2010年6月28日月曜日

カメラが壊れた!

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● これは何?


 昨日のこと。
 手紙を出しにポストへ行った。
 もっとも近くのポストでも10分弱歩かねばならない。
 よって、手紙を出すときは散歩をからめてあちこち回ることにしている。
 いつものように、デジカメを指にぶら下げて出かけた。
 撮る写真は様々で、花、鳥、住宅の庭、町の風景、看板、貼りだされているポスターなどその時々に目に映ったものなら何でもいい。
 道路際のポストに投函して、空き地の前を通った。
 でかい空き地で「SALE」の不動産屋の看板には4300m2とある。
 1,300坪くらいか。
 子どもの野球なら楽に4面は取れそうな広さである。
 道路からちょっと入ったところに隣家の塀の上からの木が張り出し、大きな赤い花が咲いていた。
 これはいいと思って、柵を潜って空き地に進入し、カメラをむけてスイッチを入れ、スクリーンを見た。
 「アリャー!」
 スクリーン上に現れたのは上の映像。
 シャッターを押してみた、切れる。
 ということは撮影されている。
 望遠を引き出してみる、出る。
 が、シャッターを押したときに、レンズ前の開閉シャッターが開かない。
 ということは、で、再生してみる。
 映っているのも同じ。
 カメラ内部が撮影されているということになる。
 そして同じものがスクリーンに映っているということになる。
 
 散歩をやめて、すぐに家に戻って撮った映像をパソコンに映し出した。
 最初は明るかったのだが、だんだん弱くなっていく。
 バッテリーかな?
 でもバッテリーは「FULL」マークである。











 ビデオも撮っていたのでこれも見てみる。






 どう考えても自分で直すことなど不可能。
 確か取得したのは昨年9月。
 保証は1年あるし、5年の保証をつけておきました、と聞いた覚えがある。
 書類を引き出してみた。


● FUJI FILM 1年保証




● 「コジマ」の5年保証

 だいじょうぶ、購入日は2009年9月3日とある。
 早速、梱包して送ることにした。
 
 さて先ほど、郵便局へいって日本へ送った。
 小包送料「13ドル40セント」



 果たしてこういうものはどうやって修理するのだろう。
 たとえば、床におとしてしまったとか、ぶつけてしまったとかいうなら原因が分かりやすい。
 でも、このカメラそういうことは一切ない。
 突然、故障の症状が発現した。
 それも購入して1年たたないうちに。
 ということは初期エラーということになる
 珍しいことだ。
 デジカメだからコンパクトで分解して組み立てても、故障が’ソフトならどうにもなるまい。
 撮影はできるし、望遠レンズは出てくるし、パソコンへの取り込みはできるし、メカ的に故障しているとは思えない。
 とするとソフトが怪しくなってくる。
 人手で修理するよりも、交換の方がてっとり早くて確実だろう。

 こちらでの保証はすべて交換である。
 というのも、修理する技術がない。
 これはしかたがないこと。
 自国でカメラを作っているわけではないから、技術者はいない。
 さらに、日本、韓国、アメリカの数十社にもおよぶカメラを店頭販売しているわけで、そのすべてに対応できるわけがない。
 例えば修理に日本に送り、修理し終えて戻ってくるまで3週間はかかる。
 よって保証とは修理保証ではなく、交換保証になる。
 といっても同じものを交換してくれるわけではない。
 仕入れたものを売り切ってしまえば、交換するブツがない。
 よって、「同価格製品交換保証」になる。
 つまり、FUJI-FILMのカメラが、交換保証でPANASONICになったり、CASIOとなることもあるわけである。
 
 ここに引っ越してきたときは一眼レフをもってきた。
 リコーのシングレックスというカメラであった。
 ドロボウに入られ盗まれた。

 次は初期のコンパクトデジカメで充電型の小さな乾電池2本で動いた。
 光学望遠はなく、ソフトで制御したデジタル望遠1.25倍がついていた。
 メモリがまだまだ小さくファインモードで撮ると二十数枚しか撮れなかった。
 でもフイルムカメラの、12枚撮り、24枚撮り、36枚撮りに慣れていると24枚撮りのカメラと思えばさほどに不便を感じなかった。
 が、やはりこれでは物足りない。

 つぎは、5倍望遠のコンデジ。
 これはいわゆる現代版。
 十分なメモリ容量を持っていた。
 が、また盗まれた。
 車に入れておいたのだが、その車が盗まれた。
 車は出てきたが、カメラはサッパリと消えていた。
 デジタルカメラというのは、電池で動く。
 電池のほかに充電器というものも必要になる。
 ここで販売されているカメラの型式を日本語サイトで検索しても出てこない。
 つまり、国内用と海外用では型番が違うのだ。
 と同時に、明らかに分かるのは国内用はスペックが高いが、海外用は低い。

 例えば電気製品の「サムソン」ブランドは3年保証をつけられるが、3年たつと見事に動作不能になる。
 つまり、3年の耐久試験しかしていないということ。
 3年耐久部品を集めて完成品を作っている。
 何しろ昨今の工業製品はすべてエレクトロニクスでできている。
 こいつがまずいのは、使われている数百ある部品の一つでも壊れると他の良品の部品まで反応しなくなるという性格をもっている。
 その代わり、8割方で安価である。
 つまり3年しか動かないと分かって、安く買うということである。
 「安く買える」というのが魅力の製品なのである。
 耐久性については購入のとき考慮の対象にならないのである。
 壊れても、安かったのだからしかたがないと諦められる。
 
 ところで、盗んだカメラを使うためには、その充電器を購入しないといけない。
 電池の仕様はカメラそれぞれに違うのではないかと思うほどバラバラである。
 車なら日本車でも海外車でもガソリンを入れれば動く。
 カメラはそうはいかないのだ。
 こちらで市販されていない電池が数多くあるのだ。
 さらに使用されている電池にフィットするような器具が別に必要なのである。
 国内用と海外用では仕様が異なるとすると、果たして盗んだカメラは使用に供することのできるものなのであろうか。
 
 この5倍望遠使いやすかったので、また同じものを日本から取り寄せた。
 今度は盗まれなかった。
 が、ガレージの床に落としてしまった。
 ケースに入っていなかったので、そのまま「ガチャン」と音がしてコンクリートタタキに激突。
 バッテリーケースの蓋が開き、バッテリーがカメラ本体から飛び出した。
 こりゃ、ダメだ。
 ああでもないこうでもない、とやったがどうも、といったところ。
 いつもならバッテリーを押し込むと「カクン」とロックがかかるのだが、それがダメ。
 しかたがないので、フタをするとき、バッテリーを押し込んでフタでロックすることにした。
 これで何とかいった。
 ではそれで実際カメラは動いたかというと、あれほどの衝撃をくらったにもかかわらず、正常に動作したのである。 
 昨今のカメラは実に丈夫にできているものだと感心した。
 そういえば、IBMのノート型パソコンは象が乗ってもつぶれないというCMが以前にあったが。
 でも、バッテリーを充電するために取り出すときは慎重にしないといけない。
 フタを開けると、ピョンとバッテリーが撥ね出てくるからだ。

 さて、最後に買ったのが今日送り返したカメラ。
 5台目のカメラになる。
 10倍望遠がついている。
 スペアバッテリー(これ、結構高い)をつけ、メモリーも4GBである。
 でも、何もしないのに10カ月ほどで、エラーとなったわけである。
 カメラが壊れるなんてことは、はじめての経験である。
 こういうこともあるんだな、と感心してしまった。
 購入価格3万円、いまならドットコムで1万5千円で購入できる。
 ところが、先ほどドットコムで調べたら3万円で販売しているところがある。
 いったい、この日本国内での倍値段の差というのはどうなっているのだろう。
 郵送料を考えても、倍値段で買う人がいるのだろうか?

 送る前に5倍望遠のカメラで撮った10倍望遠カメラの?マークの勇姿。









 最安値の1万5千円としてバッテリーの値段を抜くと本体は1万円前後。
 ということは卸で7千円くらいだろうか。
 さてこの金額を考えると、修理の件だが、実際に分解修理されて返ってくるのか、それともそっくり
交換になるのか
 さあ、どうなるのか。
 ちょっと楽しみである。
 <性格が悪いな!>





● 花いろいろ