2010年4月20日火曜日

クツベー と「 はやぶさ」、そして カンペイ

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● スタート&ゴールのベンチ
  海岸沿いの遊歩道がジョギングコースになる


 また走ってみた。
 先週の土曜日である。
 走り終わったときはよかった。
 昼食も普通に食べた。
 が、それからがいけない。
 体がだるくなりベットで寝たり起きたり。
 それが今日も続いている。
 日曜、月曜、そして今日は火曜日である。
 丸三日が過ぎた。
 人の声が頭にビンビン響く。
 しゃべらないようにしている。
 一日百語くらいにとめてある。
 体も安定しない。
 ついでに吐き気もしてきた。
 全部あわせると、つまり風邪。
 隠居モードなのにかっこつけて無理したせいか。

● 「3300」とペイントされている。
  ゴールドコースト橋の近辺の「00」から、遊歩道には50m毎に距離表示がある。
  ここが3.3km地点になる。


● この表示は「6300」まで続く。
  つまり遊歩道の長さは6.3kmあることになり、往復すると12.6kmとなる。
  この間、信号は無視していいキャラバンパークへの入り口にあたるところの1カ所のみ。
  適当な位置で折り返して、例えば10kmコースにしたりすることになる。


 そういえば数日前にあのカンペイが走り続けてきたアースマラソンを中断した。
 日記から。
『 
[2010-04-15]
 昨日、カンペイはイランを抜けてトルクメニスタンへ入った。
 ここでアースマラソンは中断とのことである。
 ガン治療のためにアメリカへいくという。
 2カ月後には必ず戻ってくるといっていっている。
 気力が持つか。
 一度切れたら戻すのがきつい。
 ガンとなれば生命との競争になる。
 生きているうちにやっておきたいことが優先するか、より長生きのために体の保全にかけるか。
 アースマラソンを完走するにはまだ1年ほどかかる。
 走り切るために2カ月中断して治療を受けるという。
 戻れるかカンペイ。
 走れるかカンペイ。

http://www.youtube.com/user/earthmarathon?gl=JP&hl=ja#p/u/1/udmD9ZVxMjg




[◇]
 今日は5日目。
 症状はおさまっているが、元気がでない。
 ケだるい。
 そもそも気楽にジョギングして、そのことで風邪を引くのは何かおかしい。
 ゆっくり長時間にわたって体を動かせば身体は活性化してくる。
 血液の循環がよくなり、筋肉の動きがなめらかになり、身体自体は暖かくなり、調子がよくなってくるはずである。
 もちろん、運動中に雨にうたれたとか、運動前に体調が少しよくなかったのに無理してしまった、とかいうなら別だ。
 今回は体調も陽気もすばらしく、運動自体も好調そのもの。
 すべてにわたって「良」である。
 なのに、終わったら、風邪をひいてしまった。
 原因もなけれれば、思いいたる要素などこれっぽっちもない。
 前回は脱水症状、そして今回は風邪症状。
 新しいランニングシューズを下ろして立て続けにこのあり様。
 とすればもはやこれしか心当たりはない。

 「クツベーの呪い!」
 

 この妖怪変化の仮想を吹っ飛ばすニュースにぶつかった。

25today:国際 - 2010年4月21日
http://www.25today.com/news/2010/04/post_4431.php
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 日本の無人宇宙船着陸予定

 6月にウーメラの砂漠地帯に2010年6月、小惑星の地質サンプルを積載した日本の無人宇宙船がSA州北部のウーメラに着陸する予定が明らかになった。
 この宇宙船は、小惑星探査機「はやぶさ」で、2003年に独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)が打ち上げたもので、着陸予定地はウーメラの立入制限区域、予定時刻は日本時間6月13日午後11時頃(豪東部時刻同日午後12時)となっている。

 「はやぶさ」は、2005年11月20日と26日の2度にわたって、小惑星「イトカワ」に着陸、この際に「イトカワ」の地質サンプルを回収、2度の離陸に成功しており、人工物体が地球と月以外の星に着陸し、さらに離陸したのはこれが初めて。
 同年12月14日、地球帰還を2010年6月に変更、その後 2006年3月6日には、地球から3億3000万km、イトカワから1万3000kmと判定された。
 地球への帰還の旅を続け、2010年2月26日には月の周回軌道の内側に入り、さらに着陸のための軌道調整を行い、4月5月と徐々に着陸準備を続けていく。
 ジョン・フォークナー国防相は、「オーストラリア政府や研究機関は、JAXAのはやぶさカプセル回収作業を支援し、最終的な着陸態勢に向けて軌道や姿勢の修正、着陸までの準備にも参加する。

 この作業は歴史的な作業となる。
 人工物体が小惑星に着陸したのははやぶさが初めてであり、その後に地球に帰還するのも初めての快挙だ」と声明で述べている。

 (訳注:情報一部JAXAウェブサイトとWikipediaより。
 イトカワは戦後日本のロケット開発を指導し、 1955年にペンシル・ロケット実験を成功させた糸川英夫博士の名にちなむ)。(AAP)


 「はやぶさ」の帰還は知っていた。
 が、それがオーストラリア大陸に戻ってくるというのは初めて聞いたニュース。
 想像では初期の宇宙飛行士のように大気圏を抜けて太平洋にパラシュートで落下してくるものだと思っていた。
 果たしてどうだろうか。
 もしパラシュート落下がないとすると、地球に正面衝突してしまうのだろうか。
 としたら、ハヤブサはつぶれてしまうのだはないだろうか。
 見に行きたいが、ダメだろうな。

 サイトをのぞいてみる。
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)から。

はやぶさ、地球へのたびに出発:最後のチャレンジを達成するために
http://www.jaxa.jp/article/special/hayabusa/index_j.html
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 「はやぶさ」は、将来の太陽系の資源利用や天体との往復飛行に必要な技術を開発し、それが実際に使えることを実証する工学技術実験衛星です。
 特に、天体表面からの試料を地球に持ち帰る「サンプルリターン技術」を確立します。
 そのための目的は主に5つあります。
 第1は、イオンエンジンという新しい推進機関を使って惑星間を飛行すること。
 第2は、自分の判断でどこにいるかを知り、自分で近づいて行ったり、姿勢を変えたりするような自律航行。
 第3は小惑星の試料の採取。第4は、イオンエンジンを使った飛行に、地球の重力を利用した地球スウィングバイを併用して加速すること。
 そして最後が、試料を積んだカプセルを地球に持ち帰ることです。
 小惑星からサンプルを持ち帰ることは史上初の試みで、成功すれば世界的快挙となります。

 2003年5月に打ち上げられた「はやぶさ」は、約20億kmを旅した後、2005年9月に小惑星イトカワに到着し、同年11月にイトカワへの着陸に成功しました。
 ところが、その後の燃料漏れなどのトラブルで出発が延期されてしまいました。
 「はやぶさ」が小惑星の試料採取に成功したかどうかは、カプセルが地球にもどってくるまで分かりませんが、「はやぶさ」プロジェクトチームは、試料採取に成功したことを信じ、サンプルを地球に持ち帰りたいという強い信念で探査機の復旧作業を行ってきました。
 そして2007年4月、「はやぶさ」は地球に向けて出発しました。
 帰還は2010年6月の予定です。
 この後3年間の長い旅路で、「はやぶさ」に何が起こるかは誰にも予測できませんが、プロジェクトチームはこれまでも数々の試練を乗り越え、偉業を達成してきました。

 地球帰還を目指して「はやぶさ」の運用を行うプロジェクトチームのみなさんに話を聞きました。

①.太陽系大航海時代に向けて : プロジェクトマネージャ 川口 淳一郎
 今年4月、「はやぶさ」は小惑星を出発しました。 
 3年後の2010年に地球帰還カプセルが母船から切り離され、大気圏に再突入し、オーストラリアのウーメラ砂漠で回収される予定です。
 再突入の時にカプセルが受ける最大空力加熱量は、スペースシャトルより何十倍も大きく、この耐熱材料の開発は、世界でも最先端の技術です。
 カプセルを地球で回収することが「はやぶさ」の大きな目的の1つですが、試料を持ち帰るだけでなく、地球と小惑星の往復飛行を成功させることも重要です。
 故障から復旧させたとはいえ、依然、探査機は厳しい状況です。
 地球帰還に向けた「はやぶさ」プロジェクトチームのチャレンジはこれからも続きます。


● はやぶさ


● 帰還カプセル

②.イオンエンジンの可能性にかけて : イオンエンジン 国中均
 「はやぶさ」の電気推進エンジン(イオンエンジン)は、マイクロ波を使ってプラズマを作るのが大きな特徴です。
 イオン化した推進剤のキセノンガスを、強力な電場で加速、高速で噴射させることによって推進力を得ます。燃料と酸化剤を燃焼させる化学推進エンジンと比べると、推進力は小さいですが、非常に燃費がよく長時間加速し続けることができます。
 また、イオンエンジンの加速電極板に、耐久性にすぐれた炭素の複合材を使用し、従来に比べて3倍ほど寿命を長くしました。
 このイオンエンジンの実用化に成功したのは、「はやぶさ」が世界で初めてです。


● はやぶさにとりつけられた4つのイオンエンジン


● はやぶさからみた地球


● 小惑星イトカワ:ここの土を採取して「はやぶさ」は戻ってくる

③.なんとしても地球に戻ってきてほしい : サイエンス 吉川真
④.サンプル採取の成功を信じて : サンブラー 矢野創
⑤.小惑星のかけらを見てみたい : カメラ 斉藤潤
⑥.みんなの強い思いが力となり : 近赤外分光器
⑦.88万人の期待とともに : ターゲット 澤井秀次郎
⑧.試練が喜びに変わる日を願って : ミネルバ 吉光徹雄

  

[◇] 6日目、少し元気がない程度には回復してきた。
 歩くと身体が揺れる。
 なんといっても話題は「はやぶさ

宇宙航空研究開発機構(JAXA)から。

小惑星探査機「はやぶさ」(MUSES-C)
2003年5月9日打ち上げ > 運用中
2010年4月21日 更新
http://www.jaxa.jp/projects/sat/muses_c/index_j.html
「はやぶさ」搭載カプセル地球再突入は6月13日に

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 小惑星探査機「はやぶさ」の搭載カプセルの着陸について、オーストラリア政府と調整してきた結果、オーストラリア・ウーメラへの着陸許可が得られました。
 「はやぶさ」のカプセルは、日本時間6月13日(日)23時頃(協定世界時14時頃)地球へ再突入し、ウーメラ立入制限区域への着陸を目指します。


 今後「はやぶさ」は、精密に落下させるため、数回の軌道修正(TCM)を実施していく予定です。

 特設サイト「はやぶさ、地球へ~帰還カウントダウン~」では、応援メッセージを募集しています。
 「はやぶさ」と「はやぶさ」を支えるプロジェクトチームへの応援をお待ちしています。
 Twitterも絶賛更新中。





毎日新聞jp ::4月21日
小惑星探査機:はやぶさ、6月13日地球帰還 岩石採取?「カプセル」無事回収なるか
http://mainichi.jp/select/science/news/20100422ddm012040113000c.html
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◇豪の砂漠に落下へ
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は21日、人類初の小惑星の岩石採取に挑戦した探査機「はやぶさ」が6月13日に地球へ帰還すると発表した。
 予定通りなら日本時間13日午後11時ごろ、岩石が入っている可能性のあるカプセルが大気圏に突入し、オーストラリア南部のウーメラ砂漠に落下する。
 はやぶさ本体は、大気圏突入後に燃え尽きる。

 はやぶさは21日現在、地球から約2,100万キロの位置を航行中。
 オーストラリア政府の許可が得られ、今後、4度の軌道修正によって目標地点に近づけていく。
 はやぶさに搭載されたカプセルは直径約40センチ。
 大気圏突入速度は秒速12キロ、温度は1万~2万度の高温に達するため、カプセルを燃え尽きさせないで地上に落下させることが最後の難関となる。【永山悦子】 


 
 果たして「はやぶさ」はオーストラリア砂漠に戻ってこられるだろうか。
 カンペイは
トルクメニスタン砂漠に戻ってこられるだろうか。
 どきどきの2カ月を過ごすことになりそうである。
 どちらも戻ってきて欲しいとせつに思う。


● 花いろいろ