2010年2月26日金曜日

フリープログラム

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● 「時事」より


 フリー、まさにキム・ヨナ。
 完璧、まったくの狂いもない。
 最高点、出てあたりまえ。
 見たものを納得させる。
 スケーテイング、ダンスイング、優雅さ、表情、色気すべてわたって満点である。
 一頭ぬきんでている。
 「すばらしい、キム・ヨナ

 2位は浅田真央。
 これも上々。
 「おめでとう、浅田


● 「新聞報道」より


 さて、引き続いてコスチュームだが。
 キム・ヨナ。
 見事なセンス。
 たった青一色。
 それで決めてしまっている。
 ウーン、なんともいえない。





● 「newsis」より


 下が浅田。
 見たときガックリ。
 ドサ回りの田舎芝居の衣装。
 なんとかならなかったのであろうか。
 浅田の魅力をグイーと引っ張りだすだけのセンスのあるスタイリストはいなかったのか。
 涙が出てくる。
 そんなコスチュームでも浅田は頑張った。
 あなたは、エライ!
 

● 「時事」より

 でも次に我々の前に出てくるときは、アサダ・モードで頼むよ。
 「本当に、お願い!」
 失望させないで。


 コスチュームではこの方がピカリと光っていた。
 安藤美姫。
 5位であった。
 クレオパトラをデザインしたという。
 ダンスもそれにあわせていた。


● 「新聞報道」より

 アイススケートとエジプト。
 まるで接点がない。
 それを見事に演じた。
 女子フィギアはこれから、こういう潮流が動き始めるかもしれない。
 たとえば、タイの王宮とか、あるいは天帝のハーレムとか。
 となれば仕掛け人は「美姫ちゃん」ということになる。


 さて、もう一人挙げるとなると下のキッド。

● 「新聞報道」より

 長須未来。
 安藤を抑えて堂々の4位。
 16歳という。
 両親日本人。
 国籍アメリカ。
 この子の踊りはすごい。
 まだまだ伸びる。
 キム・ヨナを追うのは、おそらくこの子だろう。

 私にとってバンクーバー・オリンピックはキム・ヨナにはじまって、キム・ヨナに終わった。
 そしてキム・ヨナは裏切らなかった。
 さほどに安定していた。
 やはり間違いなく「女王」であった。

 これからは、
 「追う長須未来追われるキム・ヨナ
 となるだろう。
 まだまだ女子フィギアは楽しい。

● 朝鮮日報より



[◇ エキヒビション ◇]

 最後に5位まで入賞した選手によるエキヒビション:exhibitionがある。
 そこでも、もちろんキム・ヨナ。
 なんとジーミな灰色のワンピース。
 裾の方になって色が濃くなり黒に近くなる。
 それだけ。
 はっきり言って、普通のミニのワンピース。
 そのまま街着になるほどの何の変哲もないデザイン。
 この地でこの服を着てを歩いたらこう言われるだろう。
 「若い子がなんと年寄りくさい!」
 その程度のもの。
 が、である。
 キム・ヨナが着るとこれが、ガラリと生きてくる。
 「シック」なのである。
 超シックなのである。
 そして、このコスチュームにはまるで見えない服装でスケーテイングである。
 みるみる引き込まれている。
 キム・ヨナとは何ともとてつもない天才である。


● 「新聞報道」より



● 「newsis」より


● 「新聞報道」より


● 「newsis」より





[◇ 終わって ◇]

 まだ終わってはいないが、今回のオリンピックの印象を述べておこう。
 自己を訓練・トレーニングして、その対価として結果が出てくるのが夏季オリンピック。
 が、冬季はそうはいかないようだ。
 自然相手ということであるが、それよりも何よりもスピードが夏季より桁ちがいに速い。
 結果として、高さが出てくるし、時間の余裕がうまれる。
 そこで大技になったり、難しい演技への挑戦が可能になる。
 ということはミスを誘発する。
 相手の自滅を待つだけでもそこそこに希望が出てくるというわけである。
 競技種目が増え、それがなかなか面白い。
 まだまだ種目は増えるだろう。
 いろいろな用具の種類の拡大とともにゲーム範囲も大きくなってくる。
 どちらかというとあまり面白くなかったのがこれまでの冬季オリンピックであったが、今回のオリンピックはそのマイナスイメージを払拭してくれた。
 冬季は夏季より面白い。

 なにせ、「運」が左右する
 もって生まれて運のないヤツは、冬季にはむかない。
 とはいっても、オリンピックに出場できる選手はみな、強運の人たちであることに間違いはないのだが。
 要は、最後の最後のひと押しの運があるかないか、である。
 



● 花いろいろ

デザイン貧困時代

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● 「朝鮮日報」より



 さて、いよいよ今日はフリープログラムである。
 ショートプログラムを見ているかぎり、キム・ヨナである。
 よっぽどのミスを犯さないかぎり不動である。
 まさに女王「キム・ヨナ」である。

 ところで気になったことがある。
 コスチュームだが、キム・ヨナの衣装はこれも完璧である。
 黒を基調としたサイドベンツであり、一部のスキもない。
 おそらくスタイリストがいいのだろう。
 対する浅田真央だが、これどうにもやぼったい。
 一昔前のヒラヒラハデハデ・イナカスタイルである。
 なんで、こんなデザインしかできないのだろう。
 まともなデザイナーはいないのかと悲しくなってくる。

● フィギュアスケート女子ショートプログラムで演技する浅田真央選手=23日、五輪オーバル(共同)

 そういえば、日本のデザインはだんだん悪くなってくる。
 というより、ほとんどデザインを気にしなくなってきている感じがする。
 それだけ自信がついてきているということであろうか。
 また車の話だが、たとえばトヨタのデザインはメチャ悪い。
 というより、日本車全体が悪い。
 対する韓国車のデザインは実にいい。
 垢抜けている。
 「エコ:echo」という車がある。
 ヤリス:yarisの前身だ(ヤリスは日本名ではヴィッツである)。
 このエコをはじめてみたとき、
 「ひでえ車だ、トヨタにはデザイナーはいないのか!」
 と思った。
 後ろからみると左右のランプ部分が持ち上がっている感じで、みているだけで肩が凝りそうになる車であった。
 エコを運転する人はみな、ピップエレキバンのお世話になっているのではないかとつまらぬ心配をしたほど。
 トヨタはどの車をみてもスタイルが悪い。
 でも売れている。
 デザインで売る時代は過ぎ去ったということであろうか。
 もはや「スカイライン時代」は遠い過去のものになったようである。

 あるいは、あのルーズソックスに出会ったときは、モモの木であった。
 短足の日本人にルーズソックスは絶対に似合わない。
 が、若い人にはそれがスタンダードになってしまった。
 彼らは自信をもって使っている。
 つまり、
短足であろうとなんであろうと、本人が納得すれば周囲の眼など気にしなくなってきている。
 それだけ自分に自信を持ちつつあるということだろう。

 ここにはワーキングホリデイの若者がたくさんいる。
 
そのなかで、もっともみすぼらしい恰好をしている若者は日本人。
 みすぼらしいというより、ほとんど身なり身だしなみに頓着しない。
 南国のこと、なんでも着てればいいというのが日本人。
 これ、男でも女でも同じ。
 ところが韓国の若者は、ピッチリしている。
 女性なら整形手術が当たり前のお国柄。
 服装の乱れなどない。
 中国人はまだちょっと垢抜けない。
 つまりここで若い女性を見て、しっかり化粧をしているなら韓国人。
 なんともみすぼらしいく乞食と見間違えるのが日本人。
 ちょっと垢抜けないのが中国人。
 見た目ではわからない出身国だが、そんなところから識別できることもある。
 日本は「デザイン貧困時代」に突入してしまったということであろうか。
 ユニクロがはやるということは、さほどデザインにこだわらなくなったということあろう。

 言いたいのは、あのコスチュームでは浅田が「可哀想だ」ということである。
 いくら技術やダンシングが採点基準だからといっても、やはりギャルにはそれなりの衣装ですべって欲しいものだと思ってしまうのだが。

 だんだん「美」の基準が乖離してきている。
 いやだね、「インキョ・モード」は。

 

● 花いろいろ



【真っ赤に燃えた、太陽だから】




[◇ 2010-04-04]
 デザインに関して朝鮮日報の記事がありました。

記事入力 : 2010/04/04 09:17:13
中小型車のデザイン、決め手は「後ろ姿」
http://www.chosunonline.com/news/20100404000003
http://www.chosunonline.com/news/20100404000004
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 近ごろの中小型車は、後ろからの見た目がすっきりした車の人気が高い。
 そのため自動車メーカー各社は、「お尻」が可愛らしく洗練された車をデザインすることに集中している。

■「お尻」がきれいな車に人気
 プジョー3008は、全体的には典型的なプジョーのデザインだが、矢尻をかたどった広いテールランプが、同車の後面デザインを一層際立たせるポイントとなっている。
 また側面は、車体が地面と密着しているかのように見えるデザインが施されている。
 バランスが取れた比率と、ダイナミックかつ強靱(きょうじん)なボディラインは、同車の革新性をよく表現している。

 ボルボC30も、「お尻」がきれいな車に属している。
 ボルボのエントリーモデルながらコンパクトで洗練された外観のため、女性ドライバーに人気が高い。
 特に、全面ガラスの可愛らしいテールゲートデザインが際立つモデルだ。
 C30の後面は、馬てい型のテールランプとガラスハッチが広々とした開放感を与えるデザインになっている。
 時間が過ぎても美的価値が変わらないスカンジナビアン・デザインの哲学が、未来志向的なイメージで表現されている、との評価を受けている。
 C30は、ドイツの「2006ゴールデン・ステアリング・ホイール賞」小型車部門で第1位に輝いた。

 BMWが送り出した120dの後面デザインも、スポーティーかつ運転の楽しさを満喫させてくれる外観デザイン、と評価されている。
 後面デザインは、安定的ながらしっかりとしていて、ぎゅっと詰まった印象を与える。
 加えて、強力でダイナミックなクーペデザインと、素早いハンドリング、躍動的で効率的な走行性能により、1シリーズは2003年に全世界で約75万台が売れるベストセラーとなった。
 BMW1シリーズクーペは、数々のデザイン関連の賞を獲得し、ヨーロッパや北米市場の若者層の間で大ヒットを博している。

■韓国車も進化
 最近、韓国車の後面デザインも徐々に洗練され、美しくなっている。
 一見すると、BMW7シリーズを縮小したかのような印象を受けることも多い。

 ルノーサムスンのニューSM5の後面デザインは、第1世代のSM5よりさらに一歩進化した。
 後面は優雅で洗練されており、慎重な印象を与える。
 ニューSM5は、ヘッドランプからバンパーとフォグランプに至るデザインキャラクターラインにより、さらに洗練された前面部を演出している。
 側面の躍動的なキャラクターラインと高いベルトラインは、ガラス窓とボディのダイナミックな比例をさらに強調することにより、側面デザインの諸要素をスピード感ある形で表現した。
 また、ルノーサムスンの車としては初めて、「台風」ロゴを使用し、プレミアム・イメージとアイデンティティーを強調した。

 YFソナタの後面デザインも、やや目をつり上げたような姿を連想させる。
 一見、BMW5シリーズの後面と似ているという印象をふと抱きもする。
 秀麗なボディラインが後部で丸く集められたスタイルになっており、安定感がある。

■さまざまな輸入車の後面デザイン
 メルセデス・ベンツ・ニューEクラス後面部フェンダーのデザインは、メルセデス・ベンツの伝統がうかがわれる1953年の「Ponton」モデルのデザインを継承、現代的に再解釈した。
 また、後面部コンビネーションランプを採用し、洗練された印象を与えるだけでなく、後面部コンビネーションランプが側面まで回り込むようデザインされている。

 ニューアウディQ7は、「未来のアイコン」というビジョンに基づき、シンプルながらクラシックなデザインに重点を置いている。
 特有の流線型ボディラインとシングルフレームのグリルデザインにより、優雅さ、進歩性、ダイナミックさを強調してきたアウディは最近、ヘッドライトやサイドミラーをはじめ、テールライトにもLED(発光ダイオード)を採用し、ほかのブランドとは明らかに違う次世代デザイン要素として活用している。

 トヨタRAV4モデルの後面は、伝統的なSUV(スポーツタイプ多目的車)の姿をしている。
 LEDのテールライトや外部シェル内に装着されたスペアタイヤ、ドアハンドルとフェンダーフレア、フォグランプ、ルーフレールとクロスバー、リアシートのプライバシーウィンドウなど、伝統的な枠組みを保つことで、タフなイメージを十分に生かした。

 日産ムラーノのデザインコンセプトは、「モダンアート」だ。
 同車の後ろ姿にも、大胆なデザインが余すところなく生かされている。




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2010年2月24日水曜日

「アバター」

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 いま世界を総ナメにしている映画がある。
 3D立体映像の『アバター』。
 「avater」とは辞書によれば「インドの神:神仏の化身・権化」とある。


 註:破壊神のシヴァに対してヴィシュヌは保存神。
   このヴィシュヌの生まれ変わりが「アバタール」。
   通常あらゆる偉大な人物をアバタールとみなす。
   今日のヒンドウー教の中にはイエスをアバタールの一人とみなす一派もある。

 一神教というカゴにおさまっていた西欧だが、最近は日本のもの、中国のもの、そしてついにはインドの神仏まで持ち出してきた。
 それだけ文化文明に行き詰ってきたということであろうか。
 その内容が刺激的。
 敗北した西欧文明、といったところ。
 科学の驕りに、滅亡の危機がせまる、かな!
 
 なにしろミーハーならぬジージー的なおじいさんは見たくてしかたがない。
 まずは映画館にいった。
 でもパンフレットなどはない。
 なにしろ、無駄なことは一切しないのが、ここの映画館の方針。
 あったのは上映スケジュール表のみ。
 それもA4の紙に印刷しただけのもの。
 それを見ておどろいた。
 なんと「2時間40分」もやっている。



 なにしろトイレが近い。
 2時間ならどうでもないが、その前のCMとか予告編とかいれると3時間近くになる。
 別に席を立ってもいいのだが、でも途中で席をを離れるというのは、なんとなく興がそがれる。
 いわく、「『沈まぬ太陽』は途中にトイレ時間がある」よ、とのこと。
 日本航空の滅亡により、それまでJALの圧力で陽の目をみなかった映画が、やっと上映されることになり、家のものが早速見に行ったときの言葉。

 でもやはり途中で席を離れるのはなんとも気がひける。
 開演は7時半。
 そこで夕食時はツユものは口に入れず、お茶ものまずに映画に備えた。
 『おくりびと』のときは、冷房がきいていて、ポロシャツでいったら寒くて寒くて、腕をさすりながら見ていた。
 そのことも含めて、今回はいろいろ気を配った。
 下着にポロシャツ、ついでに長袖まで用意した。
 何しろ長い。
 対策はした方がいいに決まっている。
 ここの人はTシャツに短パン、それにビーチサンダル。
 私は長ズボンに靴下である。
 長袖は始まってすぐに着た。
 体が寒いということはなかったが、サンダルでいったせいか靴下を履いていても寒い。
 冷気が床上10cmにおどんでいるという感じ。
 しかたがないので、となりの席に脚を投げ出して横向きに映画を見ることにした。
 まあ、空いているのでどうにでもポーズはとれる。
 1列20人くらいの席に、2、3人。
 前と後ろのブロックがあるが、前のブロックは誰もいない。
 3、400人くらいの席はあるが、お客は数十人である。
 対策が効をそうしたのか、一度もお手洗いにいくこともなく見終えることができた。

 ところで、火曜日というのは人の動きの最も無い日。
 日本ならさしずめ水曜日にあたるかもしれない。
 よって、映画館等はすべて火曜日割引をしている。
 今回はそれに、そう「シニア」割引を加えて、「15ドル」であった。



 おそらくこれには3D用メガネ代も入っているのだろう。
 日本では500円とられたと聞いたことがある。
 火曜日割引では19ドルであるから、「4ドル」のジーサン割引があったことになる。

 

 前置きが長くなってしまった。
 さて映画だが、さすがに世界の人気を集めるだけある、3Dの迫力がすごい。 
 画面に吸い込まれていく。
 コンピュータグラフィックスの清華といったところ。
 美しく、そしてファンタジックな世界が続く。
 人気になるわけである。
 映像は緻密で、かゆいところまで手が届くほど。
 いったいどうやって、こういう画像・映像を作り出すのだろう。
 
 であるが、日本人の心象から見るとちょっと何かが足りない。
 映像は実に美しい。
 が、何かがない。
 以前に「千と千尋」を見たことがある。
 これも映像が美しかった。
 それにもう一つ、題名は忘れたが宮崎駿の作品をみたことがある。
 これも映像がよかった。
 この宮崎駿の作品とアバターを比べると、何か違う。
 どう違うかというと、宮崎作品は、
  「映像に詩情がある」
 ということである。
 映像の美しさからにじみ出てくる何かがある、ということである。
 アバターは映像は美しいが、この何かが出てこない。
 「美しい」
 ただ、それだけで終わってしまうのである。
 その美しさがかもし出すであろう、「背後のもの」、これがない。
 それを言葉にすれば詩情ということになるのであるが。
 そのために、深みがない。
 目でみる映画であるということである。
 「心に残るものがない美しい映像」ということである。
 見た、すごかった、で終わってしまう。
 おそらくこれは日本人の気質とアメリカ人の気質の違いによるものであろう。
 ストーリーが貧困ということも作用してはいるが。

 全体的な印象からいくと、
  (ターザン+猿の惑星+スターウオーズ)/3
 といってまず大きく間違うことはないだろう。
 3Dという特殊性をのぞけば、ウスッペラな映画である。
 アメリカの限界だろうか。
 しかたがないだろう。
 歴史の重みがないと、潤いがないし、心に響くものも育っていない。
 あるのは、その技術的表現力であり、過去を見ることができないならSFの世界しか、もぐりこむところがない。

 3Dがスゴイ
 この一言が、この映画のすばらしさであろう。


予告編1
http://www.youtube.com/watch?v=cRdxXPV9GNQ
予告編2
http://www.youtube.com/watch?v=d1_JBMrrYw8


 この3Dブームに刺激されたのか、テレビが3Dになるという、あるいはなったという。
 おそらくアニメは3Dにもっともしやすい番組だろう。
 アニメが3Dになったら、マンガ本が売れなくなるのではないだろうか?
 なんて心配をしてしまうのだが。
 一般番組をわざわざ3D用メガネまでかけてみることはないだろうから、番組が3Dで作られていても、普通に2Dで見られるようになっているのだろう。
 てな心配をしたら、ちゃんと解説ニュースがありました。
 なにしろ世の中便利に出来ている。


産経ニュース  2010.2.17 07:38
【イチから分かる】3Dテレビ 米国映画が追い風に
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/100217/biz1002170739002-n1.htm


 テレビのカラー放送が始まってちょうど50年、いよいよ「立体映像」を楽しむ時代がやって来る。
 今年(2010)は電機メーカーが家庭向けの3次元(3D)対応テレビを相次いで投入する
 「3D元年
 とされ、春以降、新製品がお目見えする見通しだ。
 ただ、すべての番組やソフトが立体で楽しめるわけではなく、視聴するには専用のメガネが要るなど、注意点も少なくない。
 3Dの何が“新次元”なのか、整理してみた。(森川潤)
                   ◇
 3Dテレビの最大の特徴は、メガネをかけて視聴した際、映像が画面を超えて飛び出したり、逆に画面の向こう側に行けそうな奥行きが表現されることだ。
 かつて、アニメなどで流行した「飛び出す映像」というよりも、「画面の中にいるような臨場感」(大手メーカー)を体感できる。
 3Dの映像自体は数年前から、米国映画を中心に人気に火がつき、日本でも今年、映画「アバター」が記録的なヒットとなった。
 米国では、今後すべての映画を3D化する制作会社も登場している。
 この映画でのブームを追い風に、電機メーカー各社は3Dテレビを投入する。
 今春にパナソニックが対応プラズマテレビを発売するのを皮切りに、ソニー、東芝、韓国サムスン電子などが参入する見込みだ。
 気になる価格だが、パナソニックが4月に発売するモデルはメガネ1個とセットで50型が43万、54型で53万円。
 メガネは別売りで約1万円となっている。
 現行の機種に比べ6万~7万円高めとなるものの、夏以降、各社の投入で激しい価格競争が予想されている。

 3Dの原理は、左目と右目で別々の映像を見ることで、立体を見ているかのように錯覚させるのが基本的な仕組みだ。
 1秒間に左目用と右目用の映像を60枚ずつ交互に映し、専用メガネがそれに対応して高速で映像を切り替えることで、立体視聴が可能となる。
 メガネのシャッターは、かけている本人が気づかないぐらいに速い。
 各社とも、使用する技術はほぼ変わらない。

 ただ、3Dテレビを購入したからといって、すべての映像を立体で見られるわけではない。
 現時点で3D対応の放送は少なく、ブルーレイディスク(BD)再生機を使ってソフトを見るのが一般的となりそうだ。
 このほか、ソニーの家庭用ゲーム機「プレイステーション3(PS3)」のゲームソフトも対応する。
 逆に通常の2次元(2D)映像を見る際は、3Dテレビでも見ることができる。
 当面、3D専用の映像機器で撮影した映像が主なコンテンツとなるが、2D映像を3Dに変換する技術やメガネなしで見られる技術も開発されつつある。
 今後の展開に熱い視線が注がれそうだ。
                   ◇
コンテンツの充実課題

 3Dテレビに欠かせないのが、対応コンテンツの充実だ。
 放送波の視聴が少ないだけに、ブルーレイディスク(BD)やゲームなどが普及しないかぎり、3Dテレビも“宝の持ち腐れ”に終わりかねないからだ。
 電機メーカー各社もこれまでのテレビ技術にとどまらず、映画や放送の制作会社との提携を進めるなど、コンテンツ面の競争も激しさを増している。
 ソニーは今月、米国ハリウッド近郊に「3Dテクノロジーセンター」を開設。
 撮影技師やカメラマンに3Dの撮影方法を教える態勢を整えている。
 パナソニックも同社のハリウッド研究所を通じ、映画業界との連携を強める構えを見せる。
 今後、人気3D映画がBD化されるのを見据えて、制作現場から関与を深めていくのが狙いだ。
 すでに、両社は米で3D専門の放送局を設立したり、独占契約を結ぶなど、対応番組の拡充にも余念がない。
 日本でも、衛星放送「BS11」が試験放送を開始している。
 ケーブルテレビのジュピターテレコムが4月から番組配信をスタートするほか、CS放送のスカパーJSATも、夏から放送を開始する予定だ。
 しかし、地上波放送の動きはまだほとんど出ていない。



 散歩をしていたら近くの公園のネットフェンスにポスターが張ってあった。
 3月3日、午後7時、この公園で映画を上映します、というご案内。
 椅子と毛布はご持参ください。
 アイスクリーム販売があります。
 もちろん3Dではない。



 遥かなる少年時代のこと。
 年に1、2度、近くの公園で映画をやった。
 布のスクリーンが張られ、ゴザを持って夕方から席とりをした。
 そのうち見上げる首が痛くなって、ゴザに寝転んでしむことになった。
 それでも楽しいものであった。
 雨が降ったら、落胆どころか悲しみにつつまれたほど。
 ここの子はそんなことはないだろう。
 公園のはす前にあるブロックバスターへいけば、そのビデオが借りられる。
 どちらかといえば、ワイワイガヤガヤでアイスクリームを食べるほうのほうが楽しいことなのだろう。 


● 花いろいろ





[◇  2010/03/20]



 日豪プレス4月号にアバター関係の記事が2本ありましたので紹介しておきます。




25today
http://top.25today.com/interview/celebrity_interview/post_1714.php#a017425

 世界中でメガ・ヒットを記録し社会現象とまで呼ばれている映画『アバター』。
 史上最高の製作費300億円をかけた、コンピュータ・グラフィックス(CG)によるSF超大作だ。
 それまでの世界興行収入第1位だった自身の監督作品『タイタニック』から構想14年、ジェームス・キャメロン監督が“映画史の革命” と銘打って世に送り出し、わずか39日で約1,700億円という興行収入の世界新記録を達成。
 アカデミー賞では大本命として、作品賞、監督賞、視覚効果賞など、史上最多の9部門にノミネートされている。
 その『アバター』の制作を支えた日本人がいる。
 同映画のデジタル映像制作をほぼ一手に引き受けたニュージーランドのウェタ・デジタル(WETA Digital)社で、3年半にわたって『アバター』の制作に携わったクリエーター、多田学さんに話を聞いた。

 22世紀を舞台にした『アバター』の主人公は、生身の俳優が演じる車椅子に乗った元海兵隊員。
 地球から遠く離れた惑星「パンドラ」で行われる資源開発プロジェクトのために、青い皮膚を持つパンドラの住民ナヴィ族と人間の遺伝子から造られた肉体に意識を送り込み、“アバター”となって美しいその惑星に入り込む。
 そこでさまざまな発見と愛を経験した彼は、やがてその星の自然と文明を守るための戦いに身を投じていく——。

 人間以外のほとんどすべてがコンピュータ上で創造されたこの映画。
 観た人の反応は、最高傑作だと興奮する人もいれば、ストーリーがシンプルすぎる、という人までさまざまだが、世間はこの映画について語らずにはいられない。
 特に「映像がものすごい」「架空のCGキャラクターなのに感情移入した」——その2 点は、皆がそろって声を大にする。
 実際に、劇場で渡される眼鏡をかけ、その話題作を「体験」すると、奥行きのある立体映像に、まるでその世界の中に入っているかのような感覚となり、誰もが驚くに違いない。
 映画という芸術の形態が文字通り、2次元から3次元へと“深化”していく瞬間を目の当たりにしているという興奮を感じる人も多いだろう。


絶大なプレッシャーの中で

 「ジェームス・キャメロン監督の渾身の自信作、映画史上最高の予算ということで、僕たちへの絵に対する要求、執念はハンパのないものでした。
 しかも全編リアルなフルCG(すべてがコンピュータ・グラフィックスによる映像)で、3D(シアターで専用眼鏡をかけて観る立体映像)の作品という、前代未聞の野心的な企画だったので、最先端技術とのせめぎ合いの連続。
 さまざまな意味でハードルが高く、監督もスタジオもプロダクションもプレッシャーは絶大なものでした」。

  同映画に携わったCGテクニカル・ディレクター、多田学さんはそう振り返る。

 -------<略>-----


Profile
 多田 学 (ただ がく)

 千葉大学デザイン工学科で工業デザインを学ぶ。
 1993年スティーブン・スピルバーグ監督の『ジュラシック・パーク』をはじめとした、ハリウッド映画のCGの台頭に感化され、大学に通う傍ら産学協同のクリエーター養成スクール、デジタル・ハリウッドでCGの基礎を学ぶ。
 1997 年大学卒業とともに渡米。
 LAで視覚効果CG制作会社、デジタル・ドメインに勤務した後、2003年にNZのウェタ・デジタルに転職。
 『Xファイル』『アイ,ロボット』『デイ・アフター・トゥモロー』『ラブリーボーン』『ディストリクト9』など、多くのハリウッド映画でCGの視覚効果やライティング(照明効果)に携わる。
 アカデミー賞視覚効果賞を受賞した『キング・コング』(2005年)ではライティングのリード・アーティストして活躍。
 映像革命といわれる『アバター』でも、前代未踏のリアルなフルCGで立体映像の製作に、ライティングのテクニカル・ディレクターとして携わった。








[◇  2010/03/23]

任天堂ゲーム機、6年ぶり完全新型発売へ 裸眼で3D 2010/03/23 17:56
http://www.asahi.com/business/update/0323/OSK201003230076.html
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 任天堂は23日、新型の携帯型ゲーム機「ニンテンドー3DS(スリーディーエス)」を2010年夏以降に発売すると発表した。
 特別なメガネなどをかけず、裸眼で立体(3D)映像が楽しめるのが特徴。
 6月に米ロサンゼルスで開かれるゲーム見本市「E3」で詳細を発表するという。

 新型機は現在のニンテンドーDSと同様に2画面やタッチパネル機能を備え、DS用のソフトも遊ぶことができる。

 シャープが開発している裸眼3D液晶パネルを採用するとみられ、2004年11~12月に発売されたDS以来、約6年ぶりの完全な新型機となる。






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ショートプログラム


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● 朝鮮日報より


 いや、すばらしい。
 キム・ヨナの演技。
 朝鮮日報のから。

朝鮮日報 記事入力 : 2010/02/24 15:03:23
http://www.chosunonline.com/news/20100224000061

 完ぺきと言っていい、非常に質の高い演技だった。
 バンクーバー冬季五輪のフィギュアスケート女子シングルは24日(韓国時間)、パシフィック・コロシアムでショートプログラム(SP)が行われ、キム・ヨナは安定した演技で技術点(TES)44.70点、構成点(PCS)33.80点の計78.50点をマークし、首位に立った。
 キム・ヨナの78.50という得点は、フィギュア女子のSPの世界歴代最高点。
 この日のキム・ヨナは全くのノーミスで、安定した技術と高い芸術性で高得点をマークした。
 バンクーバー五輪の審判団には、キム・ヨナにとって「相性の悪い」審判がいる。
 テクニカル・スペシャリストのロリオル・オーバーウィラー・マリアム氏(スイス)だ。
 世界最高の演技と技術を見せるキム・ヨナに対し、厳しいジャッジを下してきた。
 2008年11月のグランプリ(GP)シリーズ第3戦のSPでは、キム・ヨナはトリプルフリップ-トリプルトーループの連続ジャンプをきれいに決めたが、「ロングエッジ(エッジの使い方の誤り)」の判定で減点。
 また、フリーの演技でもエッジに関して問題ありとの判定を受けた。
 当時、キム・ヨナに減点やアテンションマーク(要注意)を付けた審判が、このマリアム氏だ。
 昨年末のGPファイナルでもダウングレードの判定を下した。
 当時の審判団9人のうち、8人がキム・ヨナのルッツに加点し「完ぺき」と評価したのに対し、マリアム氏だけは違っていた。
  だが、今回の五輪でキム・ヨナは、より優れた演技で完ぺきな滑りを見せた。
 結局キム・ヨナは、実力で審判との対決にも「勝利」。
 SPを完ぺきに決めたキム・ヨナは26日(韓国時間)、金メダルへ向けてフリーの演技に臨む。


 フリーが楽しみです。





● 「newsis」より

 
 キム・ヨナを見て、ここでやめておけばいいのですが、ついつい中央日報をのぞいてしまう。
 「やめられない止まらない、中央日報
 これも結構楽しい。
 完璧におもしろい

 ヒュンダイの「ソナタ」がアメリカで「最高安全車」に選ばれたというもの。
 ソナタはこちらでも走っており、フォード、コモドアの没落とともに上昇気流に乗っているのが現代自動車。
 おそらくは、トヨタの次に多くみうけられる車は「ヒュンダイ」といっても過言ではないほどに、ポピラーな車になっています。
 その「ソナタ」が最高級安全のお墨付きをもらいました。
 数日前の2月19日の記事です。


2010.02.19 16:24:4 ⓒ 中央日報
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=126401&servcode=300&sectcode=320

 新型ソナタの性能が米国で相次いで好評を受けている。
現代(ヒョンデ)自動車(会長・鄭夢九)の新型「ソナタ」が米国高速道路安全保険協会(IIHS)が評価した「最高安全車」に選ばれた。
IIHSは正面・側面・後方・ループ衝突テストですべて最高等級の「優秀」を受けた車のうち、車体姿勢制御装置(VDC)を装着した車を「最高安全車」に選定し発表する。
 昨年は「ソウル」「ジェネシス」も最高安全車に選ばれた。
これに先立ち新型「ソナタ」は、米国最大中古車残存価値評価機関オートモーティブリースガイド(ALG)の「3年後残存価値評価」で同級車種の最上位圏に入った。


 ところで今日の記事。
 「
どうしてこうなるの!


2010.02.24 10:30 ⓒ 中央日報
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=126547&servcode=300&sectcode=320

 米国で販売された2011年型「ソナタ」の一部の車両でドア開閉装置に欠陥が見つかり、販売が中断された。
 24日、米国自動自専門紙オートモーティブニュースなど一部の海外報道によると、現代車米国法人は「VFソナタ」の前方ドア開閉装置に問題を見つけ、該当ディーラーにこれを通知し販売中断を指示したという。
現代車の米アラバマ工場で生産したこのモデルは現在まで約1300万台が売れ、在庫は5000台程度。
 現代車本社の関係者は「自社の検査で問題がある車は修理中と聞いている。具体的な内容は把握中」と説明した。


 最高安全車が「販売中止」。
 どうもわからん!
 さらにわからないのが、
「このモデルは現在まで約1,300万台が売れ、在庫は5,000台程度。」
 という記事。
 2011年型がすでに「1,300万台」売れているという。
 今年はまだ2010年である。
 型式として翌年をつけるのはよくあることで、どうということもないのだが「1,300万台」とは何か?
 ちなみに、トヨタの世界全体で売り上げる年間台数は「750万台」である。
 その2倍近くを、来年の型式を命名した車ですでに売り上げているという。
 わからん!

 wikipediaを見てみた。
 こうある。

 6代目(YF型、2009年-)通称・YFソナタ [編集]

* 2009年9月17日、韓国国内で発表・発売。
 国内市場の反応は凄く、契約件数は発売から半月足らずで月販目標(17,000台)を大きく上回る5万台を突破した。
* 2010年初めには北米、2011年初めには中国でもそれぞれ生産・販売をスタートさせ、2011年からは全世界で年間45万台の販売を目指す。


 おそらくはこの車種の2011年型だと思うが、2011年で全世界で45万台を目指す、とある。
 もし年間45万台売れたとして、1300万台販売するには、
  「29年」
 かかるはずである。
 それをもうすでに売ってしまったという。
 この記事、どうなっている。
 「
いやいや、だから面白い!
 これがまともにワールドワイドで配信されているのだ。
 まったく、たまらない。

 もちろんこれは間違いで、おそらく「1,300台」でしょう。
 しかし、1,300台しか売れていないのに、5,000台のストックがあり、ドアの開閉というごくごく基本的なところに支障があって「販売中止」ということになると、これはちょっと面倒なことになりそうです。
 でも、あわせて6,300台ほどですからなんとかなるでしょう。
 早目にみつかってなによりです。





[◇ 2010-02-25以降 ◇]

 「ソナタ」はリコールされてしまった。
 きっとトヨタの「なんでもリコール作戦」にやられたのだろう。
 ちなみにやはり「1,300万台」ではなく、たったの「1,300台」でした。
 在庫をあわせるとリコール対象は「46,000台」という。


2010.02.25 08:30:41 ⓒ 中央日報
現代車、「YFソナタ」5万台を来月リコール
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=126583&servcode=300&sectcode=320

 現代(ヒョンデ)自動車が24日、国内外で生産された新型「YFソナタ」約5万台を3月中にリコールすると明らかにした。
 現代車は「顧客の安全を最優先とする経営方針に基づき、YFソナタのドア開閉装置の誤作動を安全問題に格上げし、自主的にリコールを実施することにした」と説明した。

 これに先立ち23日(現地時間)、米国自動車専門紙オートモーティブニュースは「アラバマ工場で生産したYFソナタのドアが完全に閉まらないという問題があり、リコールされることになった」と伝えた。
 今回見つかった欠陥は、前方ドアの内側の取っ手(インサイドドアハンドル)を引っ張った際、その上にある開閉装置(ドアロック)が一緒に動いてドアに異常が生じ、閉めようとしても閉まらないというものだ。
 リコール対象車は国内では昨年12月6日以前に生産された約4万6000台。
 米国では今月16日以前に生産された車両のうちすでに販売された約1300台とディーラー店にある約5000台。
 現代車は国土海洋部と米国高速道路交通安全局(NHTSA)に通知し、来月、顧客にリコール案内文を送る予定だ。
 該当顧客は案内文に出ている日程に基づいて現代車サービスセンターを訪問し、修理を受ければよい。

 また現代車米国法人(HMA)は現地ディーラー店にある車について「問題点を解決するまで販売を中止する」と明らかにした。
 ただ今月17日以降に生産された車には問題がなく、販売を続ける方針だ。
 現代車米国法人は先月から米国を主要拠点にして「YFソナタ」を販売している。
 現代車は昨年11月、エンジン回転数1800rpm付近で「YFソナタ」の加速ペダルと車体が振動する 現象について、リコールではなく無償サービスを行っている。
 国内インターネットサイトの各種ソナタ同好会では、ドア開閉装置の異常などについて昨年末から問題点を提起してきたが、その間、現代車は「異常はない」と明らかにしていた。
 一部からは現代車の今回のリコール決定について「トヨタ効果」という分析が出ている。
 トヨタが速やかにリコールを実施せず波紋が広がったため、現代車が急いで鎮火に乗り出したと、米メディアは解釈している。



2010.02.25 10:08:11 ⓒ 中央日報
トヨタ波紋で学習効果を得た現代車…米メディア指摘に直ちに「リコール」
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=126590&servcode=300
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=126591&servcode=300

 現代(ヒョンデ)自動車の今回の新型「YFソナタ」のリコールは、遅い対応で手の施しようもなく波紋が広がったトヨタの前轍を踏まないという意志が込められている。
 今回問題になったドア開閉装置の欠陥は昨年末から消費者が問題を提起してきたものだ。
 現代車はその間、特別な措置を取らなかったが、トヨタ波紋が広がった後、‘迅速対応’へと旋回した。

 現代車の関係者は「昨年12月6日まで生産した約4万6000台が問題の車両」とし「その後に生産された車は改善された開閉装置を付け、問題を解決している」と説明した。
 したがって「YFソナタを契約し、現在納車を待っている顧客は全く問題がない」と付け加えた。
 この関係者は「納車が遅れる可能性もない」と強調した。

 現代車は従来の「NFソナタ」とは違い、「YFソナタ」の内部にインサイドドアハンドルを新しく取り付けた。
 室内でスイッチでドアを開閉できるようにしたのだ。
問題はドア開閉装置(ドアロック)の誤作動。
 ドアをロック状態にしても、内部の電子装置から起こる‘干渉現象’でロックされないことがあるという。
 この場合、運転手がドアをロックした思い込んで走行し、急カーブを曲がった場合、ドアが開く可能性もある。
 安全と関係がない技術的な問題なら無償サービスで解決することもできるが、走行中にドアが開く可能性があるなら、これは国内外の関連法規上リコール対象となる。
 現代車の関係者は「通常ドアがきちんと閉まっていなければ運転席の計器板に警告が出てベルが鳴るが、ドア開閉装置に異常が生じると、こうした警告灯が作動しないこともある」とし「安全が問題になりうると考えてリコールを決めた」と説明した。
 現代・起亜(ヒョンデ・キア)車の鄭夢九(チョン・モング)会長は米国出張中、「YFソナタ」ドア開閉装置の欠陥について報告を受けた。

 23日(現地時間)、鄭錫洙(チョン・ソクス)現代モービス副会長ら役員陣30人とともに米ロサンゼルス空港に到着した直後、米国自動車専門紙(オートモーティブニュース)の「YFソナタ」ドア開閉装置欠陥報道に接した。
 近隣ファウンテンバレーにある現代車米国法人(HMA)に向かった鄭会長は詳しく報告を受け、激しく怒りを表したという。
 現代車がこうした問題に事前に対応せず、米メディアが先に報道したからだ。
この日の会議に出席したある関係者は「品質問題に関しては絶対に譲らない会長は、報告を受けた後、『なぜこういうことが起きたのか』と強く叱責した」と伝えた。

 米メディアは、トヨタに続き外国企業の品質を隅々まで暴く姿勢だ。
 特に米ビッグ3(GM・フォード・クライスラー)の苦戦は日本・韓国などアジア自動車企業の躍進から始まったものと認識している。
 この5年間、現代・起亜車は米国で毎年、広告販促費を30%以上増やしている。
 米国現地では、トヨタのリコール問題が現代・起亜車品質問題に広まる場合、相当な衝撃になるという観測も出てきている。
 自動車評論家のシム・ジョンテク氏は「現代・起亜車が国内消費者の意見に耳を傾ければ米国内の品質不良問題を事前に解決できるはず」と述べた。

◇YFソナタ=現代車が昨年9月から販売している中型セダン。
 ‘第5世代ソナタ’と呼ばれるにこの車は05年から4500億ウォン(約380億円)の開発費が投入された。
 スポーツカー形態のデザインや中型車では優秀な2等級燃費などで人気がある。
 今年1月末までに7万5200台が売れている。
 当初は購買契約から納車まで3カ月ほどかかったが、現在は1カ月に短縮されている。




 ちょっと上の説明では分かりにくいので朝鮮日報から。


朝鮮日報 記事入力 : 2010/02/25 10:47:36
http://www.chosunonline.com/news/20100225000037




 これ、ちょっとマズイ。
 というのは、リコールの大半は「韓国国内生産車」である。
 つまり、品質そのものがが疑われることになる。
 逃げ場がない。
 今後の対応には十分慎重にならないといけない。

 さてさて、つぎにスズキ・日産・ダイハツがリコールに入った。
 トヨタの「なんでもリコール作戦」がじわじわと効いてきた。
 さあ、これから体力勝負の段階に入っていく。
 生き残れるのは誰か。
 まず、トヨタ。
 仕掛け人がトヨタである、まったくなんてこった。


2010.02.26 15:09:33 ⓒ 中央日報
「YFソナタ」の欠陥の実体は? なぜ今ごろリコール?
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=126666&servcode=300&sectcode=320

 現代(ヒョンデ)自動車が24日、国内外の新型「YFソナタ」5万台を対象にリコールを発表したが、いくつか疑問点が出てきている。
 まずドアロックの欠陥が正確にどういう内容かという点だ。
 現代車は昨年末にこの欠陥を確認して部品まで変えたが、今になってリコールに踏み切った。

 産業研究院のイ・ハング機械産業チーム長は「米国でドアロック問題が見つかった車はわずか2台と伝えられているうえ、国内ではすでに問題点を把握し、違う部品を使用しているだけに、品質イメージに打撃はないだろう」と述べた。

◇どんな欠陥?=現代車は誤作動の原因について、「ドアラッチ」(door latch)という部品の異常と説明している。
 YFソナタは、運転手の便宜のために運転席のドアがロックされた状態で内部のレバーを引くと、自動でロックが解除されるように設計されている。
 しかし運転手のミスまたは別の理由からロックされた状態でレバーを引いてドアを開けた場合に問題が生じる。
 ロックされた状態でドアを開けた後、ドアを閉めようとすると、ロック装置が押されきちんと閉まらないということだ。

現代車側は「ドアがきちんと閉まらない場合、手でロックを解除すると元通りになる。
 ドアがきちんと閉まらなければ警告灯がつくので、ドアが開いた状態で運転する可能性はほとんどない」と説明した。
 匿名を求めた自動車部品研究院の関係者は「車ごとに構造が異なるため正確には分かりにくいが、YFソナタのドアロックは設計自体に問題があったようだ」と述べた。

◇欠陥はいつ確認?=現代車は「国内では昨年9月の発売後12月6日の生産分(約4万6000台)までがリコール対象」と発表した。
 12月7日以降の製造車には問題がないドアラッチを取り付けたということだ。
 結局、この時期に現代車がドアラッチの問題点を確認し、12月7日以降の生産分から改善措置を取ったということだ。

 これに関し現代車の関係者は「当時は安全に大きな影響を及ぼすリコール懸案ではなく、一般的な品質問題だと判断した」とし「しかしトヨタのリコール問題で消費者の関心が高まり、より積極的に対応するため安全問題に格上げしてリコールに踏み切った」と説明した。

◇どのようにリコール実施?=現代車はリコール対象車のドアラッチ部品を丸ごと取り替える計画だ。
 前方ドアを外してドアラッチを交換するには1時間ほどかかる。
 現代車の関係者は「部品さえ取り替えればドアロックは正常に作動する」とし「YFソナタ以外の車種には別のドアラッチ部品が入るため問題はない」と述べた。


 だんだん話が面白くなってきている。
 なにしろアメリカの公聴会はヤラセを含んで、漫才劇。
 議員さん方は今年の選挙を睨んでやっている。
 トヨタは日本の会社だがアメリカの企業に名を連ねているほどの地元貢献度の高い会社。
 決して日本からやってきた豊田社長をつるし上げることはしない。
 つまり、日本からトヨタの総帥を引っ張り出したことだけでも、有権者に十分アピールする、というわけである。
 誰もがソロバンをはじいている



● 花いろいろ

2010年2月20日土曜日

トヨタ・バッシング

_





● 高橋大輔:新聞報道より


 キム・ヨナを楽しみにしているのだが、その前に男子のフィギアがあった。
 「男子!」、あまり興味がない。
 でも、まあ日本選手が出ているのでとりあえず見てみよう、とテレビをのぞいた。
 スケーターは高橋大輔。
 出だしは4回転ジャンプで尻もち。
 まあ、こんなところだろうな、と思った。

 がである。
 それからがすごい。
 え、日本選手にこんなのがいたの?
 といったところ。
 テレビの演技にのめりこんでしまった。
 すごい、すごい、すごい。
 スケートではないのだ。
 氷上のダンスなのだ。
 スケートを感じさせないのだ。
 それも、抜群のレベル。
 ウーン、日本選手を見損なっていた。
 銅メダル。
 尻もちついて銅メダル。
 何ともいえない、恐ろしさ。
 
 金メダルはアメリカ。
 またこいつがすごい。
 フィギアスケートをやるにはバカでかい。
 まるで陸上選手。
 こちらのアナウンサーが「マッチョ」といっていたが、まったくマッチョなスケーターである。
 決してダンサーとはいえない。
 が、そのパワーでむんずとフィギアを掴みとり、あとは勝手きままなダンシングスケート。
 でも、そのパワーたるや並外れている。
 まるで高橋とは好対照。
 いろいろな選手がいるもんである。

 高橋大輔のユーチューブ。

高橋大輔EYE
http://www.youtube.com/watch?v=NdiwZWzchIQ







● キム・ヨナ newsisより

 キム・ヨナはどうしているかなと思ってまた韓国の新聞サイトをのぞいてみた。
 キム・ヨナのほかに、どうも韓国の反日記事というのは病みつきになる。
 一度読んだら、次はどんな記事が書いてあるか、楽しみでしかたがない。
 麻薬である。
 反日を期待してページをくくったら出てきたのがこの記事。

2010.02.18 11:19:54 ⓒ 中央日報
【クローズアップ】トヨタ問題を眺める相反する視点(2)
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=126339&servcode=300
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 ジェフリー・ライカー氏「品質は今もライバルを圧倒…リコール批判は行き過ぎ」

 日本トヨタ自動車の大量リコール問題は収まる気配がない。
 トヨタは来週、米国下院公聴会でリコール問題について釈明する。
 その間、トヨタの品質神話を高く評価してきた専門家らさえも、トヨタ生産方式(TPS)と日本式経営の限界を指摘している局面だ。

 しかしTPSに関して米国最高の専門家とされる米ミシガン大産業工学科のジェフリー・ライカーライコ教授(60)は、

 リコール後に米メディアが提起しているトヨタの品質に対する批判は、真実と相当な距離がある。

とし、

 トヨタは特有の‘トヨティズム(トヨタ精神)’で今回のリコールを招いた問題点を見いだし、速やかに改善しながらより強くなるだろう。

と主張した。

 今回のインタビューは2度の電子メール交換で行われた。
--大量リコール波紋がまだ広がっている。実際にトヨタ車の品質と安全性に問題が生じたのか。


 顧客の苦情に対してトヨタにふさわしくない遅い対応をし、大量リコールを招いた面はある。
 しかしトヨタ車が他のライバル車に比べて安全でないとは言えない。
 昨年の秋、フォードが運転制御装置の異常で800万台をリコールしているし、該当車で550件を超える火災事件が発生したが、米メディアはこれを全く問題にしなかった。
 これと比較すると、最近のトヨタのリコール問題に対する批判は度が過ぎるようだ。


--今回のリコールは一度ではなく持続的に行われ、800万台を超えた。品質が悪化したのでは。


 リコールをしたからといって品質が悪化したと解釈することはできない。
 トヨタは最近の各種品質指数で他社を圧倒している。
 昨年の自動車専門調査会社JDパワーの初期品質指数でトヨタは20部門のうち10部門で1位になった。
 製造業ならリコールは避けられない経営行為だ。


--リコールの原因についてさまざまな原因と推測が出ている。


 明らかになったリコールの理由はゴムのフロアマット、加速ペダル、ブレーキシステムのソフトウェア欠陥の3つだ。
 マットがフロアに固定されていない場合、加速ペダルを押すということだが、これはトヨタだけでなく他社の車でも起こりうる。
 残り2つの欠陥は設計上の問題だ。
 トヨタが部品会社に発注した設計の承認はすでに7年前のものだ。
 7年間に2つの設計を失敗したとすれば品質管理上それほど悪い数値ではない。


--ではトヨタは何が問題なのか。


 トヨタが消費者の苦情にもっと速やかに対処しなかったという点だ。
 これはトヨタが強調する問題点を自ら見いだしてカイゼンするというTPSにも反する。
 TPSで最も大きな罪悪は問題点を隠すことだ。
 リコール前にトヨタの強みがきちんと作動しなかったというのがもっと大きな問題だ。


--欠陥が安全に関する事故につながれば、消費者は不安になるしかない。


 自動車は極めて複雑な機械なので、使用上で生じるミスを予測したり、問題点を追跡したりするのは難しい。
 どの自動車会社も完ぺきではない。
 問題はメディアのトヨタ批判が公正でないという点だ。
 フォードの中型車であるフュージョンハイブリッドもプリウスと同じブレーキシステムに問題が生じたが、フォードはリコールをしなかったし、メディアもこれに言及しなかった。


--協力会社の納品単価を無理に引き下げて品質が悪化したという見解もある。


 トヨタは競争力向上のために攻撃的にコスト削減に取り組んできた。
 韓国の現代・起亜(ヒョンデ・キア)車がしてきたことと同じ方式だ。
 トヨタは内部的に生産効率化と品質向上を試み、協力会社に同じ水準を要求しただけだ。
 納品価格の引き下げとリコールは別の問題だ。


--リコール後のトヨタに対する展望は。


 危機をチャンスにし、さらに強くなるのがTPSだ。
 消費者の信頼を回復するためにはトヨティズムの原論に戻らなければならない。



 何か、社是に反する記事ではないだろうか。
 これ、中央日報で許されるのだろうか。
 ちょっと、気持ちが悪い。
 この記事を書いた記者はクビになるかも。
 ちょっとどころかえらく心配。
 ちなみに記者の名前は入っていない。

 一般的にみても、今回の問題はゆがんでいる。
 ビッグスリーの労働組合に対するデトロイトの議員の選挙対策であろう。
 針のものを棒にして、「品質」を「完璧」にすり替えている。
 でも、これはしかたあるまい。
 トヨタはやってはいけないことをやったのだ。
 ビッグスリーを崖の下に突き落としたのだ。
 自動車産業とはアメリカ産業でもある。
 ここまでコケにされれば怒るわな。
 トヨタは獅子の尻尾を踏んでしまったのだ。
 アメリカ国民の誇りを踏みにじってしまったのだ。
 アメリカ人としては感情の捌け口を求めていた。
 そのターゲットがトヨタということである。

 でも日本人の誰もがこのことを心配していない。
 なんとなれば、5,000億円もの予備金をかかえ、今回の対策には2,000億円使うという。
 つまり、トヨタの営業利益からの積立金が半分ほどに減るだけのことでしかないのである。
 どうひっくり返ったって、トヨタは高品質車であることに変わりはないのである。
 それでトヨタの評判が地に落ちるなんてことはまるでありえないのだ。
 ハイブリッドにしても電気自動車にしても、最先端を走っていることに変わりはないのである。
 ちょっと、回りがやっかんでいるだけなのである。
 出るクイが叩かれただけなのである。
 日本国民にとって痛みもしないし、腹立たしさもない。
 ただ、
 「ちょっと、トヨタがやりすぎた
だけなのである。
 アメリカ人が苛立つのも十分に分かるのである。

 世界の車で、トヨタは圧倒的に安全なスタンダード車として揺らぎはしないのである。
 が、しばらくトヨタは自制したほうがいい
 生産量を750万台から740万台にするといっているが、700万前後くらいに落としたほうがいい。
 もう市場制覇など考えないほうがいい。
 これからは共存の道を歩むべきだろうと思う。
 今回の件はトヨタのおごりから出てきたものだと思う。
 本人は悪くないが、そうは回りはとらないということである。

 だが、今回の件は将来に多くの問題を残した。
 まず、リコールすべきレベルを押し下げてしまった。
 品質ではなく完璧を求めるとなると、これ一筋縄ではいかない。
 トヨタならクリアできるが、他の会社ではできそうにもないレベルまでリコールの幅を広げてしまったのである(トヨタの将来を見据えた戦略のようにもとれるのだが)。
 次にトヨタが生産を自制するということは工場のある国や州の雇用に重大な問題を生じさせることになる。
 トヨタはグローバル企業として海外に積極的に出ていった。
 とすれば地元の社会問題、政治問題になってくる。
 下手するとアメリカはブーメラン効果で首を絞めることにもなりかねない。
 さあどうなっていくのだろう。
 トヨタはここ2,3年静かになるだろが、回りにはどんな影響が出てくるかであろうか。

 トヨタは静かにしている間に、あたかも
 「豊国の興廃この一期にあり、社員一丸奮励努力せよ」
とばかり狂気のように先端技術開発とレベルアップに持ち前の力を傾注するだろう。
 果たしてその結果としてどんな事態が待ち受けていることになるのだろうか。
 叩かれた企業は強くなるというのが一般セオリーである。
 気がついたら体力のあるトヨタの「何でもリコール戦略」にうかうかと乗せられ、軒並み、周囲の自動車会社がガタってしまった、ということも考えられるのである。

 ジャパンバッシングは「経済バッシング」から、「文化バッシング」へと着実に進行している。
 「経済の時代は終わった。これからは文化だ!
 とばかり、日本は経済から文化へとターゲットを変えて世界進出を試みている。
 あまりの日本文化の野放し的蔓延に苛立ちを隠せないのがいまの世界だ。
 これからどんどん「ニッポン文化バッシング」が過激にレベルアップしていくだろう。
 トヨタと同じく「日本のやりすぎ」。
 さあ、どうなることやら。
 経済戦争の次は「文化戦争」がはじまる。
 こいつは厳しいぞ!

 そういえば、こんな記事もありました。


2010.02.05 11:03:41 ⓒ 中央日報
【社説】トヨタ惨事…指を差されれば潰れる世の中
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=125991&servcode=100&sectcode=110
--------------------------------------------------------------------------------
 トヨタ自動車のリコール事態は鳥肌が立つほど恐ろしい事件だ。
 反射利益に浮かれるにはあまりに残忍だ。立場を代えて考えてみよう。
 現代・起亜(ヒョンデ・キア)車や三星(サムスン)電子が俎上に載せられていればどうなっただろうか。
 欠陥疑惑が底マット-加速ペダル-電子式制御装置に広がる真実ゲームにきちんと対処できるだろうか。
 米国の政・官・民の無差別乱打戦にどれだけ耐えられるだろうか。
 数千億円にのぼるリコール費用と天文学的規模の‘懲罰的賠償’に耐えられるだろうか。
 トヨタ車は230万台という大量の修理用部品を短期間に日本で生産し、米国に空輸し、リコールに対応している。
 韓国企業もこうした対処能力を見せられるのだろうか。

 トヨタ車の苦難は他人事でない。
 トヨタはグローバル生産体制を構築しながらコスト削減に力を注ぐ過程で大規模な惨事を招いたという指摘を受けている。
 「部品の共用化」と「部品の現地調達」で品質管理がずさんになったということだ。
 こうしたグローバル生産戦略は韓国企業も同じだ。
 同じ道を歩んできたのだ。
 韓国企業がこうした‘罠’を避けられるという保証はない。
 すべてのグローバルメーカーが潜在的に抱いているリスク要因だ。
 トヨタのリコール事態はいつ、どこで再発しうる悲劇だ。

 世界自動車産業の過剰設備は昨今のことではない。
 08年基準で自動車生産能力は8000万台を超えるが、販売台数は6376万台にとどまった。
 にもかかわらず中国・インドなど新興開発国は小型車の生産を増やし、過剰設備は累積している。
 グローバル経済危機当時、金融を緩めて収拾したため、リストラは進行しなかった。
 今後の自動車市場の展望が暗いというのも問題だ。
 各国が財政を注ぎ込んだ老朽車買い替え支援プログラムが最終段階に入ったからだ。
 自動車企業ははるかに狭い市場をめぐって激しい生存競争を繰り広げるしかない。

 トヨタ非難戦には米国の議会・政府、ビッグスリー、自動車労組、メディアまでが加勢した。
 ここに世界1位に対する牽制と嫉妬、国民感情が入り乱れていることは否定しがたい。
 トヨタ車の公式謝罪の効果は期待できる雰囲気でない。
 こうした事態であるほど対処するのは難しい。
 むしろ1980年代の日米半導体紛争など以前の貿易報復戦争のほうがはるかに単純だった。
 それでもトヨタ車が部品欠陥という弱点をつかまれた以上、米国全体に対抗するのは無理だ。
 「指を差されれば死ぬ」という言葉は誇張ではない。

 一部の専門家はトヨタ事態を変形した貿易報復として眺めている。
 武器の輸出と映画「アバター」と「孔子」をめぐる米中間の葛藤も変形された保護貿易と見なしている。
 世界の随所に雷管が散らばっているのだ。
 このような時は教科書的な原則に戻るのが被害を減らす近道となる。
 販売量が増えるほど欠陥のリスクも高まるだけに品質管理は徹底しなければならない。
 消費者の小さな苦情も縮小したり隠そうとするよりも、能動的に対処する必要がある。
 それが指を差されず、第2のトヨタ惨事を避ける道だ。
』 
 


● 花いろいろ

2010年2月18日木曜日

「オーノ」を表彰台に立たせるな!

_


● キム・ヨナ 新聞報道から


● キム・ヨナ wikipediaから


 いま冬季オリンピックがカナダのバンクーバーで行われている。
 一番みたいのが、韓国のキム・ヨナの女子フィギアスケートの演技。
 なにしろおじいさんは美人のピチピチギャルが大好きなのだ。

 キム・ヨナのニュースはなんたって、韓国の新聞のインターネットサイトに限る。
 が、である。
 見ていたら、「とんでもない」と私は思うのだが、そんなニュースが載っていた。
 コピーしてみます。


2010.02.17 15:53:11
ⓒ 中央日報 【時視各角】 オーノを表彰台に立たせるな
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=126312&servcode=100&sectcode=120
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=126313&servcode=100
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 アポロ・アントン・オーノは1982年に米国シアトルで生まれた。

 2002年に出版した自叙伝「a Journey」によると、移民した日本人の父(大野幸)が18歳の白人少女と結婚し、オーノを産んだという。
 夫婦の仲は良くなかったようだ。
 1年後に別れた。
 ヘアーサロンをしていた父はオーノを一人で育てた。
 父は息子を主流の米国人に育てようとした。
 自分のように「ジャップ」として生きるなと言い聞かせた。
 息子に「アメリカンドリーム」を吹き込んだ。
 幼い息子がうまくできることを探した。
 それがショートトラックだった。
 14歳のオーノは最年少の米国チャンピオンになった。
 その時からだった。
  韓国とオーノの長い悪縁が始まったのは。

 2002年2月17日。
 ちょうど8年前の今日、米ソルトレークシティーではショートトラック1000メートルの決勝戦が行われた。
 安賢洙(アン・ヒョンス)が先頭に跳び出してくる瞬間、オーノの手が安賢洙の膝を握った。
 安賢洙はオーノと一緒に転倒した。
 オーノはすぐに立ち上がって銀メダルを獲得した。
  初の五輪メダルだった。
 この時まではまだよかった。

 本当の悪縁はその4日後だった。
 今度は1500メートルの決勝戦。
 韓国の金東聖(キム・ドンソン)が1位で決勝ラインを通過した。
 2位のオーノは、金東聖が反則をしたと言わんばかりに両手をあげた。
 「オー、ノー」と。
 かの有名な‘オーノ版ハリウッドアクション’だ。
  審判陣は金東聖を失格処理した。
 こうしてオーノは初めて金メダルを握った。

 ただでさえ国内が沸き立っている時だったが、オーノはそこに油まで注いだ。
 テレビショーに出演し、「金東聖はうっ憤晴らしに補身湯(犬肉スープ)でも食べたのだろう」と話した。
 「金メダルを奪っていったくせに反省どころか嘲るとは…」。
 その年、韓国はオーノの悪口で国が騒がしくなるほどだった。
 オーノの頭を撃つゲーム、スクリーンショットが登場し、オーノの顔を印刷したチリ紙も登場した。
  ‘オーノらしい’という言葉も流行した。
 ‘正当ではなく術策を使う行為’はすべて‘オーノらしい’ものになった。

 ‘オーノの亡霊’がよみがえったのは旧正月の朝だ。
 1500メートルの決勝戦。 最後の一周を残して韓国選手3人が一斉にオーノの前に出た。
 「わあ!」という観客の声が起こった。
 しかしまだその声が消えない間にイ・ホソクがソン・シベクの前に無理に食い込んだ。
 2人は接触して転倒し、金・銀・銅メダル独占の夢も消えた。
 オーノは銀メダルを獲った。
 漁夫の利だった。
 ロイター通信は「韓国選手の不運で獲得したもう一つのメダル」と伝えた。
  競技後、オーノはここぞとばかりに語った。
 「競技の終盤にもっと多くの失格者が出てくることを期待していた。ソルトレークシティーのように」

 すぐにインターネットにはアンチコミュニティーが作られ、あらゆる悪口があふれた。
  「オーノにメダルを献納した」としてイ・ホソクを非難するコメントも激しかった。

 ここで少し冷静になろう。
 オーノはなぜそうなのか。
 なぜこれほど韓国と韓国選手に嫌がられることをするのか。
 オーノにとってはそれが成功の方程式であったはずだ。
  「必ず勝ちたい。 実力はトップレベルだ。 しかし一つだけ障害物がある。ショートトラック最強国の韓国だ。 だが韓国スケートには弱点がある。 派閥争い、過度な競争心がそれだ。ここに少し興奮を与えれば自滅する」。
 オーノは韓国の壁を越えるのに、実力の代わりに他の方法を探したのだ。

 オーノが獲得した6個のメダルは米国冬季五輪タイ記録だ。
 もう一つ取れば新記録になる。米国メディアはすでに既定事実化している。
  500メートル、
  1000メートル、
  5000メートルリレー
 と、3度もチャンスがあるからだ。
 相変わらず障害物は韓国だ。
 オーノもよく知っている。
 オーノがより激しく韓国の反目と分裂をあおる理由だ。

 ウェブ上にあふれるイ・ホソクへの非難コメントはもうやめよう。
  国民が興奮すれば選手も冷静さを失う。
 オーノが望むところだ。
 もっと胸が痛いはずのソン・シベクの母も「みんな私の息子」と話したではないか。
 韓国選手はみんなで団結しよう。
 オーノにこれ以上メダルを許すのはやめよう。
  大きく変質したとはいうが、五輪の良さは純粋と熱情、アマチュアリズムにある。
 人格未達者が英雄になるのは見苦しい。
 それを阻止できるのは韓国選手だけだ。

 李正宰(イ・ジョンジェ)中央SUNDAY経済・産業エディター


 中央日報は韓国では朝鮮日報、東亜日報と並んでいる3大新聞。
 そして「反日記事」で売り上げを支えている新聞。
 でも、これやり過ぎのように思えるのだが。

● アポロ・アントン・オーノ wikipediaより

 今回、オーノは前の2人の韓国選手が転倒したため、メダルを獲得した。
 こういうことはショートトラックのスピードスケートには当たり前にあること。
 ソルトレイクではビリから2番目にいたオーストラリアの選手がゴール寸前でなんと前の4人がコケたため金メダルに輝いた。
 このときは見ていて笑ってしまったが、運不運も勝負のうち。
 なんと彼の幸運で、オーストラリアは冬季オリンピック史上ではじめての金を獲得したのである。
 その彼、今回のオリンピックにはコメンテーターとして参加している。
 体操だって鉄棒から落ちることもあり、リレーだってあのアメリカのようにバトン渡しに失敗することもある。
 それはそれで勝負である。
 判断は見方によっていろいろあるだろうが、だからこそ審判団の評価は公正のものとして尊重すべきであろうと思う。

 個人が述べるのはあくまで個人のこと。
 いくら反日を新聞のメインに据えているとはいえ、これは公器としてのメデイアの「個人攻撃」であり、あってはならないことではないだろうか。
 それにオーノは日系ではあるがアメリカ人であり、アメリカ選手として出場している。
 日本人なら、「またやってら」と韓国人のやることは笑って大目に見てくれるだろうが、果たしてアメリカはどうか。
 韓国の大手メデイアが他国選手に対して誹謗中傷を加え、
  「表彰台に立たせるな!」
 と、個人攻撃している。

 果たして、こういうことは許されるのだろうか。
 メデイアの品性として、全国新聞の出版の倫理規定に触れないのだろうか。


 ちなみに「オーノ」についてはwikipediaにも載っている。

 日本人のヘアスタイリスト大野幸(おおの ゆき)とアメリカ人の母親との間に生まれたが、幼少期に両親が離婚し、その後は父親に育てられた。
 14歳の時に本格的にショートトラックを始めた。
 2002年のソルトレイクシティオリンピックにアメリカ代表として出場。
 男子1000メートルではオーストラリアのスティーブン・ブラッドバリーに次いで銀メダルを獲得。
 男子1500メートルでは惜しくも2着でゴールしたものの、1着でゴールした韓国の金東聖が失格となり、金メダルを獲得した。
 これに対して韓国側はオーノがオーバーリアクションをしたと抗議し、その後、韓国からの一方的な中傷・脅迫が相次ぎ、また、IOCやアメリカ大統領府などにサイバーテロがしかけられたため、FBIが韓国側に捜査協力を求める事態となった。
 オリンピック後、数年経ったが、多くの韓国メディアは未だにオーノを「公共の敵」と批判している。



 せっかくキム・ヨナの演技を楽しみにしているのに、何か泥水を浴びせられたような気分である。
 キム・ヨナの演技をユーチューブで。

世界選手権2009
 フリープログラム
http://www.youtube.com/watch?v=DnQGniXWF7k
世界選手権2009 ショートプログラム
http://www.youtube.com/watch?v=b7zuzqwOfaE&feature=related






[◇ 中央日報の書き込み ◇]

 smapsmap ちゃんは幼いねぇ
 ・・・・世の中のしくみをもう少し勉強した方が良いよ。 
 記事の質ははるかに朝鮮日報の方が良いし、ここに比べて記者の筆勢もある。 

 しかし、ここの反日記事は面白いから人が来る。 
 中央日報は朝鮮日報と違って「いつでも無料」で運営されている。 
 物事にタダということはない
 ・・・・つまり広告収入が入らなければ中央日報も困る。 
 最初から整理するよ。

  ①日報が反日記事を書く
  ②smapsmapちゃんのいう嫌韓さんたちがやってくる
    記事がアホであるほど、嫌韓さんたちの滞在時間が増える→
  ③スポンサーからの広告収入が増える
  ④そこで日報は喜んでまた反日記事を書く(振り出しに戻る)

 ・・・・だから君の行為は日報の経営者からすると、『営業妨害』になるのだよ~ン。
 分かったかい??
 
 <2009.09.24 中央日報 より>


[◇ その後の経過 ◇

2010.02.22 08:58:36 ⓒ 中央日報
【冬季五輪】オーノ、韓国では‘公共の敵’、米国では‘伝説’
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=126438&servcode=600&sectcode=670

 韓国では‘公共の敵’だが、米国では‘生きた伝説’になった。

 米国の男子ショートトラック選手アポロ・アントン・オーノ(28)が21日(日本時間)に行われた1000メートル競技で銅メダルを獲得し、米国の冬季オリンピック(五輪)最多メダリストになった。

 オーノは02年ソルトレークシティー(金1・銀1)、06年トリノ(金1・銅2)に続き、10年バンクーバーでは銀1・銅1個のメダルを獲得、通算7個(金2、銀2、銅3)となった。

 米ニューヨークタイムズはこの日、オーノを‘冬の帝王’と表現し、この記録を大きく報道した。
 従来の記録は女子スピードスケートのボニー・ブレア(金5・銀1)の6個だった。

 しかしオーノに対する韓国ファンの印象は良くない。
 02年大会の1500メートル決勝でオーノは‘ハリウッドアクション’でキム・ドンソンの失格を引き出し、金メダルを獲得した。
 1000メートルで中国の李佳軍と争いながらアン・ヒョンスを引っ掛け転倒させたのもオーノだった。

 今回のバンクーバーでもオーノは14日の1500メートル決勝で、ソン・シベクとイ・ホソクの衝突のおかげで銀メダルを獲得した後、「もっと失格者が出ることを望んだ」と韓国選手の失格を願っていたような発言をし、国内ファンの公憤を買った。

 21日の銅メダル獲得で新記録をつくったオーノは「歴史的な夜」と言って喜んだ。
 オーノは500メートルと5000メートルリレーでもメダルを狙う。
 一方、冬季五輪最多メダリストは12個(金8・銀4)を獲得したノルウェーの男子クロスカントリー選手ベルン。




[◇ 結末 ◇]

 500mでオーノはカナダ選手を突き飛ばす反則行為で失格。
 その結果、ゴール寸前で転倒した韓国にメダルが回ってきて銀を獲得。
 これも勝負のうち。
 突き飛ばされたカナダ選手が銅を獲得。
 金もカナダであった。

 5000mリレーではアンカーを務めたオーノが激しく追い込んで3位に入った。
 といっても、ゴール寸前に中国の選手がバランスを崩して大回りしてしまっただけなのだが。
 これも、敵ミスの勝負である。
 カナダ、韓国が金銀である。

 オーノは通算8個のメダルをとったことになる。
  「オーノ」を表彰台に立たせるな!
 は一勝二敗であった。




● 花いろいろ