_
● カラウオン:Pied Currawong:和名マダラフエガラス
「餌付け」とくればこの街ではなんといってもペリカン。
さて、次はというと賢いオウムのコカツー(キバタン)。
わが団地の中にもこの鳥の餌付けをしている家がある。
その時間になると十羽ほどやってくる。
3番目というと、?
エサをまけば鳥はやってくるが、なかなか手のひらからは採ってはくれない。
が、この街にはいとも簡単に餌付けのできる鳥がいる。
それが、マグパイ。
なにしろ近くによっても恐れない。
何しろガッツキにして雑食。
何でも食う。
一週間もすればすぐに餌付けができる。
でも、誰も餌付けなどしない。
というのは、カラス一族で嫌われもの。
「シーッシー」と追い払われる。
カラスと同じで鳥害の筆頭に挙げられる。
追っても追ってもやってくるイヤナ鳥。
● マグパイ:Australian Magpie
カラス一族といってもカラスとは無縁で「カー」とは鳴かない。
分類するとこうなる。
①.カラス :スズメ目カラス科
②.カラウオン:スズメ目フエガラス科
③.マグパイ :スズメ目カササギフエガラス科
● カラス:Torresian Crow
でもやっぱり、後ろに「カラス」がつく。
カラスは真っ黒、カラウオンはシッポと尻に白が残る。
そしてマグパイは全体の1/4くらいは白。
ちなみに黒と白が半々になると「ピーウイー:マグパイ-ラーク(ツチスドリ)」という鳥になる。
ラークとはヒバリであり、「マグパイに似たヒバリのような声で鳴く鳥」ということのようである。 ただ、この鳥は上の三つのカラスより明確に小さい。
また、和名のように土をこねて固め、お椀型の巣をつくる。
シーズンになると、3,4つはすぐに見つかる。
この巣はワグテイルの巣に似ている。
分類的にはドロンゴ系といわれている。
● ピーウイー:Australian Magpie-lark
「ドロンゴ」はカラスとまったく同じの真っ黒。
違いはカラスは目の周りが白いが、ドロンゴは赤い。
尻尾が魚のシッポに似た形をしていて美形。
スズメ目オウチュウ科ということで「テリオウチュウ(Spangled Drongo:照烏秋)というのが和名になっている。
これは九官鳥と同じ種になる。
④.ドロンゴ:スズメ目オウチュウ科
● ドロンゴ:Spangled Drongo
少々能書きが長くなったが、「カラウオン」という鳥は日本ではあまり馴染みのない鳥だと思います。
マグパイよりも用心深く、そのテリトリーに踏み込みカメラを構えるとすぐに逃げ出すタイプの鳥です。
先日のこと、民家の横を歩いていたら、このカラウオンが板塀の上に止まっていた。
近づいても逃げない。
アレ、なにかおかしい。
と思ったら、塀の奥で人の気配がした。
それでもカラウオンは逃げない。
塀の中の人が手をばしたらしい。
塀の上に指先が見えた。
カラウオンがそれをつまんだ。
カラウオンの餌付けをしているのである。
この鳥の餌付けというのははじめて見た。
なをビデオに出てくる屋根の方にいた鳥はマグパイです。
確認のために同じ時間に今日も行ってみた。
やはり餌付けをしていた。
カラウオンを餌付けする?
どうも、イマイチよく分からない。
餌付けするに価する鳥だろうか。
目の周りが黄色ならカラウオン、白ならカラス。
それだけの差しかないように思うのだが。
もしこれがドロンゴなら、感激して素直に納得できるのだが。
カラウオンつまりマダラフエガラスは「カー」とは鳴きません。
では何となくかというと、ビデオで。
カーよりも上品に聞こえます。
[◇]
今年になってこのカラウオン、異常に勢力を伸ばしている。
カラスの領域を侵し、人のそばあるいは道路際まで進出している。
ここのカラスはミナミガラスと呼ばれるが、どうも「カラス戦争」が勃発しているのではないかと思われる。
心理的にはカーと鳴くカラスよりかは、受け入れやすいが、でもカラスには変わりない。
● 花いろいろ