星に搭載するデータレコーダや画像処理装置など、データ処理系機器の開発に携わっています。
大学時代には「あけぼの」の運用当番で宇宙研に来ていたこともあるそうです。
また、豪州でソーラーセールのロケット実験にも参加しているという、宇宙研と縁の深い方です。
(参考:http://bit.ly/bUXraG)
』
なを蛇足ですが小惑星「イトカワ」は、「宇宙のツチノコ」と言われていますが、確かにそんな形をしていますね。
シメは、このセリフ。
「
大気圏再突入といわれる日まで、あと17日。
はやぶさ!、地球は君の帰りを待っている。
」
[◇ 資料 ◇]
HAYABUSA -BACK TO THE EARTH- 【Trailer】
http://www.youtube.com/watch?v=6tr2__Tv2I4&feature=related
探査機「はやぶさ」の軌跡 舞-HaYABUSA ~Falcon of phoenix ~前編
http://www.youtube.com/watch?v=me-kYu-ikKw&feature=related
探査機「はやぶさ」の軌跡 舞-HaYABUSA ~Falcon of phoenix ~後篇
http://www.youtube.com/watch?v=EuXuZLq5fVY&NR=1
宇宙航空研究開発機構. JAXA ホームページ
http://www.jaxa.jp/
宇宙版プロジェクトX 小惑星探査機はやぶさ#1
http://www.youtube.com/watch?v=yuMgIQewtYo&feature=related
宇宙版プロジェクトX 小惑星探査機はやぶさ#2
http://www.youtube.com/watch?v=glH4Wr7dfRM&feature=related
宇宙版プロジェクトX 小惑星探査機はやぶさ#3
http://www.youtube.com/watch?v=4HSZhMfsEKk&NR=1
ロケット開発のあゆみ~ペンシルからM-Vまで~
http://www.youtube.com/watch?v=NO4HtOw_iks&feature=related
M-Vロケット/MUSES-C(はやぶさ)打ち上げの様子
http://www.youtube.com/watch?v=KCpvYn6pf8s&feature=related
[◇ 予定 ◇]
『
「はやぶさ」、地球帰還の可能性濃厚に:2010年5月27日12時19分 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/space/news/20100527-OYT1T00380.htm
---------------------------------------------------------------------------
相次ぐ故障を乗り越え、地球帰還をめざす小惑星探査機「はやぶさ」は27日未明、地球の約250km上空を回る軌道に入った。
この結果、地球帰還の可能性はかなり濃厚になった。
はやぶさは、この軌道に入るため、連続100時間弱のエンジン噴射を続け、無事完了した。
6月初めにもう1度エンジンを噴射し、地上に落下するための軌道に入る。
最終的には同13日、オーストラリアのウーメラ砂漠へ落下する予定。
はやぶさは現在、地球から約748万km離れた場所を飛行している。
』
はやぶさは、所定の位置でカプセルを切り離す。
切り離されたカプセルは密圧な大気圏に突入して、超高温に絶えて通過する。
大気圏を抜けたカプセルはオーストラリア上空で内蔵していたパラシュートを開き、砂漠に軟着陸する。
そのまま、激突するわけではない。
「はやぶさ」は2003年5月の打ち上げから7年1カ月の歳月を経て地球に帰還するも、カプセルに続いて大気圏突入を行い、燃え尽きてしまうという。
はやぶさ本体が地球に足を置くことは絶対にない。
「さようなら、はやぶさ!」
[◇ ヤマト ◇]『
宇宙戦艦 ヤマト
http://www.youtube.com/watch?v=2VcDZM3esJQ&feature=related
YAMATO3-OP
http://www.youtube.com/watch?v=fyKViW38nIM&feature=related
宇宙戦艦ヤマト復活編 特報 予告編16:9
http://www.youtube.com/watch?v=3S1jrNksMnc&feature=related
宇宙戦艦ヤマト(Space Battleship Yamato)_OP
http://www.youtube.com/watch?v=ZhH2gpIDLCU&feature=related
宇宙戦艦ヤマト OP
http://www.youtube.com/watch?v=Na0-nuGIzh8&feature=related』
以降は、その後ニュース。
[◇]
『
(2010年6月3日15時31分 読売新聞) 21分前
http://www.yomiuri.co.jp/space/
「はやぶさ」地球帰還へエンジン噴射最終段階
度重なる故障を乗り越えて地球への帰還をめざす小惑星探査機「はやぶさ」は3日正午過ぎ、帰還に向けた最終段階のエンジン噴射を始めた。
宇宙航空研究開発機構によると、5日午後まで噴射を続け、順調に進めば、オーストラリアのウーメラ砂漠へ落下する軌道に入る。
はやぶさは落下の3時間前に、小惑星「イトカワ」から持ち帰ったカプセルを分離し、本体は大気圏内で燃え尽きる。帰還予定は13日夜。
現在は、地球から約452万キロ・メートル離れた所を飛行している。
』
● はやぶさから分離され、大気圏に再突入するカプセルの想像図(JAXAより)
[◇]
ところで、先に載せた「イトカワをねらえ」というアニメ、何とこれ個人製作のもなのだそうです。
すごいですね。
『
産経ニュース 2010.6.3 07:28
http://sankei.jp.msn.com/science/science/100603/scn1006030729000-n1.htm
------------------------------------------------------------------------------
【Web】頑張れ!!はやぶさ 地球帰還へ 個人制作アニメ人気
小惑星探査機「はやぶさ」をテーマにした3Dアニメ「イトカワをねらえ!」
7年ぶりの地球帰還を目指す小惑星探査機「はやぶさ」への期待が、ネットユーザーの間で高まっている。
動画サイトでは、はやぶさをテーマにした個人制作のアニメや楽曲が人気。
13日に予定されている搭載カプセル着陸まで、カウントダウンが始まっている。
はやぶさは小惑星イトカワ探査のため平成15年に打ち上げられたが、数々のトラブルが発生、一時は帰還が危ぶまれていた。
そのSFさながらの物語を3Dアニメ化したのが、東京都内の男性、com2007さん(ハンドルネーム)。
仕事のかたわら、何カ月もかけて1人で制作した。
作品は「イトカワをねらえ!」で、昨年10月に1作目、今年4月に2作目を動画サイト「ニコニコ動画」で公開。
再生は合計20万回を超え、「俺も頑張る はやぶさも頑張れ」などのコメントが寄せられている。
「皆がひきつけられるのは、窮地に陥っても絶対にあきらめない、あきらめなければ道が開けるという気持ちが、『はやぶさ』や運用スタッフ、応援する人々の中で一体となったからではないでしょうか」。
11日に仙台市で開催される「おかえり!小惑星探査機はやぶさ」イベント会場での上映が予定されている。
』
[◇]
6月5日から6日にかけてのニュースのいくつかを。
『
マイコミジャーナル 2010/06/05
http://journal.mycom.co.jp/news/2010/06/05/009/?rt=na---------------------------------------------------------------
「はやぶさ」、6月13日の地球への帰還が確実に - 4回目の軌道修正に成功
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は6月5日、6月13日の地球帰還に向けて宇宙を航行している小惑星探査機「はやぶさ」の第4回目となる「軌道補正マ ヌーバ(Trajectory Correction Maneuver:TCM-3)」が無事に終了し、地球突入時の目標地点であるオーストラリアの「ウーメラ空軍管理区域(Woomera Prohibited Area:WPA)」に設定することに成功したと発表した。
これにより、はやぶさの「地球帰還は確実」なものとなった。
「TCM-3」は6月3日12時00分(日本時間)より開始、イオンエンジン噴射加速を約50時間行い、6月5日14時ころに軌道変更を終了した。 TCM-3についてJAXA 川口淳一郎プロジェクトマネージャーは、
「それまでの地球に落下しない軌道から、目標点を地球へ、それもオーストラリアのWPA内に入れるという、運用上もっとも重要なもの」
と言う。
実際にはやぶさがオーストラリアへの着陸を確かなものにしたのは5日の2時22分(日本時刻)で、仮に次回予定されている軌道調整である「TCM- 4」を行わなくても、WPA内に突入できることが確実となった。
ただし、地球突入の具体的な時間は、予定では同日23時ころとしているが詳細は未定。
パラシュートを開く方法としては、
[1.] (サンプルを搭載した)カプセルが減速を感じてから一定時間が経過すると開く方法、
[2.] はやぶさ本体(母船)から離れて一定時間を経過すると開くという方法
の2つの方法が用意されている。
どちらの方法にするかは、当日ぎりぎりの状態まで見てから判断するという。
』
『
YOMIURI ONLINE (2010年6月6日02時33分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/space/news/20100605-OYT1T00734.htm
---------------------------------------------------------------
満身創痍「はやぶさ」の帰還確定…小惑星の砂期待
宇宙航空研究開発機構は5日、小惑星探査機「はやぶさ」の地球帰還が確定したと発表した。
軌道調整のエンジン噴射がほぼ完了した。
燃料漏れや通信途絶、エンジン故障など度重なるトラブルを乗り越え、60億キロ・メートルを旅してきた探査機は、日本時間13日午後11時ごろ、大気圏へ突入し、試料カプセルがオーストラリアのウーメラ砂漠に落下する。
月より遠い天体に着陸し、地球へ戻るのは世界初。
カプセルには、小惑星イトカワの砂などが入っている可能性があり、太陽系初期の様子を知る貴重な手がかりとして期待されている。
はやぶさは、3日午前から50時間連続して噴射し、ウーメラ砂漠へ向かう軌道に入った。
地球からの距離は現在約360万キロ。
宇宙機構は、微修正の最終噴射を9日に行い、2000平方キロ・メートルの落下予定範囲へと正確に導く。
カプセルは、パラシュートを開いて砂漠に着陸する。
カプセルが出す電波を頼りに回収隊が捜索する。
はやぶさ本体は、地球まで4万キロ・メートルのところでカプセルを分離した後、自らも大気圏へ突入し、燃え尽きる。
はやぶさは2003年5月に地球を出発、2005年11月にイトカワに着陸し、砂などの採取を試みた。
エンジンの大半が故障し、「満身創痍(そうい)」の状態で飛行を続けている。
』
『
東京新聞 2010年6月6日 朝刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2010060602000059.html
---------------------------------------------------------------------------------------------
』
『
25today - 2010年6月06日
http://www.25today.com/news/2010/06/1_24.php--------------------------------------------------------------- はやぶさ、地球に帰還まで1週間
カプセルだけがウーメラに着陸予定
無人小惑星探査船「はやぶさ」が7年の旅を終えて今月地球に帰還する。
はやぶさは、2003年5月に種子島から打ち上げられ、2005年11月に小惑星「イトカワ」に着陸、石を採集する計画だったが装置がうまく作動しなかった。
しかし、粉塵がカプセルに取り込まれた可能性がある。
イトカワを作っている岩石を分析すれば、太陽系生成の過程解明の一助となる。
イトカワ離陸後旅を続け、ようやく地球に戻ってきた。
イトカワは全長500m余、直径330mほどの大きさの岩の塊で、1.52年で太陽の周囲を公転する。
軌道は地球の内側から火星の外側までやや偏心した軌道を取っている。
6月5日、地球から約360万kmの位置で3回目の軌道修正を行い、南オーストラリア州着陸軌道に入った。
9日に最後の軌道修正を行い、このまま順調にゆけば、6月13日午後11時30分(大陸中部時間帯)頃、南オーストラリア州北部ウーメラ立ち入り制限地域に着陸する。
豪国防省スポークスマンは、着陸時の事故防止のため、当日午後10時から2時間、スチュアート・ハイウェイのクーバー・ペディからグレンダンボまでの 60kmの区間が通行止めになる。
豪関係当局は、日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)と協力して、探査船の着陸と回収を行う。
ただし、はやぶさの本体は大気圏突入後に燃え尽き、カプセルだけが分離され、高度10kmでパラシュートを開き、地上に着陸する。
カプセルには発信器が備えられており、その信号を頼りにカプセルを回収する。
(訳注:一部情報は、宇宙航空研究開発機構発表から)。(AAP)
』
まとめるとこうなる。
記事時点で360万キロのところで南オーストラリアのウーメラ砂漠へ向かう軌道に入った。
6月9日に最終微調整噴射をして、ウーメラ砂漠に設定されている着陸ポイントへ向けてのルートに入る。
6月13日午後8時頃、地球からの高度4万キロでカプセルを分離する。
カプセルとはやぶさ本体は続けて大気圏に突入するも、本体は燃え尽きてしまう。
大気圏突入時、カプセルは最高1万~2万度の空気に包まれるが、カプセル表面の材質は、高温と衝撃に強い炭素繊維強化プラスチック(厚さ平均3センチ)でできている。
高温になると内層が徐々に溶け、熱を奪いながらガスが発生し、外にもれ出してカプセルを包み込む。
その結果、カプセル表面は最高約3,000度、内部は50度以下に抑えられる、という。
超高熱に耐えたカプセルは高度1万メートルでパラシュートを開いて降下する。
1万メートルというのは、旅客機が航行する高度に等しい。
ソユーズは着陸15分前にパラシュートを開くという。
もしそれが同じく1万メートルなら、この高さを15分で降下することになる。
このとき、カプセルはパラシュート降下電波を発信する。
着陸範囲は2万平方km。
簡単にいう着陸中心予定点から半径80kmの円の中に降下することになる。
ソユーズは重量があるが、カプセルは軽い。
ということは気候に左右され、風で大きく流される可能性がすこぶる大きい。
よって回収領域は広い範囲に設定される。
カプセルが地球に戻るのは13日午後11時ごろの予定という。
というと真夜中。
幸運の女神がささやけば、はやぶさ本体が燃え尽きる光が回収隊に目視できるかもしれないという。
がそれは、「はやぶさ」にとって大気圏の墓場に消え去ったという証ということにもなる。
信号を頼りに回収隊がヘリで着陸地点へ向かう。
「
カプセル帰還といわれる日まで、あと7日。
はやぶさよ!、去り逝く光となれるか。
」 すべてが予定通り順調に動作し、天気が安定してくれることを祈るのみ。
[◇]
6月9日 JAXA発表『
宇宙航空研究開発機構 平成22年6月9日
http://www.jaxa.jp/press/2010/06/20100609_hayabusa_j.html
----------------------------------------------------------------------------------
小惑星探査機「はやぶさ」(MUSES-C)のTCM-4、WPAへの精密誘導完了
日本時間2010年6月9日15時00分にTCM-4が正常に実施されたことを確認しました。
この運用により、豪州WPA内着陸想定地域への精密誘導が完了しました。
探査機の状態は良好です。
※TCM:Trajectory Correction Maneuver (軌道補正マヌーバ)
※WPA:Woomera Prohibited Area (ウーメラ実験場(立入禁止区域))
』
この最終微調整により、カプセルの落下域は幅20km、長さ200kmの4千平方kmの長方形に絞りこまれた。
現在はやぶさは地球から190万キロの地点にあり、これは月までの距離の5倍に相当する。
ついにミッションは最終段階に入ってきた。
残るオペレーションは2つ。
①.高度4万キロでのカプセルの分離
②.高度1万メートルでのパラシュート開傘
「
ミッション終了といわれる日まで、あと4日。
はやぶさよ!、最後の最後だ、成功を祈る。
」
『
JAXA 2010年6月10日
http://www.jspec.jaxa.jp/activity/hayabusa.html
』
『
25today - 2010年6月11日
http://www.25today.com/news/2010/06/sa2_3.php
------------------------------------------------------------------
はやぶさ帰還まであと2日
SA州北部ウーメラ立入規制区域に
6月13日真夜中近く、日本の小惑星探査船「はやぶさ」が大気圏に突入する時は、「宵の明星」「明けの明星」として知られる金星より明るく輝くと予想されている。
はやぶさは、2003年に種子島から打ち上げられ、地球から3億km離れた小惑星「イトカワ」に着陸、離陸し、帰途に着いたが、50億キロの飛行であちこちの部品が壊れ、帰還予定を3年も遅れ、燃料も尽きたが、相模原にあるJAXA本部からの指令信号に従って、残された構成部品でどうにか地球に向けて旅を続けてきた。
その「はやぶさ」が同日午後11時30分(大陸中央部時刻)頃、ウーメラに着陸する。
ただし、本体は大気圏突入後、空気との摩擦熱で燃え尽きるが、カプセルは切り離され、高度10kmからパラシュートで降下し、発信器の信号を頼りに回収作業が行われる。
このカプセルは太陽表面の温度 6,000度にも耐えられる構造になっており、イトカワの岩石の破片を収めているのではないかと期待されている。
JAXAと協力するNASAのハヤブサ・プロジェクト・マネージャ、トミー・トムソン氏は、「ハヤブサは、小惑星に着陸、離陸し、地球に帰還する初の人工飛行物体になる。このことだけでも素晴らしい成果だ」と語っている。
同夜、NASAのジェット機に乗り込んだ国際的な天文学者グループが、帰還予定地域上空12,000mを飛び、18kgのカプセルが秒速1.93kmで大気圏に突入する現場を見守る。
ただし、JAXAでは、40cmx20cmのカプセルにイトカワの岩石破片が入っているかどうか希望を持っているが確信があるわけではない。
カプセルはヘリコプターで回収した後、開くことなくJAXAセンターに急送され、そこでX線にかけ、慎重な検査分析を経た後、日豪米の科学者立ち会いで開かれることになっている。
その後、JAXAが1年間独占的に標本を顕微鏡や赤外線分光計で検査分析する。
はやぶさは、イトカワに着陸した際に地球からの指令で岩石破片を採取するはずだったが、その装置が壊れ、また燃料が漏れるなど様々な故障に見舞われた。
また、7週間にわたってはやぶさとの通信が途絶し、一時は行方不明になったかと思われたこともあり、そのために帰還が3年遅れた。(AAP)
』
● 花いろいろ
● JAXAより
なんともうれしいこの記事。
『
日本経済新聞 2010/5/27 10:54
小惑星探査機「はやぶさ」、地球帰還に向け軌道修正に成功
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819695E0E5E2E2858DE0E5E2E7E0E2E3E29180E2E2E2E2;at=ALL
------------------------------------------------------------------------
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は27日、小惑星探査機「はやぶさ」の地球帰還に向けた2回目の軌道修正に成功したと発表した。
今回、実施した軌道の精密補正により、地球から約750万キロメートルの距離に近づいた。
6月上旬に実施する3回目の軌道修正がうまくいけば、地球に確実に戻れるという。
地球帰還は6月13日の予定。
はやぶさは火星と地球の軌道の間を周回する小惑星「イトカワ」に2005年に着陸。
その際に舞い上がった惑星表面のホコリなどをカプセルに詰めることができたと期待されている。
オーストラリア大陸にカプセルを落下させるため、軌道修正は計4回実施する。
地球帰還が成功すれば、惑星に着陸した探査機としては世界初となる。
エンジンの故障などが相次ぎ一時は帰還は絶望的とみられたが、運用方法を工夫して危機を乗り越えてきた。
』
ご存知ですかこのセリフ。
「
人類滅亡といわれる日まで、あと365日。
ヤマトよ、地球は君の帰りを待っている。
」
そうです、放射能除去装置を求めて飛び立った
「宇宙戦艦ヤマト」。
「運命背負い、イスカンダルへ、
--- うちゅうせんかん、ヤーマートー」
よく歌ったものです。
感動で涙をこぼしたものです。
「はやぶさミッション」のアニメがあります。
そう、このバックに流れる曲が遥かな時の向こうで胸震わした「宇宙戦艦ヤマト」なのです。
聴いてて、泣けてきました。
「ヤマト ?」
「エっ、知らない!」
「????」
あの壮大なロマンを君は知らないのか!
ホメロスの書いた「オデッセイ」にも匹敵するといわれる
美麗な叙事詩「ヤマト」を君は知らないのか?
ほんとうに知らないのか?
「そうか、君は破壊された地球に生まれ育った
ニュータイプのガンダム世代
なのだな!」
かわいそうに!
ミッションのアニメをどうぞ。
30分あります。
『
「イトカワをねらえ!」
第一話
http://www.youtube.com/watch?v=End_iJDRJws
第二話 1/3
http://www.youtube.com/watch?v=pxbHXkfKSkk&NR=1
第二話 2/3
http://www.youtube.com/watch?v=Ye_hhbM6v1E&feature=related
第二話 3/3
http://www.youtube.com/watch?v=tUwy4pSQ1o4&feature=related』
● JAXAより
予告にあった第三話:最終編はまだできていないようです。
そこで、第二話以降のプロセスを別のアニメで。
『
今度いつ帰る ~はやぶさ探査機~ その後・おまけ編
http://www.youtube.com/watch?v=G6Xav-tD8SY&feature=related
』
次のアニメはなんと「宇宙戦艦ヤマト」スタイルで、はやぶさの苦難に満ちた道のりでいかに致命的な問題を解決していったかという技術陣の活躍を描いています。
『
こんな事もあろうかと思って用意しておいたんだ
http://www.youtube.com/watch?v=Qt0umk4--3k&NR=1
』
さまざまな障害に出会い、はやぶさは満身創痍の体で地球に帰ってきます。
そして、大気圏で燃え尽きます。
果たしてカプセルはどうだろうか。
燃え尽きてしまうだろうか。
次はカプセル回収隊メンバーの話。
『
ひとつの探査機の最後
カプセル方探2班 班長 関 妙子:2010年5月27日
http://hayabusa.jaxa.jp/message/message_017.html
--------------------------------------------------------------
6月にオーストラリアに直接出向く回収隊メンバーは、年齢も経歴も専門分野も、実に様々な人々で構成されています。
「はやぶさ」プロジェクトに最初から関わっていた方もいれば、回収フェーズになってから参加したメンバーもいます。
かく言う自分も、ほんの一年前までは外野から応援する一人のファンにすぎませんでした。
スイングバイ、タッチダウン、通信途絶、そして救出…大きなイベントのたびにプレスリリースを見ては、一喜一憂していました。
まさか、回収隊の一員となって頭にヘルメット、足には安全靴、脚立に上り、片手にレンチを持ってアンテナを組立て、真夜中のウーメラの砂漠で「はやぶさ」の届け物を探すことになるとは、思ってもいませんでした。
ふとしたことをきっかけに得られる、またとない経験。
人の縁というのは不思議なものです。
「はやぶさ」がM-V-5号機で内之浦から宇宙へ出発したのは、2003年5月9日のこと。
その頃、私は大学院生で、就職活動の真っ最中でした。
宇宙業界を志望していたのですから、当然「はやぶさ」打上げ成功のニュースなど目にしているはずですが、なぜだか一切記憶にありません。
この年は、2月1日にスペースシャトル・コロンビア号の事故があったばかりでした。
おそらくそちらのほうがインパクトが大きかったのでしょう。
あれから7年が経ちました。
もうすぐ地球に帰ってきます。
2004年4月、JAXA発足後の宇宙研に配属されて間もない頃、太陽観測衛星「ようこう」の運用を見学する機会がありました。
管制室には多くの人が集まっており、何やら緊張した雰囲気の中待っていると、追跡局から入感の連絡。
しばらくデータチェックなどしたのでしょうか、この辺はもうあまり覚えていませんが、そのうちオペレータがコマンドをいくつか送信し、衛星から出ている電波を止め、「停波」を確認。
10年以上続いた「ようこう」の、最後の運用でした。
集まっていた方々は皆、感慨深げな表情をしていました。
入社したての私は、「ひとつの衛星が終わるのを見たんだな」と思っていました。
でも、それはちょっと違ったのです。
1年5ヵ月後の2005年9月12日。
「はやぶさ」、小惑星イトカワに到着。
同日。
「ようこう」、大気圏再突入、消滅。
衛星の本体がなくなるという決定的な最後は、イトカワ到着の興奮の裏側で粛々と進んでいました。
そして、今度は「はやぶさ」にもその瞬間が近づいています。
しかも、我々の目の前で起こります。
最後の運用から消滅までの時間は長くないはずです。
心の準備は出来ていますか?
方向探査班の第一の役割は、電波によってカプセルの落下地点を特定することですが、再突入時に空力加熱によって発光する「はやぶさ」とカプセルを目視確認する、という役目もあります。
用意万端整えて、その瞬間を待つつもりです。
【筆者紹介】
---------------
関さんはカプセル回収隊の一員ですが、普段は通信・データ処理グループに所属し、衛星に搭載するデータレコーダや画像処理装置など、データ処理系機器の開発に携わっています。
大学時代には「あけぼの」の運用当番で宇宙研に来ていたこともあるそうです。
また、豪州でソーラーセールのロケット実験にも参加しているという、宇宙研と縁の深い方です。
(参考:http://bit.ly/bUXraG)
』
なを蛇足ですが小惑星「イトカワ」は、「宇宙のツチノコ」と言われていますが、確かにそんな形をしていますね。
シメは、このセリフ。
「
大気圏再突入といわれる日まで、あと17日。
はやぶさ!、地球は君の帰りを待っている。
」
[◇ 資料 ◇]
HAYABUSA -BACK TO THE EARTH- 【Trailer】
http://www.youtube.com/watch?v=6tr2__Tv2I4&feature=related
探査機「はやぶさ」の軌跡 舞-HaYABUSA ~Falcon of phoenix ~前編
http://www.youtube.com/watch?v=me-kYu-ikKw&feature=related
探査機「はやぶさ」の軌跡 舞-HaYABUSA ~Falcon of phoenix ~後篇
http://www.youtube.com/watch?v=EuXuZLq5fVY&NR=1
宇宙航空研究開発機構. JAXA ホームページ
http://www.jaxa.jp/
宇宙版プロジェクトX 小惑星探査機はやぶさ#1
http://www.youtube.com/watch?v=yuMgIQewtYo&feature=related
宇宙版プロジェクトX 小惑星探査機はやぶさ#2
http://www.youtube.com/watch?v=glH4Wr7dfRM&feature=related
宇宙版プロジェクトX 小惑星探査機はやぶさ#3
http://www.youtube.com/watch?v=4HSZhMfsEKk&NR=1
ロケット開発のあゆみ~ペンシルからM-Vまで~
http://www.youtube.com/watch?v=NO4HtOw_iks&feature=related
M-Vロケット/MUSES-C(はやぶさ)打ち上げの様子
http://www.youtube.com/watch?v=KCpvYn6pf8s&feature=related
[◇ 予定 ◇]
『
「はやぶさ」、地球帰還の可能性濃厚に:2010年5月27日12時19分 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/space/news/20100527-OYT1T00380.htm
---------------------------------------------------------------------------
相次ぐ故障を乗り越え、地球帰還をめざす小惑星探査機「はやぶさ」は27日未明、地球の約250km上空を回る軌道に入った。
この結果、地球帰還の可能性はかなり濃厚になった。
はやぶさは、この軌道に入るため、連続100時間弱のエンジン噴射を続け、無事完了した。
6月初めにもう1度エンジンを噴射し、地上に落下するための軌道に入る。
最終的には同13日、オーストラリアのウーメラ砂漠へ落下する予定。
はやぶさは現在、地球から約748万km離れた場所を飛行している。
』
はやぶさは、所定の位置でカプセルを切り離す。
切り離されたカプセルは密圧な大気圏に突入して、超高温に絶えて通過する。
大気圏を抜けたカプセルはオーストラリア上空で内蔵していたパラシュートを開き、砂漠に軟着陸する。
そのまま、激突するわけではない。
「はやぶさ」は2003年5月の打ち上げから7年1カ月の歳月を経て地球に帰還するも、カプセルに続いて大気圏突入を行い、燃え尽きてしまうという。
はやぶさ本体が地球に足を置くことは絶対にない。
「さようなら、はやぶさ!」
[◇ ヤマト ◇]『
宇宙戦艦 ヤマト
http://www.youtube.com/watch?v=2VcDZM3esJQ&feature=related
YAMATO3-OP
http://www.youtube.com/watch?v=fyKViW38nIM&feature=related
宇宙戦艦ヤマト復活編 特報 予告編16:9
http://www.youtube.com/watch?v=3S1jrNksMnc&feature=related
宇宙戦艦ヤマト(Space Battleship Yamato)_OP
http://www.youtube.com/watch?v=ZhH2gpIDLCU&feature=related
宇宙戦艦ヤマト OP
http://www.youtube.com/watch?v=Na0-nuGIzh8&feature=related』
以降は、その後ニュース。
[◇]
『
(2010年6月3日15時31分 読売新聞) 21分前
http://www.yomiuri.co.jp/space/
「はやぶさ」地球帰還へエンジン噴射最終段階
度重なる故障を乗り越えて地球への帰還をめざす小惑星探査機「はやぶさ」は3日正午過ぎ、帰還に向けた最終段階のエンジン噴射を始めた。
宇宙航空研究開発機構によると、5日午後まで噴射を続け、順調に進めば、オーストラリアのウーメラ砂漠へ落下する軌道に入る。
はやぶさは落下の3時間前に、小惑星「イトカワ」から持ち帰ったカプセルを分離し、本体は大気圏内で燃え尽きる。帰還予定は13日夜。
現在は、地球から約452万キロ・メートル離れた所を飛行している。
』
● はやぶさから分離され、大気圏に再突入するカプセルの想像図(JAXAより)
[◇]
ところで、先に載せた「イトカワをねらえ」というアニメ、何とこれ個人製作のもなのだそうです。
すごいですね。
『
産経ニュース 2010.6.3 07:28
http://sankei.jp.msn.com/science/science/100603/scn1006030729000-n1.htm
------------------------------------------------------------------------------
【Web】頑張れ!!はやぶさ 地球帰還へ 個人制作アニメ人気
小惑星探査機「はやぶさ」をテーマにした3Dアニメ「イトカワをねらえ!」
7年ぶりの地球帰還を目指す小惑星探査機「はやぶさ」への期待が、ネットユーザーの間で高まっている。
動画サイトでは、はやぶさをテーマにした個人制作のアニメや楽曲が人気。
13日に予定されている搭載カプセル着陸まで、カウントダウンが始まっている。
はやぶさは小惑星イトカワ探査のため平成15年に打ち上げられたが、数々のトラブルが発生、一時は帰還が危ぶまれていた。
そのSFさながらの物語を3Dアニメ化したのが、東京都内の男性、com2007さん(ハンドルネーム)。
仕事のかたわら、何カ月もかけて1人で制作した。
作品は「イトカワをねらえ!」で、昨年10月に1作目、今年4月に2作目を動画サイト「ニコニコ動画」で公開。
再生は合計20万回を超え、「俺も頑張る はやぶさも頑張れ」などのコメントが寄せられている。
「皆がひきつけられるのは、窮地に陥っても絶対にあきらめない、あきらめなければ道が開けるという気持ちが、『はやぶさ』や運用スタッフ、応援する人々の中で一体となったからではないでしょうか」。
11日に仙台市で開催される「おかえり!小惑星探査機はやぶさ」イベント会場での上映が予定されている。
』
[◇]
6月5日から6日にかけてのニュースのいくつかを。
『
マイコミジャーナル 2010/06/05
http://journal.mycom.co.jp/news/2010/06/05/009/?rt=na---------------------------------------------------------------
「はやぶさ」、6月13日の地球への帰還が確実に - 4回目の軌道修正に成功
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は6月5日、6月13日の地球帰還に向けて宇宙を航行している小惑星探査機「はやぶさ」の第4回目となる「軌道補正マ ヌーバ(Trajectory Correction Maneuver:TCM-3)」が無事に終了し、地球突入時の目標地点であるオーストラリアの「ウーメラ空軍管理区域(Woomera Prohibited Area:WPA)」に設定することに成功したと発表した。
これにより、はやぶさの「地球帰還は確実」なものとなった。
「TCM-3」は6月3日12時00分(日本時間)より開始、イオンエンジン噴射加速を約50時間行い、6月5日14時ころに軌道変更を終了した。 TCM-3についてJAXA 川口淳一郎プロジェクトマネージャーは、
「それまでの地球に落下しない軌道から、目標点を地球へ、それもオーストラリアのWPA内に入れるという、運用上もっとも重要なもの」
と言う。
実際にはやぶさがオーストラリアへの着陸を確かなものにしたのは5日の2時22分(日本時刻)で、仮に次回予定されている軌道調整である「TCM- 4」を行わなくても、WPA内に突入できることが確実となった。
ただし、地球突入の具体的な時間は、予定では同日23時ころとしているが詳細は未定。
パラシュートを開く方法としては、
[1.] (サンプルを搭載した)カプセルが減速を感じてから一定時間が経過すると開く方法、
[2.] はやぶさ本体(母船)から離れて一定時間を経過すると開くという方法
の2つの方法が用意されている。
どちらの方法にするかは、当日ぎりぎりの状態まで見てから判断するという。
』
『
YOMIURI ONLINE (2010年6月6日02時33分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/space/news/20100605-OYT1T00734.htm
---------------------------------------------------------------
満身創痍「はやぶさ」の帰還確定…小惑星の砂期待
宇宙航空研究開発機構は5日、小惑星探査機「はやぶさ」の地球帰還が確定したと発表した。
軌道調整のエンジン噴射がほぼ完了した。
燃料漏れや通信途絶、エンジン故障など度重なるトラブルを乗り越え、60億キロ・メートルを旅してきた探査機は、日本時間13日午後11時ごろ、大気圏へ突入し、試料カプセルがオーストラリアのウーメラ砂漠に落下する。
月より遠い天体に着陸し、地球へ戻るのは世界初。
カプセルには、小惑星イトカワの砂などが入っている可能性があり、太陽系初期の様子を知る貴重な手がかりとして期待されている。
はやぶさは、3日午前から50時間連続して噴射し、ウーメラ砂漠へ向かう軌道に入った。
地球からの距離は現在約360万キロ。
宇宙機構は、微修正の最終噴射を9日に行い、2000平方キロ・メートルの落下予定範囲へと正確に導く。
カプセルは、パラシュートを開いて砂漠に着陸する。
カプセルが出す電波を頼りに回収隊が捜索する。
はやぶさ本体は、地球まで4万キロ・メートルのところでカプセルを分離した後、自らも大気圏へ突入し、燃え尽きる。
はやぶさは2003年5月に地球を出発、2005年11月にイトカワに着陸し、砂などの採取を試みた。
エンジンの大半が故障し、「満身創痍(そうい)」の状態で飛行を続けている。
』
『
東京新聞 2010年6月6日 朝刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2010060602000059.html
---------------------------------------------------------------------------------------------
』
『
25today - 2010年6月06日
http://www.25today.com/news/2010/06/1_24.php--------------------------------------------------------------- はやぶさ、地球に帰還まで1週間
カプセルだけがウーメラに着陸予定
無人小惑星探査船「はやぶさ」が7年の旅を終えて今月地球に帰還する。
はやぶさは、2003年5月に種子島から打ち上げられ、2005年11月に小惑星「イトカワ」に着陸、石を採集する計画だったが装置がうまく作動しなかった。
しかし、粉塵がカプセルに取り込まれた可能性がある。
イトカワを作っている岩石を分析すれば、太陽系生成の過程解明の一助となる。
イトカワ離陸後旅を続け、ようやく地球に戻ってきた。
イトカワは全長500m余、直径330mほどの大きさの岩の塊で、1.52年で太陽の周囲を公転する。
軌道は地球の内側から火星の外側までやや偏心した軌道を取っている。
6月5日、地球から約360万kmの位置で3回目の軌道修正を行い、南オーストラリア州着陸軌道に入った。
9日に最後の軌道修正を行い、このまま順調にゆけば、6月13日午後11時30分(大陸中部時間帯)頃、南オーストラリア州北部ウーメラ立ち入り制限地域に着陸する。
豪国防省スポークスマンは、着陸時の事故防止のため、当日午後10時から2時間、スチュアート・ハイウェイのクーバー・ペディからグレンダンボまでの 60kmの区間が通行止めになる。
豪関係当局は、日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)と協力して、探査船の着陸と回収を行う。
ただし、はやぶさの本体は大気圏突入後に燃え尽き、カプセルだけが分離され、高度10kmでパラシュートを開き、地上に着陸する。
カプセルには発信器が備えられており、その信号を頼りにカプセルを回収する。
(訳注:一部情報は、宇宙航空研究開発機構発表から)。(AAP)
』
まとめるとこうなる。
記事時点で360万キロのところで南オーストラリアのウーメラ砂漠へ向かう軌道に入った。
6月9日に最終微調整噴射をして、ウーメラ砂漠に設定されている着陸ポイントへ向けてのルートに入る。
6月13日午後8時頃、地球からの高度4万キロでカプセルを分離する。
カプセルとはやぶさ本体は続けて大気圏に突入するも、本体は燃え尽きてしまう。
大気圏突入時、カプセルは最高1万~2万度の空気に包まれるが、カプセル表面の材質は、高温と衝撃に強い炭素繊維強化プラスチック(厚さ平均3センチ)でできている。
高温になると内層が徐々に溶け、熱を奪いながらガスが発生し、外にもれ出してカプセルを包み込む。
その結果、カプセル表面は最高約3,000度、内部は50度以下に抑えられる、という。
超高熱に耐えたカプセルは高度1万メートルでパラシュートを開いて降下する。
1万メートルというのは、旅客機が航行する高度に等しい。
ソユーズは着陸15分前にパラシュートを開くという。
もしそれが同じく1万メートルなら、この高さを15分で降下することになる。
このとき、カプセルはパラシュート降下電波を発信する。
着陸範囲は2万平方km。
簡単にいう着陸中心予定点から半径80kmの円の中に降下することになる。
ソユーズは重量があるが、カプセルは軽い。
ということは気候に左右され、風で大きく流される可能性がすこぶる大きい。
よって回収領域は広い範囲に設定される。
カプセルが地球に戻るのは13日午後11時ごろの予定という。
というと真夜中。
幸運の女神がささやけば、はやぶさ本体が燃え尽きる光が回収隊に目視できるかもしれないという。
がそれは、「はやぶさ」にとって大気圏の墓場に消え去ったという証ということにもなる。
信号を頼りに回収隊がヘリで着陸地点へ向かう。
「
カプセル帰還といわれる日まで、あと7日。
はやぶさよ!、去り逝く光となれるか。
」 すべてが予定通り順調に動作し、天気が安定してくれることを祈るのみ。
[◇]
6月9日 JAXA発表『
宇宙航空研究開発機構 平成22年6月9日
http://www.jaxa.jp/press/2010/06/20100609_hayabusa_j.html
----------------------------------------------------------------------------------
小惑星探査機「はやぶさ」(MUSES-C)のTCM-4、WPAへの精密誘導完了
日本時間2010年6月9日15時00分にTCM-4が正常に実施されたことを確認しました。
この運用により、豪州WPA内着陸想定地域への精密誘導が完了しました。
探査機の状態は良好です。
※TCM:Trajectory Correction Maneuver (軌道補正マヌーバ)
※WPA:Woomera Prohibited Area (ウーメラ実験場(立入禁止区域))
』
この最終微調整により、カプセルの落下域は幅20km、長さ200kmの4千平方kmの長方形に絞りこまれた。
現在はやぶさは地球から190万キロの地点にあり、これは月までの距離の5倍に相当する。
ついにミッションは最終段階に入ってきた。
残るオペレーションは2つ。
①.高度4万キロでのカプセルの分離
②.高度1万メートルでのパラシュート開傘
「
ミッション終了といわれる日まで、あと4日。
はやぶさよ!、最後の最後だ、成功を祈る。
」
『
JAXA 2010年6月10日
http://www.jspec.jaxa.jp/activity/hayabusa.html
』
『
25today - 2010年6月11日
http://www.25today.com/news/2010/06/sa2_3.php
------------------------------------------------------------------
はやぶさ帰還まであと2日
SA州北部ウーメラ立入規制区域に
6月13日真夜中近く、日本の小惑星探査船「はやぶさ」が大気圏に突入する時は、「宵の明星」「明けの明星」として知られる金星より明るく輝くと予想されている。
はやぶさは、2003年に種子島から打ち上げられ、地球から3億km離れた小惑星「イトカワ」に着陸、離陸し、帰途に着いたが、50億キロの飛行であちこちの部品が壊れ、帰還予定を3年も遅れ、燃料も尽きたが、相模原にあるJAXA本部からの指令信号に従って、残された構成部品でどうにか地球に向けて旅を続けてきた。
その「はやぶさ」が同日午後11時30分(大陸中央部時刻)頃、ウーメラに着陸する。
ただし、本体は大気圏突入後、空気との摩擦熱で燃え尽きるが、カプセルは切り離され、高度10kmからパラシュートで降下し、発信器の信号を頼りに回収作業が行われる。
このカプセルは太陽表面の温度 6,000度にも耐えられる構造になっており、イトカワの岩石の破片を収めているのではないかと期待されている。
JAXAと協力するNASAのハヤブサ・プロジェクト・マネージャ、トミー・トムソン氏は、「ハヤブサは、小惑星に着陸、離陸し、地球に帰還する初の人工飛行物体になる。このことだけでも素晴らしい成果だ」と語っている。
同夜、NASAのジェット機に乗り込んだ国際的な天文学者グループが、帰還予定地域上空12,000mを飛び、18kgのカプセルが秒速1.93kmで大気圏に突入する現場を見守る。
ただし、JAXAでは、40cmx20cmのカプセルにイトカワの岩石破片が入っているかどうか希望を持っているが確信があるわけではない。
カプセルはヘリコプターで回収した後、開くことなくJAXAセンターに急送され、そこでX線にかけ、慎重な検査分析を経た後、日豪米の科学者立ち会いで開かれることになっている。
その後、JAXAが1年間独占的に標本を顕微鏡や赤外線分光計で検査分析する。
はやぶさは、イトカワに着陸した際に地球からの指令で岩石破片を採取するはずだったが、その装置が壊れ、また燃料が漏れるなど様々な故障に見舞われた。
また、7週間にわたってはやぶさとの通信が途絶し、一時は行方不明になったかと思われたこともあり、そのために帰還が3年遅れた。(AAP)
』
● 花いろいろ
2010年5月7日金曜日
ツチノコ? (2) :動画videoを
_
● Australian Tuchinoko :オーストラリアン・ツチノコ?
オーストラリアのトカゲというとなんと言っても
「エリマキトカゲ」
が有名です。
You Tube にいろいろ載っています。
『
Freaky Lizaed
http://www.youtube.com/watch?v=XAo09yYOpCU&feature=fvw
懐かしいCM 三菱ミラージュ エリマキトカゲ篇
http://www.youtube.com/watch?v=UmpVtg2d2Iw
』
ところで、我が家から5分ほどのところにクリークがあります。
その周辺を散歩するのが、隠居の日課になっている。
そこで、よく会うのがトカゲ。
といっても日本のトカゲのようなチビではない。
体長数十センチからときに延ばすと1メートルにはならんかというデカブツ。 数種類いるが、名前については調べたことがないのでわからない。
そのいくつかを。
時にアタマをあげて、数メートルほどのクリークをくねくねと泳いで対岸に渡っていく。
なかなか器用である。
出会いが激しいので無視ということでもいいのだが、でもついついカメラを向けてしまう。
ため、写真が山のように溜まってきている。
非常に大様で近づいても逃げない。
が、テリトリーに入り込むと実に俊敏に動く。
時に二本足で走る。
四本足より速い。
これはなかなか撮れない。
● あちこちにいるトカゲ
さて、稿頭あるいは下に載せた写真は、読んでおわかりのように、
「Australian Tuchinoko:オーストラリアン・ツチノコ」。
正確に言うと、
「Eastern Blue-Tongue:ヒガシ・アオジタ・トカゲ」である。
つまり、ツチノコと間違えられている
「東青舌トカゲ」
である。
はじめ見たときは、ヘビかと思った。
こちらのトカゲは足ががっちりしている。
だから二本足で超スピードで駆けることができる。
この生物、その足がない。
よってヘビと思っても間違いとはいえない。
とすると、この腹の出具合はなんだろう。
いくらこの地が「超肥満大国」だといっても、まさか野生のヘビまで肥満ということはなかろう。
それにトカゲは先にみたように皮膚がゴワゴワで極小ワニのような感じである。
それに対してこちらはツルツルのいわゆる「ヘビ皮」である。
ここはヘビが少ない。
十数年住んでいるがヘビを見たのは数回だけ。
こちらの人はヘビを見たら「毒蛇と思え」といった感じで、ヘビを嫌がり、怖れる。
日本はヘビが多い。
毒ヘビといえばマムシくらい。
ヤマカガシというヘビがいる。
ちいさいころ、その子どもを獲りにいったことがある。
後日、毒ヘビだと聞かされが、子どものヘビなら噛まれてもせいぜい腫れる程度の毒だろうと思っていた。
ここの人、トカゲについては「毒トカゲ」とは言わない。
毒ヘビがいるのなら、毒トカゲがいてても不思議はないはずだ。
おそらく、慣れだけのことだと思える。
気持ち悪いことは確かだが。
足で動くという点からみると、間違いなくトカゲの方がわかりやすいことは事実である。
この肥満ヘビをジットみていたら、引っ張ったらスッポリちぎれそうな、何んともやせ細った後足がついていた。
ということはヘビではない、トカゲである。
なら前足はというと、首横あたりにちょびっとある。
でもこの足、あまりに小さいので横から見ると前足はないのでは、という具合に見える。
大きなトカゲで舌を出すのはここではみたことないが、このトカゲはヘビのようにチョロリと出す。
まさにヘビの仕草とまったく同様である。
が、前稿の「もどき」のアオジタのように口の中と舌が青いという印象はない。
トカゲの口の中の色はいろいろのようで、フトアゴヒゲトカゲの場合は真黄色である。
真青色と真黄色、ここのトカゲの体内色使いはちょっと解せない。
このヘビのようなトカゲ、まったく動作が鈍い。
トカゲのような俊敏さなければ、ヘビのような鋭敏さもない。
ズルズルとなんとも大儀に動く。
よくこれで弱肉強食の世を渡っていかれかと、クビをかしげてしまう。
ところでこのトカゲ、何処にいるかというと、なんと
我が家にいる
のです。
「ツチノコは飼育が簡単」なので我が家でも飼っています、といいたいが。
家の外で。
言い換えると、勝手に外で寝泊りしているだけ。 残念なことに犬でもネコでも鳥でも金魚でも、生き物は飼わない主義なのである。
はじめて見たときはテラスで日向ぼっこしていました。
おっと、
「こいつはナンダ!」
と、あわてて二階にカメラを取りにいって戻ってきたらいませんでした。
おそらく、この近くにいるはずと思い、テラスに敷いてあった青いスノコをあげてみたら、案の定、怠惰にもくつろいでいた。
はじめての出会いなので、ちょっと手を出すのはためらわれた。
カメラをジーとむけてもモドキのような威嚇はしない。
チョロリと舌を出しただけ。
まるで迫力なし。
後でサイトを見ていたら、なんと家の中で、それも容器の中ではなく、部屋の中で飼っている人もいる。
掴まえてもどうということもないらしい。
でも、このときはちょっと手を出しかねた。
● 部屋のなかからテラスを見たところ
テラスの上には庇が出ていて雨避けになっている。
スノコの下には芝生の刈り草が吹き込まれて堆積していており、いいマットレスを作ってくれている。
そういえば、このスノコの下は掃除していない。 そこに住み着いたのがオーストラリア・ツチノコというわけである。 この怠惰なトカゲにとって、まさにこのスノコの下は恰好の寝グラというわけである。
外にネドコを提供するくらいは主義に反しない。
エサをとりに行って時々は、泊まっていくといったところだろうか。
さて、いよいよおまちかね期待の
「ツチノコのビデオ」
です。
● ツチノコのビデオ
ネー、おわかりでしょう。
なんとも散漫なこの動き。
どうみたって、ヘビやトカゲの動きではない。
みていると判るが、後脚はただ添えているだけ。
力がかかっていない。
前足だけで体を進めている。
がこの前足が小さいため、ズルズルといった感じでどうにかこうにか体を引っ張っている風。
なぜかくも後足が退化したのか?
ここのトカゲは一方では2本足走行が可能なほどに進化したのに、他方ではとどめもなく退化している。
これはトカゲ進化の7不思議の一つにもなりそうである。
接写を望遠で撮ってしまったため、非常にピントのずれたビデオですが、もう少しその動きをどうぞ。
● Eastern Blue-Tongue
我が家に住まいしているということは、おそらくこの街のあちこちの軒先を借りて、オーストラリア・ツチノコは生活しているのではないでしょうか。
例えば冷蔵庫の下にいたツチノコのお話をサイトから抜粋で。
詳しくは本文へジャンプしてください。
『
オーストラリアのツチノコ?( 2009.04.16)
http://blog.opalkaz.com/?eid=316436
------------------------------------------------------------------------
長く降り続いた雨がようやく上がり久しぶりの青空だったので、窓やドアを開けたまま、洗たく、掃除などを午前中かけてして、お昼ごはんも食べてやれやれ。
お茶ホットコーヒーでも飲もうとキッチンへ行くと床に大きなシミ。
あれ?
窓を開けていたので鳥が入ってきてフンでもしたのかな?
あまり気にもせず軽く拭いてのんびりしていたら、今度はシャカシャカシャカ!っと妙な音。。。
オカシイ。。。
何かいる?。。。
冷蔵庫の裏に??。。。
しゃがみこんで覗くと。。。
何かと目があった。。。
何?。。。
あれ?。。。
ギャーァーーッッ!!!
● 捕獲したアオジタトカゲ
』
そのほかサイトをあげておきます。
『
ツチノコ?! - 私は失語症です(2009.11.28)
http://blog.goo.ne.jp/sue2225/e/238767811ab932c57c2ce3ff1228b7fb
トラの日記 オーストラ旅行記(2010.02.22)
http://blog.goo.ne.jp/aotukitora/e/0f062f66573ad8afc860f98c0891f003
』
もしかしたらこれ、天地創造のとき、
「飼育用に創られたトカゲ」
なのかもしれません。
「地にはツチノコ、海にはウミネコ」
【おわり】
[◇]
実吉達郎著『おもしろすぎる動物記』より。
『
■オオトカゲは足が一本もない子孫を残した
オオトカゲは単に大きなトカゲというだけではない。
大きさだけをいうならば、オーストラリアには25~45センチしかないオオトカゲもいて、そのくらいの大きさの「ふつうのトカゲ」にもたくさんいる。
オオトカゲの尾はふつうのトカゲの尾のように自切も再生もしない。
腹面のウロコが縦長の方形に近く板状に並んでいるとか、舌は二股に分かれているとか、などの特徴があって、トカゲ、イグアナ、エリマキトカゲ、ヤモリなどと区別される。
もっとも舌が二股に分かれているものはドクトカゲやアシナシトカゲにもあり、これらをオオトカゲ類(モニター群)と並べて裂舌下目という分類上の位置が与えられている。
オオトカゲ類にはこの裂舌-二股にわかれた舌を子孫のヘビ類に伝えたのである。
オオトカゲの中のあるものが、おそらく恐竜時代に体が細くなり、後足が退化して、たぶん前足だけしかないアホロテトカゲのような変なトカゲになった。
生態も地上を這い、ひそみに隠れ、地下または半地下生活をするものもあるようになり、やがて前足も失って、アシナシトカゲのような形に特化した。
アシナシトカゲにはまだマブタがあって眼をつぶったり開けたりでき、耳孔もあるが、のちにそれも失って嗅覚が発達し、目はコンタクトレンズをはめたような固定眼となった。
ヘビはここに誕生した。
四股のある私たちからみると「不自由」にみえるヘビの体形は、実は大成功で、これによりヘビ類は大きさも生態も千態万様に展開していったのである。
』
これを読んでみると、どうもアオジタトカゲの足の退化はヘビへの進化の過程であるようである。
が、なぜ足が退化しはじめたのかは分かっていない。
足が退化するということは、捕食が難しくなるということになる。
よって、この進化過程は相当に有力は根拠が必要になる。
足が退化して、ノロノロとと動くようになり、それによって、あのゴツゴツしたトカゲの皮膚は動きやすいヘビ皮へと変化していったのであろう。
動きが鈍くなると、行動範囲がせばまり、隠れ生活となり、ということは定住化が促進されていくということになる。
祖先のトカゲと進化したヘビは運動量が豊富だが、中間にあたるアオジタは人間の住まいに近より、そこに居を得て、人間の出す残飯を得ることになったのかもしれない。
[◇]
暮になったので、スノコを上げて大掃除をした。
枯れ芝マットもきれいに片付けた。
その翌日、庭にツチノコがいた。
でも、小さい版。
ツチノコに子どもが生まれたようだ。
棲家を失ってウロウロしていたみたいである。
あわててカメラをとりにいき、戻ってきたら消えていた。
しばらくはこのスノコの下も使えないだろう。
枯れ芝が吹きこんで堆積してマットが作れるようになるまでは。
● 花いろいろ
● Australian Tuchinoko :オーストラリアン・ツチノコ?
オーストラリアのトカゲというとなんと言っても
「エリマキトカゲ」
が有名です。
You Tube にいろいろ載っています。
『
Freaky Lizaed
http://www.youtube.com/watch?v=XAo09yYOpCU&feature=fvw
懐かしいCM 三菱ミラージュ エリマキトカゲ篇
http://www.youtube.com/watch?v=UmpVtg2d2Iw
』
ところで、我が家から5分ほどのところにクリークがあります。
その周辺を散歩するのが、隠居の日課になっている。
そこで、よく会うのがトカゲ。
といっても日本のトカゲのようなチビではない。
体長数十センチからときに延ばすと1メートルにはならんかというデカブツ。 数種類いるが、名前については調べたことがないのでわからない。
そのいくつかを。
時にアタマをあげて、数メートルほどのクリークをくねくねと泳いで対岸に渡っていく。
なかなか器用である。
出会いが激しいので無視ということでもいいのだが、でもついついカメラを向けてしまう。
ため、写真が山のように溜まってきている。
非常に大様で近づいても逃げない。
が、テリトリーに入り込むと実に俊敏に動く。
時に二本足で走る。
四本足より速い。
これはなかなか撮れない。
● あちこちにいるトカゲ
さて、稿頭あるいは下に載せた写真は、読んでおわかりのように、
「Australian Tuchinoko:オーストラリアン・ツチノコ」。
正確に言うと、
「Eastern Blue-Tongue:ヒガシ・アオジタ・トカゲ」である。
つまり、ツチノコと間違えられている
「東青舌トカゲ」
である。
はじめ見たときは、ヘビかと思った。
こちらのトカゲは足ががっちりしている。
だから二本足で超スピードで駆けることができる。
この生物、その足がない。
よってヘビと思っても間違いとはいえない。
とすると、この腹の出具合はなんだろう。
いくらこの地が「超肥満大国」だといっても、まさか野生のヘビまで肥満ということはなかろう。
それにトカゲは先にみたように皮膚がゴワゴワで極小ワニのような感じである。
それに対してこちらはツルツルのいわゆる「ヘビ皮」である。
ここはヘビが少ない。
十数年住んでいるがヘビを見たのは数回だけ。
こちらの人はヘビを見たら「毒蛇と思え」といった感じで、ヘビを嫌がり、怖れる。
日本はヘビが多い。
毒ヘビといえばマムシくらい。
ヤマカガシというヘビがいる。
ちいさいころ、その子どもを獲りにいったことがある。
後日、毒ヘビだと聞かされが、子どものヘビなら噛まれてもせいぜい腫れる程度の毒だろうと思っていた。
ここの人、トカゲについては「毒トカゲ」とは言わない。
毒ヘビがいるのなら、毒トカゲがいてても不思議はないはずだ。
おそらく、慣れだけのことだと思える。
気持ち悪いことは確かだが。
足で動くという点からみると、間違いなくトカゲの方がわかりやすいことは事実である。
この肥満ヘビをジットみていたら、引っ張ったらスッポリちぎれそうな、何んともやせ細った後足がついていた。
ということはヘビではない、トカゲである。
なら前足はというと、首横あたりにちょびっとある。
でもこの足、あまりに小さいので横から見ると前足はないのでは、という具合に見える。
大きなトカゲで舌を出すのはここではみたことないが、このトカゲはヘビのようにチョロリと出す。
まさにヘビの仕草とまったく同様である。
が、前稿の「もどき」のアオジタのように口の中と舌が青いという印象はない。
トカゲの口の中の色はいろいろのようで、フトアゴヒゲトカゲの場合は真黄色である。
真青色と真黄色、ここのトカゲの体内色使いはちょっと解せない。
このヘビのようなトカゲ、まったく動作が鈍い。
トカゲのような俊敏さなければ、ヘビのような鋭敏さもない。
ズルズルとなんとも大儀に動く。
よくこれで弱肉強食の世を渡っていかれかと、クビをかしげてしまう。
ところでこのトカゲ、何処にいるかというと、なんと
我が家にいる
のです。
「ツチノコは飼育が簡単」なので我が家でも飼っています、といいたいが。
家の外で。
言い換えると、勝手に外で寝泊りしているだけ。 残念なことに犬でもネコでも鳥でも金魚でも、生き物は飼わない主義なのである。
はじめて見たときはテラスで日向ぼっこしていました。
おっと、
「こいつはナンダ!」
と、あわてて二階にカメラを取りにいって戻ってきたらいませんでした。
おそらく、この近くにいるはずと思い、テラスに敷いてあった青いスノコをあげてみたら、案の定、怠惰にもくつろいでいた。
はじめての出会いなので、ちょっと手を出すのはためらわれた。
カメラをジーとむけてもモドキのような威嚇はしない。
チョロリと舌を出しただけ。
まるで迫力なし。
後でサイトを見ていたら、なんと家の中で、それも容器の中ではなく、部屋の中で飼っている人もいる。
掴まえてもどうということもないらしい。
でも、このときはちょっと手を出しかねた。
● 部屋のなかからテラスを見たところ
テラスの上には庇が出ていて雨避けになっている。
スノコの下には芝生の刈り草が吹き込まれて堆積していており、いいマットレスを作ってくれている。
そういえば、このスノコの下は掃除していない。 そこに住み着いたのがオーストラリア・ツチノコというわけである。 この怠惰なトカゲにとって、まさにこのスノコの下は恰好の寝グラというわけである。
外にネドコを提供するくらいは主義に反しない。
エサをとりに行って時々は、泊まっていくといったところだろうか。
さて、いよいよおまちかね期待の
「ツチノコのビデオ」
です。
● ツチノコのビデオ
ネー、おわかりでしょう。
なんとも散漫なこの動き。
どうみたって、ヘビやトカゲの動きではない。
みていると判るが、後脚はただ添えているだけ。
力がかかっていない。
前足だけで体を進めている。
がこの前足が小さいため、ズルズルといった感じでどうにかこうにか体を引っ張っている風。
なぜかくも後足が退化したのか?
ここのトカゲは一方では2本足走行が可能なほどに進化したのに、他方ではとどめもなく退化している。
これはトカゲ進化の7不思議の一つにもなりそうである。
接写を望遠で撮ってしまったため、非常にピントのずれたビデオですが、もう少しその動きをどうぞ。
● Eastern Blue-Tongue
我が家に住まいしているということは、おそらくこの街のあちこちの軒先を借りて、オーストラリア・ツチノコは生活しているのではないでしょうか。
例えば冷蔵庫の下にいたツチノコのお話をサイトから抜粋で。
詳しくは本文へジャンプしてください。
『
オーストラリアのツチノコ?( 2009.04.16)
http://blog.opalkaz.com/?eid=316436
------------------------------------------------------------------------
長く降り続いた雨がようやく上がり久しぶりの青空だったので、窓やドアを開けたまま、洗たく、掃除などを午前中かけてして、お昼ごはんも食べてやれやれ。
お茶ホットコーヒーでも飲もうとキッチンへ行くと床に大きなシミ。
あれ?
窓を開けていたので鳥が入ってきてフンでもしたのかな?
あまり気にもせず軽く拭いてのんびりしていたら、今度はシャカシャカシャカ!っと妙な音。。。
オカシイ。。。
何かいる?。。。
冷蔵庫の裏に??。。。
しゃがみこんで覗くと。。。
何かと目があった。。。
何?。。。
あれ?。。。
ギャーァーーッッ!!!
● 捕獲したアオジタトカゲ
』
そのほかサイトをあげておきます。
『
ツチノコ?! - 私は失語症です(2009.11.28)
http://blog.goo.ne.jp/sue2225/e/238767811ab932c57c2ce3ff1228b7fb
トラの日記 オーストラ旅行記(2010.02.22)
http://blog.goo.ne.jp/aotukitora/e/0f062f66573ad8afc860f98c0891f003
』
もしかしたらこれ、天地創造のとき、
「飼育用に創られたトカゲ」
なのかもしれません。
「地にはツチノコ、海にはウミネコ」
【おわり】
[◇]
実吉達郎著『おもしろすぎる動物記』より。
『
■オオトカゲは足が一本もない子孫を残した
オオトカゲは単に大きなトカゲというだけではない。
大きさだけをいうならば、オーストラリアには25~45センチしかないオオトカゲもいて、そのくらいの大きさの「ふつうのトカゲ」にもたくさんいる。
オオトカゲの尾はふつうのトカゲの尾のように自切も再生もしない。
腹面のウロコが縦長の方形に近く板状に並んでいるとか、舌は二股に分かれているとか、などの特徴があって、トカゲ、イグアナ、エリマキトカゲ、ヤモリなどと区別される。
もっとも舌が二股に分かれているものはドクトカゲやアシナシトカゲにもあり、これらをオオトカゲ類(モニター群)と並べて裂舌下目という分類上の位置が与えられている。
オオトカゲ類にはこの裂舌-二股にわかれた舌を子孫のヘビ類に伝えたのである。
オオトカゲの中のあるものが、おそらく恐竜時代に体が細くなり、後足が退化して、たぶん前足だけしかないアホロテトカゲのような変なトカゲになった。
生態も地上を這い、ひそみに隠れ、地下または半地下生活をするものもあるようになり、やがて前足も失って、アシナシトカゲのような形に特化した。
アシナシトカゲにはまだマブタがあって眼をつぶったり開けたりでき、耳孔もあるが、のちにそれも失って嗅覚が発達し、目はコンタクトレンズをはめたような固定眼となった。
ヘビはここに誕生した。
四股のある私たちからみると「不自由」にみえるヘビの体形は、実は大成功で、これによりヘビ類は大きさも生態も千態万様に展開していったのである。
』
これを読んでみると、どうもアオジタトカゲの足の退化はヘビへの進化の過程であるようである。
が、なぜ足が退化しはじめたのかは分かっていない。
足が退化するということは、捕食が難しくなるということになる。
よって、この進化過程は相当に有力は根拠が必要になる。
足が退化して、ノロノロとと動くようになり、それによって、あのゴツゴツしたトカゲの皮膚は動きやすいヘビ皮へと変化していったのであろう。
動きが鈍くなると、行動範囲がせばまり、隠れ生活となり、ということは定住化が促進されていくということになる。
祖先のトカゲと進化したヘビは運動量が豊富だが、中間にあたるアオジタは人間の住まいに近より、そこに居を得て、人間の出す残飯を得ることになったのかもしれない。
[◇]
暮になったので、スノコを上げて大掃除をした。
枯れ芝マットもきれいに片付けた。
その翌日、庭にツチノコがいた。
でも、小さい版。
ツチノコに子どもが生まれたようだ。
棲家を失ってウロウロしていたみたいである。
あわててカメラをとりにいき、戻ってきたら消えていた。
しばらくはこのスノコの下も使えないだろう。
枯れ芝が吹きこんで堆積してマットが作れるようになるまでは。
● 花いろいろ
2010年5月6日木曜日
ツチノコ? (1) :正体は
_
● Australian Tuchinoko ?
インターネットを検索していたらこんな記事に出会いました。
岐阜新聞のサイトから。
岐阜県東白川村の「ツチノコ"大捜索」"が5月3日に行われました。
『
400人でツチノコ“大捜索”…今年も見つからず
岐阜新聞web 2010年05月04日09:31
http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20100504/201005040931_10606.shtml
-----------------------------------------------------------------------------------
幻の生き物ツチノコを捜す「つちのこフェスタ2010」が3日、加茂郡東白川村神土の中川原水辺公園などで開かれ、約400人が新緑あふれる山中の茶畑で懸命の“捜索”をしたが、今年も残念ながら発見できなかった。
同フェスタは、村内でツチノコの目撃情報があったことから約20年前に始められた。
今年の発見賞金は121万円。
最初は100万円だったが、毎年1万円ずつ積み増しされてきた。
フェスタには県内や愛知県などから親子連れや若者らが訪れた。
3つの捜索班が結成され、保育園児の踊りなどの激励を受け出発。
山道を約20分歩き山中の茶畑に着くと、参加者は棒で草むらや木の根もとをつつくなどしてツチノコを捜索した。
会場には村の特産品やツチノコの形をした五平もちなどを販売する屋台なども並んだ。
● 茶畑で幻の生き物ツチノコを探す参加者ら=加茂郡東白川村神土
』
未発見!、残念無念!
東白川村とはこんなところです。
『
東白川村
http://www.vill.higashishirakawa.gifu.jp/con4aa.htm
』 「ツチノコ」って見たことあります?
もちろん私はまだです。
おそらく日本人の99.999%は見たことがないと思います。
ツチノコという言葉は聞いたことがありますが、いかなるものかを知ったのはマンガでです。
「ちびまるこちゃん」とノッポとデブと3人で裏山にツチノコを獲りに出かけるというのがありました。
このときツチノコなるものを知りました。
ちなみに、ツチノコを獲りにいくというテーマではドラエモンにもあるようですが、このマンガは見ていません。
● 『和漢三才図会』の『野槌蛇』(江戸時代)
小さい頃のこと「タツノオトシゴ」というのを絵でみたことがあります。
そのとき、これはきっと想像上のものに違いない、と思いました。
どうみても水中にすむ生命体には思えない。
空想物体である。
後に魚だといわれ、実際に水槽の中に入っているのを見て、何とも奇妙な感慨に襲われました。
あれはぜったいに、想像上の生物であるべきだ。
この水槽の中のものの方が間違っている、と。
ツチノコをwikipediaで見てみる。『
ツチノコは、日本に生息すると言い伝えられている未確認動物(UMA)のひとつ。
鎚に似た形態の、胴が太い蛇とされる。
北海道と南西諸島を除く日本全国で目撃例がある。
* 普通のヘビと比べて、胴の中央部が膨れている[1]。
* 2メートルほどのジャンプ力を持つ。高さ5メートル、前方2メートル以上との説や、10メートルとの説もある
* 日本酒が好き。
* 「チー」などと鳴き声をあげる。
* 非常に素早い。
* 尺取虫のよう体を屈伸させて進む、尾をくわえて体を輪にして転がるなどの手段で移動する。
* 鼾をかく。
* 味噌、鯣、頭髪を焼く臭いが好き。
* 猛毒を持っているとされることもある。
● 立ち上がるツチノコの模型
テレビ番組などで、ツチノコ捕獲に成功したとする話も取り上げられるが、
「たたりを恐れて逃がした」
「死体が消えてしまった」
といった理由で追求が打ち切られ、客観的にその存在を証明できた事例は無い。
● 井出道貞『信濃奇勝録』に描かれた「野槌」。
最も古いツチノコの図像といわれる。
ツチノコという名称は元々京都、三重、奈良、四国の北部などで用いられていた方言だった。
東北地方ではバチヘビとも呼ばれ、ほかにもノヅチ、タテクリカエシ、ツチンボ、ツチヘビ、土転びなど全国で約40種の呼称があり、ノヅチと土転びは別の妖怪として独立している例もある。
』
客観的にその存在を証明できた例は「ない」とある。
よって
「UMA:Unidentified Mysterious Animal:ユーマ」、
すなわち「未確認動物体」と言われているという。
そんな背景があるので、ツチノコをインターネットで調べると、これ何とも面白い。
その最たるものが「WANTED:懸賞賞金」
同じくwikipediaから。
『
1]..
岐阜県東白川村は目撃証言が多く、全国でも有数の多発地帯といわれる。
毎年5月にはツチノコ捜索のイベント「つちのこフェスタ」が行なわれ、捕獲賞金もかけられている。
同村には日本唯一のツチノコ資料館である「ツチノコ館」や、ツチノコを祀った「つちのこ神社」もある。
2]..
新潟県糸魚川市能生地区の山中でツチノコが目撃された。
2007年には同市の有志によるつちのこ探検隊が、捕獲者に1億円を提供すると発表した。
2009年5月にも、賞金を目指して通算4回目のツチノコ探検ツアーが開催されたが、未発見に終わった。
3]..
兵庫県では、但馬地方に50件以上の目撃情報がある。
香美町では「美方つちのこ探索隊」が結成されており、捕獲したツチノコを飼うための「つちのこ飼育庭園」も設置されている。
千種町(現宍粟市)では捕獲に2億円の賞金をかけたこともあり、ツチノコの懸賞金としては過去最高額。
4]..
2000年5月21日、岡山県吉井町(現・赤磐市)でツチノコ状の生物が発見され、数日後にも同様の生物の死骸が発見された。
ツチノコではないかと話題になったものの、川崎医療福祉大学の鑑定によりヤマカガシと判明し、ツチノコになれなかったヘビとの意味で「ツチナロ」と命名された。
同町ではこの一件でツチノコ生息スポットとして脚光を浴び、ツチノコ特別捜索隊が結成され、ツチノコの生け捕りに2000万円の賞金がかけられており、1年に1万円ずつ上乗せされ、2008年の時点で2008万円に達した。
』
これだけではないのです。
ツチノコ情報について非常に充実してサイトがありました。
興味のあるかたは是非のぞいてみてください。
その中から賞金リストを。
『
幻のツチノコ
http://www.d1.dion.ne.jp/~k_nozaki/maborosi.htm
●ツチノコにかかっている賞金
奈良県下北山村 ツチノコ生け捕り賞金百万円
岐阜県東白川村 ツチノコ生け捕り賞金百万円 平成元年以降年に一万円ずつUP
広島県上下町 平成元年ツチノコ生け捕り賞金三百万円
兵庫県美方町 ツチノコ生け捕り別荘地百坪
兵庫県千種町 ツチノコ生け捕り賞金三億円
和歌山県すさみ町 ツチノコ生け捕り賞金百万円と副賞イノブタ1頭
西武百貨店 ツチノコ生け捕り賞金三百万円
学研ムー編集部 ツチノコ生け捕り賞金百万円円
岡山県吉井町 ツチノコ生け捕り賞金二千万円
』
この中でびっくりするのが「三億円」。
はじめ、ゼロを数え間違えたかなと思っってやりなおしたが、やはり三億円。
!!!!!!!????????
このサイトにはいくつかの目撃例が載っており、その形状も描かれています。
ツチノコではないですが「モドキ」のビデオがあります。
『
つちのこ!?
http://www.youtube.com/watch?v=NrJoc6f0o-4
』
このビデオはドッキーとします。
では一体、この「未確認動物体」の正体とは?。
有力と思われるのがwikipediaに載っています。
『
正体についての仮説
新種の未確認動物である可能性以外にも、大きい獲物を飲み込んで腹が膨らんだ蛇や、妊娠中のヘビを誤認したのではないかといった例が挙げられているほか、別種の動物の誤認としてアオジタトカゲとの見間違いが指摘された。
このトカゲは1970年代から日本で飼われるようになり、目撃情報が増加した時期に一致するとされている。
アオジタトカゲには四本の小さな脚があり、読売新聞社によって撮影されたツチノコとされる生物にも脚があった。
● ハスオビアオジタトカゲ
岐阜県の目撃談にある松毬蜥蜴も、四肢が草むらや胴体の下に隠れている姿がツチノコに近く、日本国内でも愛玩動物として飼育されている。
このことから、心ない者が山野に捨てたマツカサトカゲが繁殖し、ツチノコと誤認されたとの説もある。
また、山形の目撃談にある毒蛇のデスアダーも、太く短い体型がツチノコに近いとされる。
このほか、在来の蛇である赤楝蛇や日本蝮の誤認が挙げられており、別々の目撃証言が一つに複合されたものがツチノコとする仮説もある。
』
では、「アオジタトカゲ:青舌トカゲ」なるものを調べてみましょう。
サイトから抜粋で(詳細は本文にジャンプしてください)。
『
オーストラリアガイド: 平野 美紀
掲載日: 2005年 03月 06日
http://allabout.co.jp/travel/travelaustralia/closeup/CU20050305A/index2.htm
奇妙な生物の正体…幻のツチノコ現る !?
-----------------------------------------------------------------
これがツチノコ!?
まずは写真をご覧ください。
これが突如目の前に現れた生物!!
後で調べてみたら、この奇妙な生物は
『オーストラリア・ヒガシ・アオジタ・トカゲ/EASTERN BLUE-TONGUE』
というらしいことが判明…(^^;。
しかし、このアオジタ・トカゲは、しばしばツチノコ目撃!と誤報されることがあるようで、日本テレビ系で放映されていた『特命リサーチ200X』でも、以下のような調査報告が上がっている。
「
日本蛇族学術研究所の鳥羽通久氏によると、「和漢三才図絵」に書かれているツチノコは、たんに大きく胴が太いのに対し、1970年代以降のツチノコはビール瓶のように太く、寸詰まりの胴に、細い尻尾が特徴と、姿形にいくつかの違いが見られるという。
鳥羽氏は、この特徴の違いが最近日本に入ってきた「アオジタトカゲ」の可能性が考えられるという。
オーストラリア南部に生息、体長は約30センチから60センチのこのトカゲは、胴はビール瓶ほどの太さで、尻尾は胴に比べ細くて長い。
色は灰色や褐色で、全体に横縞模様がある。このアオジタトカゲに誤認した可能性が考えられるというのだ。
そして、ツチノコは鳴くといわれているが、アオジタトカゲも威嚇の時鳴き、ツチノコは瞬きができ目玉を動かすといわれているが、アオジタトカゲも瞬きも目玉を動かすこともできるという共通点がある。
さらに、アオジタトカゲが愛玩用として輸入された時期と、ツチノコ騒動が起きた時期が一致しているというのだ。
」
アオジタ・トカゲはよく見ると手足があるのだが、退化しているのか(?)体の割にかなり小さく、普通のトカゲのように折れ曲がる関節部分がはっきりしていない。
とにかく、一目見ただけでは、誰もがツチノコと勘違いしてしまうそうな姿!
日本でアオジタ・トカゲとして流通しているのは、ほとんどがインドネシアやニューギニア産で、オーストラリアのものはなかなかお目にかかれない貴重なものならしい。
それに、他のアオジタと比べると、このオーストラリアのほうがよりツチノコっぽい。
』
アオジタ・トカゲといっても種類がひじょうに多いようです。
先のドッキーとするビデオの「モドキ」もアオジタ・トカゲということです。
ではツチノコと見間違われているのはどのアオジタ・トカゲでしょう。
同じサイトから(詳細は本文にジャンプしてください)。
『
爬虫類・両生類 ガイド: 星野 一三雄
掲載日: 2006年 05月 12日
http://allabout.co.jp/pet/reptiles/closeup/CU20060509B/index.htm
--------------------------------------------------------------
キタアオジタトカゲ
英 名:Northern Bluetongue Skink
分 布:オーストラリア北部
全長:最大60cm
これまたオーストラリアを代表し、ペットとしてもっとも優れた適性を持っているとも言える大型のスキンクです。
いわゆる「アオジタトカゲ」と呼ばれるトカゲたちはオーストラリアに広く分布していますが、比較的分類がややこしくて、私などは何度覚えてもなかなかです。
つまり「アオジタトカゲ」と呼ばれるトカゲは種としては以下の5種とされます。
* オオアオジタトカゲ(全亜種がオーストラリア以外に分布)
* ハスオビアオジタトカゲ
* ニシアオジタトカゲ
* ホソオビ(チュウオウ)アオジタトカゲ
* マダラアオジタトカゲ
* アデレード(ヒメ)アオジタトカゲ
ハスオビアオジタは以下の3亜種に分けられています。
* ヒガシアオジタトカゲ ・・・オーストラリア東部に分布
* キタアオジタトカゲ ・・・オーストラリア北部に分布
* タニンバール(キメラ)アオジタトカゲ ・・インドネシアのタニンバール諸島に分布
この中で本亜種キタアオジタは欧米で古くからペットとして人気が高く、CB化も進んでいるため流通量も多くなっています。
よく言われるのですが、日本の「ツチノコ」にそっくりな体型です。
名前からもわかるように、身の危険を感じると威嚇のために噴気音を出しながら大きな青い舌を出して口を大きく開けます。
しかし、あまり噛みついたりはしないようです。
さまざまな環境で生活しており昼行性であるため、オーストラリアでは公園や庭先、あるいは道路などでも見かけることが多いようです。
雑食性で昆虫などの小動物から果実などを食います。
オーストラリアの野生動物ですので本亜種も国外への持ち出しは厳重に禁止されていますが、欧米の古くからのファンがCB化を進めているため、多く流通しています。
オーストラリアでもポピュラーなペットリザードで飼育もしやすく、初心者に飼育を勧めることができるトカゲと言えるでしょう。
飼育の基本情報
--------------------------
容器: 60cmクラス以上の容器で床面積が広いもの。ペア飼育で1m×1m
温度: 基本は25℃程度。ホットスポット下は32℃前後で設置。
容器下にフィルムヒーターを敷く。
繁殖をさせないのならば冬期も保温する。
照明: 爬虫類用の紫外線灯やバスキングランプが必須。
できれば直射日光で日光浴をさせる。
床材: バークチップなど保湿性がなく、ホコリが立たないもの
容器内レイアウト: シェルターと小さめで倒れない水入れ
餌: 雑食性。
昆虫類、ピンクマウスなど動物性タンパク質、果実、トカゲ用の配合飼料、ふやかしたドッグフードや九官鳥フードなどをバランス良く与える。
基本的な世話: 乾燥系トカゲの飼育に準ずる
※「飼育の基本情報」は「爬虫・両生類ビジュアルガイド トカゲ2(誠文堂新光社)」および海外サイトを参考にしました。
』
つまり、
「アオジタトカゲ → ハスオビアオジタトカゲ → キタアオジタトカゲ or ヒガシアオジタトカゲ」
という風になるようです。
この「北青舌トカゲ」が「ツチノコ」と見間違われることの多い生き物ということになります。
でも先のサイトでは「東青舌トカゲ」であり、その写真も載っています。 さて、どちらがツチノコなのでしょう。 どちらも「ツチノコもどき」とすると
「ハスオビアオジタトカゲ:斜帯青舌トカゲ」、あるいは
「Australian Tuchinoko Blue-Tongue:オーストラリアンツチノコ・青舌トカゲ」
と表示するのが間違いないようです。
なを日本語wikipediaの写真は東青舌の幼虫にあたるようです。
そして驚くべきことは、上のように実に飼育が簡単だ! ということなのです。
なにしろ、
「初心者に飼育を勧めることができるトカゲと言えるでしょう」
とあるのです。
「ツチノコ」って、飼育が簡単!!!
<**(2)へ**>
[◇ 同じ爬虫類・両生類のサイトから:詳細は本文にジャンプしてください]『
爬虫類・両生類 ガイド: 星野 一三雄
掲載日: 2008年 03月 02日
http://allabout.co.jp/pet/reptiles/closeup/CU20080302A/index.htm
--------------------------------------------------------------
ヒガシアオジタトカゲ
英 名:Eastern Blue-Tongued Skink
分 布:オーストラリア東部
全長:40-55cm 最大60cm
オーストラリアとインドネシアの一部に分布するアオジタトカゲの中で、もっともポピュラーと思われるハスオビアオジタトカゲTiliqua scincoidesの基亜種です。
分布が広いため、形態の特徴を定義するのが難しく、変異が多いようです。
一般によく言われるのは、目の後ろに明瞭で太い黒色のラインが入ることですが、この特徴はどうやら分布域の南部の方の個体群の特徴のようで、私が出会うことができた北東部では目の後ろに明瞭なラインはありませんでした。
このように目の後ろにラインがないのは別亜種キタアオジタの特徴とされていますが、この個体と出ったの場所ではヒガシアオジタが分布することになっていますのでヒガシアオジタで間違いないのでしょう。
胎生で、現地の春に当たる9-11月に交尾を行い、およそ100日間の妊娠期間を経て、全長10-15cmほどの幼体を10-20匹ほど出産します。
オーストラリアではこれまでに2回(1回はキタアオジタかもしれない)出会いましたが、思ったより簡単には出会えません。
私はオーストラリアへ両爬を見るためだけにこれまでに4回行っているのですが、それでたったの2匹です。
たぶん、私がそうだったように多くの方は「アオジタなんてゴロゴロいるんだろ?」なんて思っているんでしょうけど、とにかくそんな簡単にはいきませんから。ハイ。
本亜種は、キタ亜種ほどは流通しませんが、それでもCBがそれほど高価ではなく流通します。
こう考えると、本当に恵まれていますよ、日本の両爬流通事情は。
なんだアオジタか、んあて思っている方は、ぜひ一度オーストラリアへどうぞ。
アオジタトカゲの価値観がガラっと変わりますから。
[赤っ恥をかかない程度の知識」
* オーストラリア東部のアオジタトカゲ
* ハスオビアオジタトカゲの基亜種
* 3亜種に分けられている
* 胎生
* 雑食
* 飼育しやすい
* 比較的流通量は少ない
アオジタトカゲの分類に関しては、キタアオジタトカゲの項を参照して下さい。
基本的な生態はキタアオジタトカゲの項を参照して下さい。
』
[◇]
なを、Wikipediaには下の2つのアオジタトカゲの写真が載っています。『
アオジタトカゲ属(-ぞく、Tiliqua)は、動物界脊索動物門爬虫綱有鱗目トカゲ科に属する属。
最大で全長70cm程。
最小種はアデレードアオジタトカゲで全長20cm程。
種によって太さは異なるが、総じて体形が太めで胴体に比べて四肢が短い種が多い。
名前の通り青い舌を持つ。(稀にピンク色の舌を持つ個体もいる。)
オスは頭部が大型化すると言われるが、外見からの雌雄の判別はよほど特徴的な個体同士でないかぎり難しい。
● ホソオビアオジタトカゲ
● ニシアオジタトカゲ
』
地面の色が赤土というところからみると主にこの2種類は内陸部に生息しているもののようです。
● 花いろいろ
● Australian Tuchinoko ?
インターネットを検索していたらこんな記事に出会いました。
岐阜新聞のサイトから。
岐阜県東白川村の「ツチノコ"大捜索」"が5月3日に行われました。
『
400人でツチノコ“大捜索”…今年も見つからず
岐阜新聞web 2010年05月04日09:31
http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20100504/201005040931_10606.shtml
-----------------------------------------------------------------------------------
幻の生き物ツチノコを捜す「つちのこフェスタ2010」が3日、加茂郡東白川村神土の中川原水辺公園などで開かれ、約400人が新緑あふれる山中の茶畑で懸命の“捜索”をしたが、今年も残念ながら発見できなかった。
同フェスタは、村内でツチノコの目撃情報があったことから約20年前に始められた。
今年の発見賞金は121万円。
最初は100万円だったが、毎年1万円ずつ積み増しされてきた。
フェスタには県内や愛知県などから親子連れや若者らが訪れた。
3つの捜索班が結成され、保育園児の踊りなどの激励を受け出発。
山道を約20分歩き山中の茶畑に着くと、参加者は棒で草むらや木の根もとをつつくなどしてツチノコを捜索した。
会場には村の特産品やツチノコの形をした五平もちなどを販売する屋台なども並んだ。
● 茶畑で幻の生き物ツチノコを探す参加者ら=加茂郡東白川村神土
』
未発見!、残念無念!
東白川村とはこんなところです。
『
東白川村
http://www.vill.higashishirakawa.gifu.jp/con4aa.htm
』 「ツチノコ」って見たことあります?
もちろん私はまだです。
おそらく日本人の99.999%は見たことがないと思います。
ツチノコという言葉は聞いたことがありますが、いかなるものかを知ったのはマンガでです。
「ちびまるこちゃん」とノッポとデブと3人で裏山にツチノコを獲りに出かけるというのがありました。
このときツチノコなるものを知りました。
ちなみに、ツチノコを獲りにいくというテーマではドラエモンにもあるようですが、このマンガは見ていません。
● 『和漢三才図会』の『野槌蛇』(江戸時代)
小さい頃のこと「タツノオトシゴ」というのを絵でみたことがあります。
そのとき、これはきっと想像上のものに違いない、と思いました。
どうみても水中にすむ生命体には思えない。
空想物体である。
後に魚だといわれ、実際に水槽の中に入っているのを見て、何とも奇妙な感慨に襲われました。
あれはぜったいに、想像上の生物であるべきだ。
この水槽の中のものの方が間違っている、と。
ツチノコをwikipediaで見てみる。『
ツチノコは、日本に生息すると言い伝えられている未確認動物(UMA)のひとつ。
鎚に似た形態の、胴が太い蛇とされる。
北海道と南西諸島を除く日本全国で目撃例がある。
* 普通のヘビと比べて、胴の中央部が膨れている[1]。
* 2メートルほどのジャンプ力を持つ。高さ5メートル、前方2メートル以上との説や、10メートルとの説もある
* 日本酒が好き。
* 「チー」などと鳴き声をあげる。
* 非常に素早い。
* 尺取虫のよう体を屈伸させて進む、尾をくわえて体を輪にして転がるなどの手段で移動する。
* 鼾をかく。
* 味噌、鯣、頭髪を焼く臭いが好き。
* 猛毒を持っているとされることもある。
● 立ち上がるツチノコの模型
テレビ番組などで、ツチノコ捕獲に成功したとする話も取り上げられるが、
「たたりを恐れて逃がした」
「死体が消えてしまった」
といった理由で追求が打ち切られ、客観的にその存在を証明できた事例は無い。
● 井出道貞『信濃奇勝録』に描かれた「野槌」。
最も古いツチノコの図像といわれる。
ツチノコという名称は元々京都、三重、奈良、四国の北部などで用いられていた方言だった。
東北地方ではバチヘビとも呼ばれ、ほかにもノヅチ、タテクリカエシ、ツチンボ、ツチヘビ、土転びなど全国で約40種の呼称があり、ノヅチと土転びは別の妖怪として独立している例もある。
』
客観的にその存在を証明できた例は「ない」とある。
よって
「UMA:Unidentified Mysterious Animal:ユーマ」、
すなわち「未確認動物体」と言われているという。
そんな背景があるので、ツチノコをインターネットで調べると、これ何とも面白い。
その最たるものが「WANTED:懸賞賞金」
同じくwikipediaから。
『
1]..
岐阜県東白川村は目撃証言が多く、全国でも有数の多発地帯といわれる。
毎年5月にはツチノコ捜索のイベント「つちのこフェスタ」が行なわれ、捕獲賞金もかけられている。
同村には日本唯一のツチノコ資料館である「ツチノコ館」や、ツチノコを祀った「つちのこ神社」もある。
2]..
新潟県糸魚川市能生地区の山中でツチノコが目撃された。
2007年には同市の有志によるつちのこ探検隊が、捕獲者に1億円を提供すると発表した。
2009年5月にも、賞金を目指して通算4回目のツチノコ探検ツアーが開催されたが、未発見に終わった。
3]..
兵庫県では、但馬地方に50件以上の目撃情報がある。
香美町では「美方つちのこ探索隊」が結成されており、捕獲したツチノコを飼うための「つちのこ飼育庭園」も設置されている。
千種町(現宍粟市)では捕獲に2億円の賞金をかけたこともあり、ツチノコの懸賞金としては過去最高額。
4]..
2000年5月21日、岡山県吉井町(現・赤磐市)でツチノコ状の生物が発見され、数日後にも同様の生物の死骸が発見された。
ツチノコではないかと話題になったものの、川崎医療福祉大学の鑑定によりヤマカガシと判明し、ツチノコになれなかったヘビとの意味で「ツチナロ」と命名された。
同町ではこの一件でツチノコ生息スポットとして脚光を浴び、ツチノコ特別捜索隊が結成され、ツチノコの生け捕りに2000万円の賞金がかけられており、1年に1万円ずつ上乗せされ、2008年の時点で2008万円に達した。
』
これだけではないのです。
ツチノコ情報について非常に充実してサイトがありました。
興味のあるかたは是非のぞいてみてください。
その中から賞金リストを。
『
幻のツチノコ
http://www.d1.dion.ne.jp/~k_nozaki/maborosi.htm
●ツチノコにかかっている賞金
奈良県下北山村 ツチノコ生け捕り賞金百万円
岐阜県東白川村 ツチノコ生け捕り賞金百万円 平成元年以降年に一万円ずつUP
広島県上下町 平成元年ツチノコ生け捕り賞金三百万円
兵庫県美方町 ツチノコ生け捕り別荘地百坪
兵庫県千種町 ツチノコ生け捕り賞金三億円
和歌山県すさみ町 ツチノコ生け捕り賞金百万円と副賞イノブタ1頭
西武百貨店 ツチノコ生け捕り賞金三百万円
学研ムー編集部 ツチノコ生け捕り賞金百万円円
岡山県吉井町 ツチノコ生け捕り賞金二千万円
』
この中でびっくりするのが「三億円」。
はじめ、ゼロを数え間違えたかなと思っってやりなおしたが、やはり三億円。
!!!!!!!????????
このサイトにはいくつかの目撃例が載っており、その形状も描かれています。
ツチノコではないですが「モドキ」のビデオがあります。
『
つちのこ!?
http://www.youtube.com/watch?v=NrJoc6f0o-4
』
このビデオはドッキーとします。
では一体、この「未確認動物体」の正体とは?。
有力と思われるのがwikipediaに載っています。
『
正体についての仮説
新種の未確認動物である可能性以外にも、大きい獲物を飲み込んで腹が膨らんだ蛇や、妊娠中のヘビを誤認したのではないかといった例が挙げられているほか、別種の動物の誤認としてアオジタトカゲとの見間違いが指摘された。
このトカゲは1970年代から日本で飼われるようになり、目撃情報が増加した時期に一致するとされている。
アオジタトカゲには四本の小さな脚があり、読売新聞社によって撮影されたツチノコとされる生物にも脚があった。
● ハスオビアオジタトカゲ
岐阜県の目撃談にある松毬蜥蜴も、四肢が草むらや胴体の下に隠れている姿がツチノコに近く、日本国内でも愛玩動物として飼育されている。
このことから、心ない者が山野に捨てたマツカサトカゲが繁殖し、ツチノコと誤認されたとの説もある。
また、山形の目撃談にある毒蛇のデスアダーも、太く短い体型がツチノコに近いとされる。
このほか、在来の蛇である赤楝蛇や日本蝮の誤認が挙げられており、別々の目撃証言が一つに複合されたものがツチノコとする仮説もある。
』
では、「アオジタトカゲ:青舌トカゲ」なるものを調べてみましょう。
サイトから抜粋で(詳細は本文にジャンプしてください)。
『
オーストラリアガイド: 平野 美紀
掲載日: 2005年 03月 06日
http://allabout.co.jp/travel/travelaustralia/closeup/CU20050305A/index2.htm
奇妙な生物の正体…幻のツチノコ現る !?
-----------------------------------------------------------------
これがツチノコ!?
まずは写真をご覧ください。
これが突如目の前に現れた生物!!
後で調べてみたら、この奇妙な生物は
『オーストラリア・ヒガシ・アオジタ・トカゲ/EASTERN BLUE-TONGUE』
というらしいことが判明…(^^;。
しかし、このアオジタ・トカゲは、しばしばツチノコ目撃!と誤報されることがあるようで、日本テレビ系で放映されていた『特命リサーチ200X』でも、以下のような調査報告が上がっている。
「
日本蛇族学術研究所の鳥羽通久氏によると、「和漢三才図絵」に書かれているツチノコは、たんに大きく胴が太いのに対し、1970年代以降のツチノコはビール瓶のように太く、寸詰まりの胴に、細い尻尾が特徴と、姿形にいくつかの違いが見られるという。
鳥羽氏は、この特徴の違いが最近日本に入ってきた「アオジタトカゲ」の可能性が考えられるという。
オーストラリア南部に生息、体長は約30センチから60センチのこのトカゲは、胴はビール瓶ほどの太さで、尻尾は胴に比べ細くて長い。
色は灰色や褐色で、全体に横縞模様がある。このアオジタトカゲに誤認した可能性が考えられるというのだ。
そして、ツチノコは鳴くといわれているが、アオジタトカゲも威嚇の時鳴き、ツチノコは瞬きができ目玉を動かすといわれているが、アオジタトカゲも瞬きも目玉を動かすこともできるという共通点がある。
さらに、アオジタトカゲが愛玩用として輸入された時期と、ツチノコ騒動が起きた時期が一致しているというのだ。
」
アオジタ・トカゲはよく見ると手足があるのだが、退化しているのか(?)体の割にかなり小さく、普通のトカゲのように折れ曲がる関節部分がはっきりしていない。
とにかく、一目見ただけでは、誰もがツチノコと勘違いしてしまうそうな姿!
日本でアオジタ・トカゲとして流通しているのは、ほとんどがインドネシアやニューギニア産で、オーストラリアのものはなかなかお目にかかれない貴重なものならしい。
それに、他のアオジタと比べると、このオーストラリアのほうがよりツチノコっぽい。
』
アオジタ・トカゲといっても種類がひじょうに多いようです。
先のドッキーとするビデオの「モドキ」もアオジタ・トカゲということです。
ではツチノコと見間違われているのはどのアオジタ・トカゲでしょう。
同じサイトから(詳細は本文にジャンプしてください)。
『
爬虫類・両生類 ガイド: 星野 一三雄
掲載日: 2006年 05月 12日
http://allabout.co.jp/pet/reptiles/closeup/CU20060509B/index.htm
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キタアオジタトカゲ
英 名:Northern Bluetongue Skink
分 布:オーストラリア北部
全長:最大60cm
これまたオーストラリアを代表し、ペットとしてもっとも優れた適性を持っているとも言える大型のスキンクです。
いわゆる「アオジタトカゲ」と呼ばれるトカゲたちはオーストラリアに広く分布していますが、比較的分類がややこしくて、私などは何度覚えてもなかなかです。
つまり「アオジタトカゲ」と呼ばれるトカゲは種としては以下の5種とされます。
* オオアオジタトカゲ(全亜種がオーストラリア以外に分布)
* ハスオビアオジタトカゲ
* ニシアオジタトカゲ
* ホソオビ(チュウオウ)アオジタトカゲ
* マダラアオジタトカゲ
* アデレード(ヒメ)アオジタトカゲ
ハスオビアオジタは以下の3亜種に分けられています。
* ヒガシアオジタトカゲ ・・・オーストラリア東部に分布
* キタアオジタトカゲ ・・・オーストラリア北部に分布
* タニンバール(キメラ)アオジタトカゲ ・・インドネシアのタニンバール諸島に分布
この中で本亜種キタアオジタは欧米で古くからペットとして人気が高く、CB化も進んでいるため流通量も多くなっています。
よく言われるのですが、日本の「ツチノコ」にそっくりな体型です。
名前からもわかるように、身の危険を感じると威嚇のために噴気音を出しながら大きな青い舌を出して口を大きく開けます。
しかし、あまり噛みついたりはしないようです。
さまざまな環境で生活しており昼行性であるため、オーストラリアでは公園や庭先、あるいは道路などでも見かけることが多いようです。
雑食性で昆虫などの小動物から果実などを食います。
オーストラリアの野生動物ですので本亜種も国外への持ち出しは厳重に禁止されていますが、欧米の古くからのファンがCB化を進めているため、多く流通しています。
オーストラリアでもポピュラーなペットリザードで飼育もしやすく、初心者に飼育を勧めることができるトカゲと言えるでしょう。
飼育の基本情報
--------------------------
容器: 60cmクラス以上の容器で床面積が広いもの。ペア飼育で1m×1m
温度: 基本は25℃程度。ホットスポット下は32℃前後で設置。
容器下にフィルムヒーターを敷く。
繁殖をさせないのならば冬期も保温する。
照明: 爬虫類用の紫外線灯やバスキングランプが必須。
できれば直射日光で日光浴をさせる。
床材: バークチップなど保湿性がなく、ホコリが立たないもの
容器内レイアウト: シェルターと小さめで倒れない水入れ
餌: 雑食性。
昆虫類、ピンクマウスなど動物性タンパク質、果実、トカゲ用の配合飼料、ふやかしたドッグフードや九官鳥フードなどをバランス良く与える。
基本的な世話: 乾燥系トカゲの飼育に準ずる
※「飼育の基本情報」は「爬虫・両生類ビジュアルガイド トカゲ2(誠文堂新光社)」および海外サイトを参考にしました。
』
つまり、
「アオジタトカゲ → ハスオビアオジタトカゲ → キタアオジタトカゲ or ヒガシアオジタトカゲ」
という風になるようです。
この「北青舌トカゲ」が「ツチノコ」と見間違われることの多い生き物ということになります。
でも先のサイトでは「東青舌トカゲ」であり、その写真も載っています。 さて、どちらがツチノコなのでしょう。 どちらも「ツチノコもどき」とすると
「ハスオビアオジタトカゲ:斜帯青舌トカゲ」、あるいは
「Australian Tuchinoko Blue-Tongue:オーストラリアンツチノコ・青舌トカゲ」
と表示するのが間違いないようです。
なを日本語wikipediaの写真は東青舌の幼虫にあたるようです。
そして驚くべきことは、上のように実に飼育が簡単だ! ということなのです。
なにしろ、
「初心者に飼育を勧めることができるトカゲと言えるでしょう」
とあるのです。
「ツチノコ」って、飼育が簡単!!!
<**(2)へ**>
[◇ 同じ爬虫類・両生類のサイトから:詳細は本文にジャンプしてください]『
爬虫類・両生類 ガイド: 星野 一三雄
掲載日: 2008年 03月 02日
http://allabout.co.jp/pet/reptiles/closeup/CU20080302A/index.htm
--------------------------------------------------------------
ヒガシアオジタトカゲ
英 名:Eastern Blue-Tongued Skink
分 布:オーストラリア東部
全長:40-55cm 最大60cm
オーストラリアとインドネシアの一部に分布するアオジタトカゲの中で、もっともポピュラーと思われるハスオビアオジタトカゲTiliqua scincoidesの基亜種です。
分布が広いため、形態の特徴を定義するのが難しく、変異が多いようです。
一般によく言われるのは、目の後ろに明瞭で太い黒色のラインが入ることですが、この特徴はどうやら分布域の南部の方の個体群の特徴のようで、私が出会うことができた北東部では目の後ろに明瞭なラインはありませんでした。
このように目の後ろにラインがないのは別亜種キタアオジタの特徴とされていますが、この個体と出ったの場所ではヒガシアオジタが分布することになっていますのでヒガシアオジタで間違いないのでしょう。
胎生で、現地の春に当たる9-11月に交尾を行い、およそ100日間の妊娠期間を経て、全長10-15cmほどの幼体を10-20匹ほど出産します。
オーストラリアではこれまでに2回(1回はキタアオジタかもしれない)出会いましたが、思ったより簡単には出会えません。
私はオーストラリアへ両爬を見るためだけにこれまでに4回行っているのですが、それでたったの2匹です。
たぶん、私がそうだったように多くの方は「アオジタなんてゴロゴロいるんだろ?」なんて思っているんでしょうけど、とにかくそんな簡単にはいきませんから。ハイ。
本亜種は、キタ亜種ほどは流通しませんが、それでもCBがそれほど高価ではなく流通します。
こう考えると、本当に恵まれていますよ、日本の両爬流通事情は。
なんだアオジタか、んあて思っている方は、ぜひ一度オーストラリアへどうぞ。
アオジタトカゲの価値観がガラっと変わりますから。
[赤っ恥をかかない程度の知識」
* オーストラリア東部のアオジタトカゲ
* ハスオビアオジタトカゲの基亜種
* 3亜種に分けられている
* 胎生
* 雑食
* 飼育しやすい
* 比較的流通量は少ない
アオジタトカゲの分類に関しては、キタアオジタトカゲの項を参照して下さい。
基本的な生態はキタアオジタトカゲの項を参照して下さい。
』
[◇]
なを、Wikipediaには下の2つのアオジタトカゲの写真が載っています。『
アオジタトカゲ属(-ぞく、Tiliqua)は、動物界脊索動物門爬虫綱有鱗目トカゲ科に属する属。
最大で全長70cm程。
最小種はアデレードアオジタトカゲで全長20cm程。
種によって太さは異なるが、総じて体形が太めで胴体に比べて四肢が短い種が多い。
名前の通り青い舌を持つ。(稀にピンク色の舌を持つ個体もいる。)
オスは頭部が大型化すると言われるが、外見からの雌雄の判別はよほど特徴的な個体同士でないかぎり難しい。
● ホソオビアオジタトカゲ
● ニシアオジタトカゲ
』
地面の色が赤土というところからみると主にこの2種類は内陸部に生息しているもののようです。
● 花いろいろ
2010年5月2日日曜日
ペリカンさみしそう?
_
● opening foto
● ペリカンとキッズ
「ペリカン・シーフード」の横で、久しぶりにシーフード・バーベキューをやった。
ここに来られる方でシーフードを食べたいという時はこのバーベキューが一番。
街場のシーフードレストランで食べると、チーズやバター、スパイスなどで味付けした「コッテリ・シーフード」が出てくる。
「そんな!」
という落胆に打ちのめされる。
レストランのシーフードは全くお勧めできない。
魚のおいしさを殺して、肉風に料理している。
なにしろ、それしか作り方や味付けを知らないのがここのシェフ。
創作なんてことは、まるで考えたこともない料理人たち。
これはしかたがない、文化の違い。
日本のシーフードスタイルをここに求めてはならない。
よって、
「オーストラリアでシーフード」などというのは本末転倒
の言葉といっていい。
● ペリカン・シーフードとバーベキュー・エリア
生カキ、サーモン、イカはそのままワサビで食べられる。
サシミはサーモン。
マグロなど目じゃない。
ボイルしたエビは頭をちぎってこれもワサビ醤油で。
冷えたビールが胃の中で心地よい。
添え物に野菜やホタテなどをバーベキューで。
7,8年前に「ペリカンさみしそう」というフレーズの入った歌があった。
話によると、作詞家がここのペリカンをみて感じたことを歌詞にしたのだという(ちなみにこの作詞家とは井上陽水)。
果たして、ここのペリカンはさみしいのだろうか。
ペリカン・シーフドで行われている餌付けのビデオを載せておきます。
たくさんありますので適当に見てください。
本当にペリカンはさみしがっているでしょうか。
時間近くになると、あちこちからペリカンが集まりはじめます。
(註:ビキニ姿の女性を画面にいれるようにしていますが)
● gather-1
● gather-2
● gather-3
● gather-4
● gather-5
● gather-6
● gather-7
● gather-8
集まったペリカンはお行儀よく待っています。
● gather-9
● gather-10
● gather-11
● gather-12
● gather-13
1時半になると、ペリカン・シーフードからサカナのホネやアタマやエラの入った容器をもって魚屋さんが出てきます。
餌付けがはじまります。
● Ezuke-1
● Ezuke-2
● Ezuke-3
上のビデオで「ウワオ!」というのは私の声です。
ペリカンに頭を叩かれました。
● Ezuke-4
● Ezuke-5
● Ezuke-6
● Ezuke-7
● Ezuke-8
● Ezuke-9
● Ezuke-10
● Ezuke-11
● Ezuke-12
餌付けが終了して、魚屋さんは帰っていく。
● Ezuke-13
ペリカンも散り始める。
● Ezuke-14
● Ezuke-15
もちろん、この程度のエサですべてのペリカンの腹を満たせるわけではありません。
土日は多いですが、平日はささやかなもの。
月曜日は休み。
餌付けといっても、つまりは魚屋さんの残物廃物整理に過ぎない。
もし「さみしい」とするならこういうことでしょう。
「腹いっぱい食わせろ!」
● ending video
表示画面はメチャクチャ面白くありません。
出てくるのはトリニトロン風の黒い画面だけ。
だいたい、細切れビデオの撮りすぎです。
なを、このペリカンは、
「オーストラリアン・ペリカン:Australian Pelican」
という種類で、和名では「コシグロペリカン」と命名されています。
● 花いろいろ
_
● opening foto
● ペリカンとキッズ
「ペリカン・シーフード」の横で、久しぶりにシーフード・バーベキューをやった。
ここに来られる方でシーフードを食べたいという時はこのバーベキューが一番。
街場のシーフードレストランで食べると、チーズやバター、スパイスなどで味付けした「コッテリ・シーフード」が出てくる。
「そんな!」
という落胆に打ちのめされる。
レストランのシーフードは全くお勧めできない。
魚のおいしさを殺して、肉風に料理している。
なにしろ、それしか作り方や味付けを知らないのがここのシェフ。
創作なんてことは、まるで考えたこともない料理人たち。
これはしかたがない、文化の違い。
日本のシーフードスタイルをここに求めてはならない。
よって、
「オーストラリアでシーフード」などというのは本末転倒
の言葉といっていい。
● ペリカン・シーフードとバーベキュー・エリア
生カキ、サーモン、イカはそのままワサビで食べられる。
サシミはサーモン。
マグロなど目じゃない。
ボイルしたエビは頭をちぎってこれもワサビ醤油で。
冷えたビールが胃の中で心地よい。
添え物に野菜やホタテなどをバーベキューで。
7,8年前に「ペリカンさみしそう」というフレーズの入った歌があった。
話によると、作詞家がここのペリカンをみて感じたことを歌詞にしたのだという(ちなみにこの作詞家とは井上陽水)。
果たして、ここのペリカンはさみしいのだろうか。
ペリカン・シーフドで行われている餌付けのビデオを載せておきます。
たくさんありますので適当に見てください。
本当にペリカンはさみしがっているでしょうか。
時間近くになると、あちこちからペリカンが集まりはじめます。
(註:ビキニ姿の女性を画面にいれるようにしていますが)
● gather-1
● gather-2
● gather-3
● gather-4
● gather-5
● gather-6
● gather-7
● gather-8
集まったペリカンはお行儀よく待っています。
● gather-9
● gather-10
● gather-11
● gather-12
● gather-13
1時半になると、ペリカン・シーフードからサカナのホネやアタマやエラの入った容器をもって魚屋さんが出てきます。
餌付けがはじまります。
● Ezuke-1
● Ezuke-2
● Ezuke-3
上のビデオで「ウワオ!」というのは私の声です。
ペリカンに頭を叩かれました。
● Ezuke-4
● Ezuke-5
● Ezuke-6
● Ezuke-7
● Ezuke-8
● Ezuke-9
● Ezuke-10
● Ezuke-11
● Ezuke-12
餌付けが終了して、魚屋さんは帰っていく。
● Ezuke-13
ペリカンも散り始める。
● Ezuke-14
● Ezuke-15
もちろん、この程度のエサですべてのペリカンの腹を満たせるわけではありません。
土日は多いですが、平日はささやかなもの。
月曜日は休み。
餌付けといっても、つまりは魚屋さんの残物廃物整理に過ぎない。
もし「さみしい」とするならこういうことでしょう。
「腹いっぱい食わせろ!」
● ending video
表示画面はメチャクチャ面白くありません。
出てくるのはトリニトロン風の黒い画面だけ。
だいたい、細切れビデオの撮りすぎです。
なを、このペリカンは、
「オーストラリアン・ペリカン:Australian Pelican」
という種類で、和名では「コシグロペリカン」と命名されています。
● 花いろいろ
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